学校法人追手門学院(大阪市中央区、理事長:川原俊明)はこのたび、運営する追手門学院大学の特設サイト「OTEMON VIEW」に、薬害問題に関する記事を掲載した。新型コロナウイルスのワクチンへの期待が高まる一方で、過去の歴史から薬害リスクの可能性があることを忘れてはならない。「薬害」とは一体どのような被害なのか、私たちは薬害問題とどのように向き合っていけばよいのかなどについて、社会学部の蘭由岐子教授が解説する。
毎年8月24日は「薬害根絶デー」である。毎年この日は、全国薬害被害者団体連絡協議会が薬害根絶「誓いの碑」の前で薬害根絶を誓い、厚生労働省及び文部科学省と薬害被害防止に向けた交渉を行っている。
薬害とは「医薬品がもたらす有効性よりも、有毒性が上回ることで引き起こされる問題状況」のこと。行政や企業の過失による健康被害は薬害事件という社会問題に発展する。また保健医療社会学の観点では、健康被害のみならず、周囲からの偏見や差別といった生活全般にわたる被害も薬害と見なされる。
現在、新型コロナウイルスのワクチン開発に期待が高まっているが、その一方で、薬害リスクの可能性があることも否定できない。
今回の記事では、薬害エイズの薬害被害者や遺族、処方した医師を実際にインタビュー調査するなど研究を続けている蘭由岐子教授が、薬害被害と責任の所在、そしてコロナワクチンと薬害リスクの可能性について解説する。
記事の主なポイントは以下の通り。
■「薬害根絶デー」とは
○なぜ8月24日なのか
○「薬害根絶デー」と被害者のたたかい
○そもそも薬害とは何か
■薬害被害と責任の所在
○薬害被害者が受ける健康被害と精神的苦痛
○回復には時間を要する健康被害
○医師側の責任と苦悩
■コロナワクチンと薬害リスクの可能性
○新薬と薬害リスクの可能性
○補償制度に向けた動きも
○専門家との対話と過去の教訓への関心を
※詳しくは記事本文をぜひご覧ください。
https://newsmedia.otemon.ac.jp/1016
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