テクトロニクス、第二世代のIsoVu光アイソレーション型差動プローブを発表

より小型、より高性能になった新製品TIVPシリーズ・プローブ 
パワー・システム設計において最先端の絶縁測定が可能に

テクトロニクス(所在地: 東京都港区、代表取締役: Kent Chon)は本日、第二世代のIsoVu™光アイソレーション型オシロスコープ用プローブ、TIVPシリーズを発表しました。TIVPシリーズは、2016年に発表された、革新的な性能を持ったプローブの性能、機能を大幅に向上させたプローブです。第二世代のIsoVu™プローブは、光アイソレーション型プローブ技術をパワー・システム設計市場まで広げ、より小型、より良い操作性、強化された電気性能を実現しています。

従来の差動プローブでは、グランドのないハイスピード・システムを正確に測定することは非常に困難です。Sic(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)など、ワイド・バンドギャップ技術に携わるエンジニアは、その高い周波数と高速のスイッチング速度のために、デバイスの正確な測定や特性評価が非常に難しくなっています。オシロスコープとプローブをガルバニック絶縁するIsoVuプローブは、パワーの研究者、設計エンジニアのワイド・バンドギャップ・パワー測定を大きく変えました。

テクトロニクス、メインストリーム・ソリューション、ジェネラル・マネージャのSuchi Srinivasanは、次のように述べています。「IsoVuプローブの発表は、お客様にとって大きなブレークスルーになりました。ハーフブリッジ・デザインのハイサイドの性能が詳細に観測でき、今まで見落とされていた部分が明らかになったのです。今回発表の第二世代のIsoVuプローブでは、この革新的な絶縁測定技術について、製品レベルの研究開発、検証、EMIトラブルシュートなど、より幅広いお客様にもご利用いただけるようになりました」

IsoVu Gen 2(第二世代)の機能とオプション
第一世代と同様、新しい第二世代IsoVuプローブも特許取得済みのE/O(電気-光)技術により、オシロスコープとの電気的接続なしに信号を取込み、さらにプローブへの電源供給を行っています。従来の高電圧差動プローブに比べ、IsoVuプローブは広い帯域、ダイナミック・レンジ、さらにプローブの全帯域においてクラス最高の同相除去比(CMRR)の組合せを実現しています。非絶縁タイプのプローブでは、周波数が上がるとCMRRの定格が急激に低下するため、高い周波数での測定はほとんど不可能でした。IsoVuプローブは光ケーブルを使用しているため、ケーブル長を長くとることも可能で、EMIに対しても影響を受け難くなっています。

初代のIsoVuシリーズの成功を受け、第二世代IsoVuプローブでは、以下のように数多くのアップグレード、機能強化を行いました。
  • 小型化 ‐ 第一世代に比べて大きさは約1/5になり、以前ではアクセスできなかった測定ポイントにも簡単にプロービングできるようになりました。さらに、別置きだったコントローラ・ボックスも小型化され、プローブのコンペンセーション・ボックス内に収まりました。
  • より高感度に ‐ 新製品のプローブはさらに高感度になり、±50V測定でのノイズか抑えられたため、ワイド・バンドギャップ測定において詳細な信号観測、優れた電圧感度が実現されました。
  • 優れた測定確度 ‐ 新製品のプローブでは、DC確度、すべての入力レンジにおけるゲイン確度、温度ドリフト補正など、数多くの項目において測定確度が大幅に向上しています。このような機能と性能の強化により、ワイド・バンドギャップ・デザインのより詳細な特性評価が可能になり、高効率エネルギー設計にも対応できます。
  • チップ交換回数の減少‐ センサ・ヘッドのダイナミック・レンジが広がったため、第一世代IsoVuと同じ電圧レンジでも少ない数のチップで対応できます。これにより、デバイス・テストに要する時間が短縮でき、チップ交換によるエラーが減少します。第一世代IsoVuに比べ、チップのコストも低く抑えられます。
Cree Companyの一部門であるWolfspeed社、グローバル・オートモバイル・フィールド・アプリケーション・エンジニア・リーダのCam Pham氏は、次のように述べています。「お客様が、当社のPower Conversion技術を採用する場合、IsoVu技術はお客様をサポートする上で非常に重要です。IsoVu技術のガルバニック絶縁機能により、当社および当社のお客様はハイサイド・イベントを正確に特性評価することが可能になります」

製品価格
TIVPシリーズ IsoVu光アイソレーション型差動プローブ \1,260,000より

テクトロニクスについて
米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、お客様の問題を解決し、詳細の理解を深め、新たな発見を可能にする、革新的で正確かつ操作性に優れたテスト/計測モニタリング・ソリューションを提供しています。テクトロニクスは70年にわたり電子計測の最前線に位置し続けています。
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この企業の情報

組織名
株式会社TFF テクトロニクス/ケースレーインスツルメンツ
ホームページ
http://jp.tek.com/
代表者
Kent Chon
資本金
10,000 万円
上場
海外市場
所在地
〒108-6106 東京都港区港南品川インターシティB棟6階
連絡先
0120-441-046

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