11月28日(土)、本学総合情報学部デジタルゲーム学科、ゲーム&メディア学科「社会プロジェクト実習」授業の木子・由良班が、四條畷市市民総合センターで自作のゲームを集めたイベント「なわてのゲームを楽しもう!君はゲームの達人になれるか!」を開催しました。同市内の小学生や市民が集まり、四條畷の歴史や文化をテーマとしたゲームを体験していただきました。
木子香准教授が指導するプロジェクトチームは、南朝武将・楠正行(まさつら)の顕彰・伝承活動に取り組む市民団体「四條畷楠正行の会」の依頼を受けて、3年前から絵本製作やカルタ大会、ポスターセッションなどを開催。今年度は由良泰人教授の班も加わり、木子・由良班のプロジェクトで47人の学生が合同でゲーム制作に参加。「遊びを通して四條畷の魅力を知ってもらう」をテーマに取り組みました。
イベント当日は「キリシタン鬼ごっこ」や「コメ収穫ゲーム」「なわて巡りゲーム」「民話詰め合わせトランプ」などすごろくやカードゲームを中心に8種類を展示発表。新型コロナウイルス感染症拡大予防対策として、会場内では全員がマスク、手袋を着用、換気や人同士の距離に配慮するなど、徹底した感染予防策のもとで市民らはゲームに興じました。
東修平市長、植田篤司教育長もイベントに出席され、それぞれのゲームを興味深く視察されました。キリシタンと侍が円形のステージを駆け巡ってゴールに見立てた城を目指す「キリシタン鬼ごっこ」を制作したゲーム&メディア学科3年の太倉成貴さんは「大学の授業がオンラインになったのでゲーム制作はスムーズにはいかなかったのですが、テストを何回も重ねてバランス調整を行ったおかげで納得できる作品が完成しました」と笑顔を見せていました。
由良教授は「物理的・時間的な制約が多い中、正行の会代表の方からいただいたアドバイスをもとに学生たちは真剣に議論を重ね、ブラッシュアップを図ってきました。これらのゲームが学生や市民の方々が四條畷の歴史や文化を理解するきっかけになれば嬉しいです」と語っていました。
また、木子准教授は「オンラインでコミュニケーションを取りながらゲームを制作することはかなり困難な作業でしたので、『今年はイベントに間に合わないかもしれない』と諦めかけたことも。しかし結果的には期日までに納品できたのは、学生たちが『クライアント(正行の会)や市民の皆さんの期待に応えたい』という気概と緊張感を持って真面目に取り組んだからだと思います」と前向きな姿勢を高く評価していました。
プロジェクトチーム発足当初から講義や校外学習を担当された「四條畷楠正行の会」の扇谷昭会長は「私もオンラインで何回か講義をさせていただきましたがその都度、学生さんたちから熱い気持ちがこもった感想文をいただき、感無量でした。厳しい学習環境下でゲームを完成させてくれたことに感謝しています」と話され、学生やゲームに興じる子どもたちの姿を見守っていました。
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