エクスペリアンのジオデモセグメンテーションツール「Mosaic」とAgoopの「流動人口データ」でニューノーマル時代に対応した高精度な需要予測と課題分析を実現
エクスペリアンジャパン株式会社
株式会社Agoop
東京発(2021年2月10日)- グローバル情報サービスのリーディングカンパニーであるエクスペリアンジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:コロム・ジョン・ケネリー、以下「エクスペリアン」)と、ソフトバンク株式会社の子会社で位置情報を活用したビッグデータ事業を手掛ける株式会社Agoop(アグープ、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:柴山 和久、以下「Agoop」)は、流通・飲食チェーンなどにおける顧客把握や最適な出店戦略支援、自治体における観光施策検討の支援などを目的に、このたび戦略的協業を開始しましたのでお知らせします。
【戦略的協業の背景】
企業や自治体がビッグデータ活用を推進するに当たって、必要なデータが要件を満たしておらず、不十分な内容のデータを活用しなくてはならない状況や、新型コロナウイルスの感染拡大による消費者の劇的なライフスタイルの変化など、これまでとは大きく異なる未知の人口流動に直面しており、出店計画においては過去の統計情報だけでは精度の低下が見られ、高精度な需要予測を行うことが非常に困難になっています。
【戦略的協業によって提供できる価値と利点】
この戦略的協業により、エクスペリアンが保有する消費者の属性やステータス、ライフスタイルなどを把握できるジオデモセグメンテーションツール「Experian Mosaic Japan」(以下「Mosaic」)データと、Agoopが保有する各エリアへの人出がどのように変化したかなどの情報を把握できる「流動人口データ」をパッケージで利用することで、それぞれの属性・セグメントのオフラインにおける行動がどのような状態にあり、どのように変化したかをより詳細に把握することができるようになり、流通・飲食チェーンの顧客分析や出店計画などのビジネス投資判断や、自治体の都市計画、観光地における動的な人口情報を把握するための分析の際に、より詳細なデータを基に意思決定することが可能になります。
このたびの業務提携に際して、エクスペリアンジャパン・韓国担当 代表取締役 コロム・ケネリーは、次のように述べています。
「新型コロナウイルスの感染拡大が進み、首都圏などで2回目の緊急事態宣言が発出された昨今において、人や物の交流にさらに制限がかかる中で特に大きな影響を受けることになる流通・飲食業では、7割以上が昨年より前例のない規模の売り上げの減少を経験しており、経営の危機にひんしています。このように経済活動の制限がある状況においても事業を継続するには、激変する消費者のニーズをより正確に把握して来店者の分析を行い、時勢を考慮したプロモーションを行う必要があり、分析の基となるデータの精度の高さが必要不可欠です。エクスペリアンの『Mosaic』とAgoopの流動人口データとを組み合わせてご利用いただくことにより、高精度な分析を行い、効率的に今後の事業計画と対策をご検討いただけると確信しています」
また、Agoopの代表取締役社長 兼 CEOである柴山 和久は、次のように述べています。
「新型コロナウイルスの感染拡大により消費者の行動は大きく変化し、流通・飲食チェーンなどでは売り上げの減少やそれに伴う店舗縮小などの大きな影響を受けており、出店戦略や販売戦略の見直しが急務となっています。このような状況下で売り上げの回復や今後の事業拡大につなげるには、どのような属性の消費者が、どのように行動を変化させたかをより正確に把握する必要があり、消費者のニーズに合った適切な出店戦略やプロモーション戦略の立案が不可欠です。Agoopの流動人口データとエクスペリアンの『Mosaic』を組み合わせた高精度なデータや分析レポートなどをご利用いただくことにより、ニューノーマル時代に対応した効果的な事業計画や施策立案に貢献できると確信しています」
エクスペリアンとAgoopは、ビッグデータの活用を検討している事業者に対して、戦略的協業に基づくサービスを両社で共同提案し、各属性・セグメントで抽出された人の流れの変化から、ニューノーマル時代における課題の原因分析およびその課題の原因となる事項に応じた最適な解決策の立案を支援していきます。
【提供サービスイメージ:分析レポートの例】
- 来店者のセグメント分布(実勢商圏のセグメント分布)
【想定活用例】
- 流通・飲食チェーン
- 既存店の来店者分析、ポテンシャルの見直し
- プロモーション計画、施策の検討
- 売上予測、ダイナミックプライシング等の基礎データとしての活用
- 新規出店候補地の選定用データとしての活用
- 競合店分析の基礎データとしての活用
- 自治体
■製品説明
「流動人口データ」は、同意を得たユーザーのスマートフォンアプリから位置情報データやセンサーデータを集積して、独自の技術で解析することで人の動きを見える化し、人の流れや移動速度を点で把握できる「ポイント型流動人口データ」と、アプリユーザーを日本の総人口規模に換算してメッシュ(メッシュサイズは最小単位の50mから100m、500m、1kmで提供)ごとに統計化し、1時間ごとに可視化した「メッシュ型流動人口データ」の2種類を提供しています。消費者がどのように行動し、行動がどう変化したかを時系列で把握することができ、顧客の行動傾向や需要の予測を行うことが可能です。
- Experian Mosaic Japan(エクスペリアン提供)
国勢調査によって回収された一貫性のあるセグメンテーションデータを基に、日本全国の顧客を22万件の町丁目または郵便番号か国土地理協会(JGDC)が発行する町字コードに正確に分類し、各エリアにMosaicコードを割り振り、そのMosaicセグメントにおいてライフスタイルを含めた約600の変数ごとの傾向値をとりまとめたオーディエンスデータです。消費者の属性・ステータス・ライフスタイルなどを把握できるジオデモセグメンテーションツールとして顧客の行動、環境および好みの予測を行うことが可能です。
■Agoopについて
Agoop(アグープ)は、位置情報ビッグデータを活用する先進的企業であり、スマートフォンアプリから大量の位置情報・センサー情報を集積して独自の技術で解析することで人の動きを見える化し、「流動人口データ」などのビジネスに新しい視点をもたらす価値ある情報を提供しています。
Agoopの「流動人口データ」は、同意を得たユーザーのスマートフォンアプリから収集される位置情報データを、秘匿加工を行った上で提供しているデータで、これまでにさまざまな企業や自治体の支援を行っています。高精度かつ鮮度の高い情報を分析・活用することで、日々変化する人の動きを把握することが可能となり、街づくりや観光振興、災害対策、商圏分析などにおいて正しい意思決定を迅速に行うことができます。
新型コロナウイルス感染症拡大による社会的混乱においては、Agoopの人流解析レポートを政府機関や自治体、全国の報道機関向けに提供し、感染拡大抑止や防止対策の効果検証に貢献しています。今後も感染拡大抑止や経済復興に関わる取り組みを支援するため、価値あるデータを提供していきます。新型コロナウイルス感染症拡大抑止に関するAgoopの活動の詳細は、(https://www.agoop.co.jp/coronavirus/)をご覧ください。
■エクスペリアンについて
エクスペリアンは、グローバル情報サービスのリーディングカンパニーです。住宅や車の購入、子供の高等教育、また新規顧客を獲得してビジネスの成長を図るときなど、私たちは人生のさまざまな重大なシーンで、消費者や私たちのクライアントが安心してデータを管理できるよう支援しています。財務状況を管理し、金融サービスを利用する個人向けの支援をはじめ、企業の持続的な成長を支えるスマートな意志決定により金融業者がより責任を持って融資できるように、また組織がなりすまし犯罪を防止するための企業向けの支援も提供しています。
「Experian」とそのロゴは、エクスペリアンとその関連会社の、EU・米国・日本・各国における登録商標、または商標です。SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。その他、記載されている会社名および製品・サービス名などは、各社の商標・登録商標です。無断複写・転載を禁じます。