フェリング・ファーマ、不妊治療経験者と医療従事者を対象に「日本の生殖医療に関する意識調査」を実施

・不妊治療経験者の約6割が「日本において生殖医療に関する情報が適切に提供されていると思わない」と回答
・医療従事者の半数以上も「性教育の情報が不十分」であることを課題に感じていることが明らかに





フェリング・ファーマ株式会社(本社:東京都港区、CEO代表取締役:マーク・ノグル、以下「フェリング・ファーマ」)は、医療従事者(医師・看護師)と不妊治療経験のある女性それぞれを対象に、「日本の生殖医療」に対する意識調査を実施しました。医療従事者は、フェリング・ファーマが提供する医療関係者向け領域専用サイト「Find FERRING」会員の医療従事者(医師・看護師)、不妊治療経験者は全国から20~49歳の女性の方1,000名を対象として調査を行いました。これらの調査は、不妊治療の当事者である医療従事者と治療経験者が、それぞれの立場から「不妊治療を含む日本の生殖医療」についてどう考えているのかを明らかにすることを目的として実施したものです。

不妊治療経験者向け調査から
生殖医療に関する知識をより早い年齢のうちに正しく得ることが重要
本調査の結果、不妊治療経験者の57.8%が「日本において生殖医療に関する情報が適切に提供されていると思わない」と回答し、「不妊治療」を含む妊娠・出産、月経などに関する情報は広く普及されていないと感じていることがわかりました。また、これらの情報について知った時期が「遅かった」と感じている方の割合は、年代があがるにつれ顕著に増加しており、30代前半以上では過半数が「遅かった」と回答しています。実際に情報を得た時期は、「20代後半~30代前半」という回答が過半数を占める一方で、「20代までに知るべき」と考える方が86.1%、その中でも「20代前半までに知るべき」と回答した割合は58.1%となりました。自らのご経験を経て、より早い段階で生殖医療に関する情報を得るべきだと感じていることが明らかになっています。
さらに、これらの情報についてもっと早くから知っていた場合、「何かしらの行動を起こしていたと思う」と回答する人は88.9%にものぼりました。特に、「妊娠に関わる体の機能の検診を受ける」という回答が52.5%と最も多い結果となりました。

医療従事者向け調査から
医療従事者は「より質の高い性教育」が必要と考えている
本調査からは、医療従事者の55.7%が「性教育の情報が不十分」であることを課題に感じていることが明らかになりました。患者さんの持っている情報の量が「多い」「とても多い」と回答した割合が90.1%であったのに対し、患者さんの持っている情報の質が「高い」「とても高い」と回答した割合は65.8%と、情報の「量」と「質」の評価に差が出る結果となりました。患者さんに関する課題としては、「年齢と妊孕性の関係について正しい理解がない」と感じている方の割合が34.2%と最も多く、「インターネットによって容易に情報にアクセスできるため、情報過多になっている」「家族や職場から治療に対する理解が得られない」という回答が続きました。

この調査結果を受け、本不妊治療経験者向け調査を監修した慶應義塾大学名誉教授 生殖医療専門家 吉村 泰典 先生は次のように述べています。
「いつか子どもを持ちたいと考えている方々にとって、より若いうちから自分の体のことを知り、妊娠・出産について考えることはとても大切です。生殖と年齢は大きく関わりがあるため、早くから妊娠について考え、行動しておけば、“本来であれば必要のなかった不妊治療”をなくすことにもつながります。最初は気後れするかもしれませんが、ぜひ早めに医療機関に相談していただきたいと思います」

少子化が進む日本において、子どもを持ちたいと思ってもなかなか妊娠することができない「不妊症」に悩むカップルの割合は増加傾向にあるといわれています。その中には、体のしくみや生殖年齢についての正しい情報を得ていなかったことで対処が遅れてしまうなど、情報不足が原因と考えられる方も多く認められており、今回の調査からも、生殖に関する正しい知識をより若いうちに得ることの重要性が確認されました。早い段階で生殖に関する知識を得ておくことは、人生やキャリアを考えるうえで、より多くの選択肢を持つことにつながると考えられます。

フェリング・ファーマは、不妊治療領域のリーディングカンパニーとして、医療関係者の皆様のみならず、広く社会に対して情報発信を行うことで、日本の生殖医療に貢献していきます。


不妊治療経験者向け意識調査
【概要】
内容 「日本の生殖医療に関する意識調査」
実施方法 インターネット調査
調査対象 20~49歳の不妊治療経験のある女性1,000名
調査時期 2020年4月24日(金)~4月27日(月)

【結果サマリー】
  • 不妊治療経験者の57.8%が「日本において生殖医療に関する情報が適切に提供されていると思わない」と回答
  • 「不妊症」を含む妊娠・出産に関する情報について「20代後半~30代前半」に知った人が過半数を占める一方で、これらの情報を「20代までに知るべき」と考える方が86.1%、その中でも「20代前半までに知るべき」と回答した割合は58.1%
  • これらの情報について知った時期が「遅かった」と回答する割合は、年代があがるにつれ顕著に増加し、30代前半以上では「遅かった」と回答する割合が過半数
  • これらの情報について早くから知っていた場合、「何かしらの行動を起こすと思う」と回答する人は88.9%にものぼり、特に「妊娠に関わる体の機能の検診を受ける」と52.5%が回答

医療従事者(医師・看護師)向け意識調査
【概要】
内容 「日本の生殖医療に関する意識調査」
実施方法 インターネット調査
調査対象 「Find FERRING」会員の医療従事者(医師・看護師) 有効回答数:79(医師66名、看護師13名)
調査時期 2020年4月13日(月)~4月27日(月)

【結果サマリー】
  • 医療従事者の半数以上(55.7%)も「性教育の情報が不十分」であることを課題に感じていることが明らかに
  • 患者さんの持っている情報の量が「多い」「とても多い」と答えた人が90.1%なのに対し、患者さんの持っている情報の質が「高い」「とても高い」と答えた人は65.8%にとどまる。より質の高い教育の必要性が示唆される
  • 患者さんに関する課題としては「年齢と妊孕性の関係について正しい理解がない」と感じている方の割合が34.2%と最も多く、「インターネットによって容易に情報にアクセスできるため、情報過多になっている」「家族や職場から治療に対する理解が得られない」という回答が続いた

※調査結果の詳細は会社HPのニュースリリース
https://www.ferring.co.jp/upload_files/news/200622_re.pdf)からご確認いただけます。



不妊治療経験者向け「日本の生殖医療に関する意識調査」結果(一部抜粋)

不妊治療経験者の6割が「生殖医療に関する情報は適切に提供されていると思わない」

Q. あなたは、日本において「不妊症」を含む妊娠・出産・月経などの生殖医療に関する情報が
適切に提供されていると思いますか。


不妊治療経験者の約6割が『不妊症』を含む妊娠・出産・月経などの生殖医療に関する情報が適切に提供されていると思わない」ことが明らかになりました。年代別で見ても、すべての世代で「思わない」と回答した割合が最も多いという結果になっています。



生殖に関する情報について「20代のうちに知っておきたかった」と思っている人が多い

Q. あなたが「不妊症」を含む妊娠・出産に関する情報について知った時期は、適切だったと思いますか。


全体では「適切」「遅かった」が同程度の割合で多いものの、年代別に見ると、年代が上がるにつれ「適切」の割合が減り、「遅かった」の割合が顕著に増えています。20代で不妊治療を始めた人は比較的意識が高く、知識を得た時期も早かった可能性が高い可能性があります。



生殖に関する情報について知った年齢は20代後半~30代後半

Q. あなたが「不妊症」を含む妊娠・出産に関する情報について、具体的に知ったのは何歳ごろですか。


20代後半で知ったと回答した人(32.4%)が最も多く、次に多いのが30代前半(22.7%)でした。年代別にみると、20代では20代後半(50.6%)、30代では30代前半(39.9%)、40代では30代後半(41.3%)で情報を得た人が最も多い結果になりました。



不妊治療経験者は生殖に関する情報について「20代のうちに知るべき」と思っている

Q. あなたは「不妊症」を含む妊娠・出産に関する情報について、何歳ごろに知るべきだったと思いますか。


不妊治療経験者の半数以上が20代前半まで、8割以上が20代後半までに知るべきと回答しており、ほとんどの回答者が「20代のうちに知るべき」だと思っていることが明らかになりました。
年代別で見ると、20代では~20代前半、30代では20代前半、40代では20代後半という回答が最も多く、どの世代でも「20代のうちに知るべき」と思う人の割合が多いという結果になりました。



生殖に関する情報について早く知っていたら「妊娠に関わる体の機能の検診を受ける」

Q. あなたは「不妊症」を含む妊娠・出産に関する情報について早く知っていた場合、何か行動を起こしていたと思いますか。
起こしていたと思う方は、具体的にどのような行動をしていたと思うか、あてはまるものを全て
お選びください。


「妊娠に関わる体の機能の検診を受ける」と回答した人が過半数で最も多く、次点で「かかりつけの婦人科を見つけ、定期的に通う」「パートナーと妊娠・出産について話しておく」と回答した人が同程度の割合で多いという結果になりました。「何かしらの行動を起こしていた」と回答する人は88.9%にものぼり、多くの不妊治療経験者がもっと早く情報を知っていたら行動を起こしていたと考えていることが明らかになりました。
年代別に見ると、どの世代においても「妊娠に関わる体の機能の検診を受ける」という回答が最も多くみられましたが、20代では「妊娠に関わる体の機能の検診を受ける」「かかりつけの婦人科を見つけ、定期的に通う」という回答が多い一方、30代・40代では「パートナーと妊娠・出産について話しておく」という回答が20代と比べて多いことがわかります。20代で不妊治療を経験された回答者は、それ以上の年代と比較すると体質による不妊が理由である方がより多く含まれる可能性が高いために「自分の体の機能を知っておきたかった」と考えた方が多いのに対し、30代・40代では「もっと早く妊娠について考えるべきだった」と考える方が多い結果となったと推察されます。



医療従事者(医師・看護師)向け意識調査結果(一部抜粋)

より質の高い性教育が求められていることが明らかに

Q. 不妊治療に携わる中、以下のカテゴリーにおいて、それぞれ最も課題であると感じていることを1つ教えてください。

<患者さんについて>


<教育について>


患者さんに関する課題としては、全体で見ると「年齢と妊孕性の関係について正しい理解がない」と回答した割合が最も多かった(34.2%)ものの、「インターネットによって容易に情報にアクセスできるため、情報過多になっている」「家族や職場から治療に対する理解が得られない」も医師、看護師それぞれで同等数回答がありました。
一方で、教育に関する課題としては「性教育の情報が不十分」という回答が過半数で最も多く(55.7%)、次点で「性教育の内容が偏っている」という回答が多い(35.4%)という結果になりました。



患者さんの持つ情報“量”は増えている一方で、“質”の向上が課題

Q. 不妊治療にあたる中で患者さんの状況について、10年前と比較してどのような変化がありますか?
1.不妊症の治療法について、患者さんが持っている情報の量は10年前と比べてどうですか?


2.不妊症の治療法について、患者さんが持っている情報の質は10年前と比べてどうですか?

患者さんの持っている情報の量が「多い」「とても多い」と回答した人が90.1%なのに対し、患者さんの持っている情報の質が「高い」「とても高い」と答えた人は65.8%にとどまり、特に看護師では46.2%が「変わらない」と回答しました。
10年前に比べ、患者さんの持つ情報の量・質はともに改善されているものの、質は未だ改善の余地があると考える医療従事者が多いことがわかります。


【会社概要】
社名:フェリング・ファーマ株式会社(Ferring Pharmaceuticals Co.Ltd.)
本社:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目3-17虎ノ門2丁目タワー7階
最高経営責任者(CEO)兼代表取締役:マーク・ノグル(Mark Noggle)
事業内容:医薬品の開発、製造、販売ならびに輸出入業務等
設立:2001年2月1日
資本金:2億1千万円
従業員数:116名 (2020年4月1日現在)
FERRINGはFerring B.V.の登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先
フェリング・ファーマ株式会社
パブリックアフェアーズ・マーケットアクセス
〒105-0001
東京都港区虎ノ門2丁目3-17 虎ノ門2丁目タワー7階
https://www.ferring.co.jp/contact/index.php

この企業の情報

組織名
フェリング・ファーマ株式会社
ホームページ
https://www.ferring.co.jp/index.php
代表者
Mark Noggle
資本金
21,000 万円
上場
海外市場
所在地
〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目3-17虎ノ門2丁目タワー 7階
連絡先
03-3596-1105

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