スタッフサービス・ホールディングス、テレワーク導入後の働き方に関する意識調査を実施 「テレワーク、実際にやってみると良かった」と感じている人が約8割

~ メリットは「通勤時間の有効活用」や「通勤・人間関係のストレス軽減」など。一方で「運動不足」や「社内コミュニケーション減」といったデメリットの声も ~

人材総合サービスを全国で展開する株式会社スタッフサービス・ホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:阪本耕治)は、新型コロナウイルスの影響でテレワークを経験した全国の20~50代男女(正社員/派遣社員)400人に対し、テレワーク導入後の働き方に関する意識調査を実施しました。

2020年4月以降、新型コロナウイルス対策としてテレワークで働く人が急増しました。今回の調査は、当社でも導入されたテレワーク体制の中で出てきた声などをもとに設計し、実施しました。急増したテレワーク経験者に対して導入後のメリットやデメリットなどを聞くことで、「テレワークという働き方の実態」を明らかにすることを目的にしております。調査の結果、回答者の約8割は「テレワークに切り替えて良かった」と回答しており、具体的なメリットとして「通勤時間が有効活用できるようになった」などポジティブな意見が聞かれる一方、「運動不足」や「社内コミュニケーションの低下」といった課題感の部分も明らかとなっています。

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<調査結果のポイント>
●コロナ禍以前からテレワークを希望していた人は約4割にとどまるが、「実際テレワークをしてみて良かった」と感じている人は約8割。「元々テレワークを希望していたわけではないが、実際にテレワークで働いてみると良かった」と感じている人が一定いる結果に

●テレワークによるメリット、第1位は「通勤時間の有効活用(79.0%)」。第2位に「(通勤や人間関係の)ストレス軽減(37.5%)」、第3位に「無駄な会議が減った(35.0%)」と続き、他にも「家事を両立しやすい」「家族といられる時間が増える」など、家庭や家族に関係するメリットの声も目立つ

●テレワークによるデメリット、第1位は「運動不足になる(46.8%)」。第2位に「社内コミュニケーションが減った(45.3%)」、第3位に「紙の書類のやり取りができない(40.8%)」と続き、他にも仕事とプライベートの切り替えの難しさやテレワーク環境への移行・対応が追いついていないという声も

●今後のテレワーク意向では、「(積極的に/できるだけ)テレワークしたい派」、「出社とテレワークのバランスを取りたい/部分的であればしたい派」、「(まったく/できるだけ)テレワークしたくない派」と大きく3つに分かれる
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調査総括
新型コロナウイルス対策として、多くの企業で急遽テレワークが導入されました。今回の調査からは、「実際にやってみると思っていたより働きやすく、さまざまなメリットがあった」と感じている人が一定いることがわかり、働き方のニューノーマル(新常態)としてテレワークの定着を予感させる結果となりました。一方、企業側の制度改革や働き手側の環境整備・意識づくり・メンタルケアなど、多角的なデメリットも浮き彫りになり、アフターコロナという時代に向けて取り組むべき課題はまだ残されているようです。


調査結果詳細

【テレワークに切り替えてみてどうだったか】
コロナ禍以前からテレワークを希望していた人は約4割にとどまるが、「実際テレワークをしてみて良かった」と感じている人は約8割。「元々テレワークを希望していたわけではないが、実際にテレワークで働いてみると良かった」と感じている人が一定いる結果に

◆コロナ禍の影響でテレワークを経験した人のうち、以前からテレワークを希望していた人は37.3%、希望していなかった人は62.8%と、元々は希望していない人のほうが多数という結果に。

Q1:新型コロナウイルス感染症拡大防止のためテレワークで仕事をする前に、自分からテレワークで仕事することを希望していましたか?(n=400




◆一方、実際にテレワークに切り替えてみて、「良かった」は32.0%、「どちらかといえば良かった」は46.8%で計78.8%にのぼった。Q1と比較すると、「元々テレワークを希望していたわけではないが、実際にテレワークで働いてみると良かった」と感じている人が一定数いることがわかった。

Q2:実際、テレワークに切り替えてみていかがでしたか?(n=400




【テレワークのメリットについて】
テレワークによるメリット、第1位は「通勤時間の有効活用(79.0%)」。第2位に「(通勤や人間関係の)ストレス軽減(37.5%)」、第3位に「無駄な会議が減った(35.0%)」と続き、他にも「家事を両立しやすい」「家族といられる時間が増える」など、家庭や家族に関係するメリットの声も目立つ

◆テレワークで感じたメリットの第1位は「通勤時間を有効活用できる(79.0%)」。具体的な理由(フリーコメント)では「混んでいる電車に乗らないので、ストレスがなくなる」(女性/28歳)、「往復2時間の通勤時間が短縮できるので、自分の時間が増えた」(男性/43歳)など、通勤ラッシュが回避できることや、通勤時間を他のことで有効活用できる点にメリットを感じている人が多い。

◆メリットの第2位は「ストレスが軽減される(37.5%)」。「満員電車のストレスがない」(女性/30歳)、「対人ストレスがなくなる」(男性/30歳)など、通勤や人間関係によるストレス軽減もテレワークの大きなメリットに。

◆メリットの第3位は「無駄な会議が減った(35.0%)」。「可能なら出席してほしいという会議がなくなった」(男性/46歳)、「特に必要のない会議が多かったことに気づいた」(女性/46歳)といったコメントが寄せられた。

◆その他、「家事を両立しやすい(30.3%)」「家族といられる時間が増える(29.0%)」など、家庭・家族に関係するメリットをあげる人も一定数見受けられた。

Q3:テレワークで感じたメリットを教えてください。n=400、複数回答)




【テレワークのデメリットについて】
テレワークによるデメリット、第1位は「運動不足になる(46.8%)」。第2位に「社内コミュニケーションが減った(45.3%)」、第3位に「紙の書類のやり取りができない(40.8%)」と続き、他にも仕事とプライベートの切り替えの難しさやテレワーク環境への移行・対応が追いついていないという声も

◆テレワークで感じたデメリットの第1位は「運動不足になる(46.8%)」。具体的な理由(フリーコメント)では「通勤の運動がなくなった」(男性/45歳)、「家から出ないので太る」(男性/33歳)、「歩数が少なく、意識的に動かなければ運動不足になる」(女性/26歳)などが出ており、通勤がなくなったり、不要不急の外出を控えたりすることで運動不足になっている状況が明らかに。

◆デメリットの第2位は「社内コミュニケーションが減った(45.3%)」。自宅などで一人作業の時間も増え、「話したいときに必要な人と話すのが難しい」(男性/36歳)といったコメントや、「ビジネスチャットアプリやSNSでコミュニケーションを取ってはいるものの、会話する時間が減った」(女性/30歳)など、ツールを利用していても直接的なコミュニケーションが減っていることをデメリットと感じている人も。

◆デメリットの第3位は「紙の書類のやり取りができない(40.8%)」。「契約書のハンコが必要」(男性/44歳)、「家にプリンターがないので印刷できない」(女性/32歳)、「電子ワークフローが整備されていない」(男性/51歳)などのコメントがあり、そもそも紙でないと処理ができない書類があることや、自宅では整えにくいプリンターやスキャナーの環境に対し、デメリットを感じる傾向に。

◆このほか、「勤務時間の線引きが難しい(29.0%)」「仕事のオンオフがしにくい(26.8%)」といった仕事とプライベートの切り替えの難しさ、「集中して仕事ができない(24.5%)」「業務効率が悪い(22.3%)」といった生産性関連、「ハンコの苦労があった(20.0%)」「通信光熱費が増えた(22.5%)」「作業スペースがない(16.0%)」「リモートワーク・テレワークの運用が整っていない(13.0%)」など環境面から生じるデメリットにも一定の回答が集まる結果に。

Q4:テレワークで感じたデメリットを教えてください。n=400、複数回答)





【テレワークのメリットに関する主な意見】
Q5:テレワークの各メリットについて、具体的な理由をお答えください。(自由回答)

■時間の有効活用に関すること
・在宅であれば通勤時間を料理やトレーニングにあてることができる(女性/30歳)
・通勤時間を睡眠時間にできる(男性/42歳)
・朝バタバタせずに朝食をしっかり食べたりニュースを見たりできる(女性/34歳)
・終業後すぐに自分の時間になる(女性/29歳)
・化粧などの時間もなくなり朝ゆっくりできる(女性/33歳)

■ストレス軽減に関すること
・通勤ラッシュがない(女性/44歳)
・感染の不安や、職場の人が咳エチケットを守らないことにイライラしない(女性/42歳)
・会社の人間関係のストレスがない(女性/36歳)
・同僚の言動にイライラすることがなくなった(女性/33歳)
・無駄な会話や空気を読むことが不要なのでストレスが軽減された(女性/38歳)
・対面による人的ストレスはなくなっていると思う(女性/32歳)

■無駄な会議に関すること
・定例会議がなくなり、本当に必要な会議だけになった。オンライン会議も時短に役立つ(女性/52歳)
・生産性がない、解決できない会議がなくなった(女性/24歳)
・形骸化したものが排除され良かった(男性/39歳)
・無駄だと思っていた会議時間が減って、その分を仕事時間にまわせるようになった(女性/27歳)
・会議の回数も会議中の無駄な発言も減った(女性/31歳)

■家事の両立に関すること
・通勤時間を削減した分、家事がはかどるようになった(女性/27歳)
・いつもは帰宅後の夜遅くに洗濯をしていたが、今は少しの合間でできるのでうれしい(女性/32歳)
・休憩時間に家事をできる(女性/36歳)
・ご飯作りなど、今まで時間をかけられなかったところに時間をかけられるようになった(女性/44歳)
・移動時間で使う体力の分だけ、夕飯を作る気力が残り、普段に比べて夕食の質が上がった(女性/31歳)

【テレワークのデメリットに関する主な意見】
Q6:テレワークの各デメリットについて、具体的な理由をお答えください。(自由回答)

■運動不足に関すること
・動かないので体重が増えた(女性/37歳)
・ほとんど歩かなくなるので、腰が痛くなる(男性/37歳)
・歩いたり移動したりする機会が減る、狭いスペースでの作業なので体が固まる(女性/47歳)
・社内を歩くだけでも運動になっていたことに気づいた(女性/42歳)
・必要な買い物以外は外に出ないので、ストレッチはするが運動不足を感じている(女性/32歳)

■社内コミュニケーションに関すること
・ちょっとした雑談や愚痴を聞いてくれる相手が横にいなくて寂しい(女性/27歳)
・無駄話でストレス発散できない(女性/40歳)
・会議での議論が難しい(男性/55歳)
・相手が今何をしてるのかが見えないから、進捗をわざわざ聞かないといけない(女性/29歳)
・部下に業務を振り分けて目で見て進捗を確認していたが、それができない。また部下の仕事量が、適切か見極めるのが難しい(男性/59歳)

■環境面でデメリットとしてあげられるもの
・押印が必要な書類等がテレワーク期間中対応できない(女性/31歳)
・家庭用プリンターでは、A4しか出力できない(男性/51歳)
・結局、会社のサーバーにアクセスしないと仕事にならない(男性/26歳)
・会社ほどスピードが出ず、電波の不具合時にはルーターを再起動させるなど不便(女性/47歳)
・ローテーブル、座椅子で仕事をしているため、姿勢が悪く腰痛が発生した(女性/26歳)

■仕事のオンオフに関するもの
・テレビを見てしまう(女性/46歳)
・周りに誰もおらずついついスマホをいじったりしてしまう(女性/31歳)
・子供の勉強を見たりして、手が止まる(女性/42歳)
・集中できるから休憩を忘れる(男性/59歳)
・自宅にPCがあるせいか夜遅くにメール・ビジネスチャットアプリが入った際対応してしまう(女性/31歳)

※Q5、Q6は回答内容の中から一部抜粋して記載しています。


【今後のテレワーク意向について】
今後のテレワーク意向では、「(積極的に/できるだけ)テレワークしたい派」、「出社とテレワークのバランスを取りたい/部分的であればしたい派」、「(まったく/できるだけ)テレワークしたくない派」と大きく3つに分かれる


Q7:今後もテレワーク制度を利用したいですか?
テレワーク制度利用意向について、具体的にお答えください。(自由回答)

<「(積極的に/できるだけ)テレワークしたい派」の意見>
・通勤ストレスがなくなったため今回を機にテレワークする回数を増やしたい(女性/30歳)
・通勤時間の節約ができ、家族といる時間も増えるので、テレワークを続けたい(男性/33歳)
・できるだけ活用したい。特に、天気の悪い日や、災害で交通機関が問題ある時に、家でできれば効率的 (男性/46歳)
・満員電車で通勤したくないからテレワークを続けたい(女性/56歳)
・総合的にはいいシステムなので続けたい(女性/42歳)
・利用したい。 社会がそんな風潮になってくれることを願いたい(男性/34歳)
・妊娠中なのでテレワークを活用していきたい(女性/33歳)
・煩わしい人間関係がないので続けたい(男性/46歳)

<「出社とテレワークのバランスを取りたい/部分的であればしたい派」の意見>
・テレワークにより時間を有効に使える一方、社内でのコミュニケーションはまったく取れないので、週の半分くらいで今後もテレワークをやるのが理想(男性/28歳)
・毎日テレワークは嫌だけど、家事と仕事を両立できるので、 週に2回ほどはテレワークで仕事をしたいと思う(女性/30歳)
・毎日出勤するのではなく50%テレワークがよいと思う(男性/59歳)
・毎日ではなく、台風や地震などで交通機関が乱れることが予想される場合、家族が体調不良のときなどは、テレワークしたい(女性/52歳)
・テレワークでできる仕事も多いので、一週間に数回はやってもいいのかと思えてきた。通勤の時間が有効に利用できるのも利点だし、毎日超満員電車に乗らなくてよいのもストレス軽減になっているかと思う(女性/32歳)
・一部取り入れには賛成。 全てテレワークはかなりきつい。逆に言えば、実務を通してこうして問題が浮き彫りになっているわけなので、改善はしやすいのではないか(女性/40歳)

<「(まったく/できるだけ)テレワークしたくない派」の意見>
・気分転換もなくひたすら手が止まるので効率が悪く、テレワークしたいとは思わない(女性/42歳)
・テレワークは細かい指示が出せず効率が悪いように感じるので、活用したくない(男性/53歳)
・だらだらするのでオフィスがよい(女性/59歳)
・テレワークにも今までの勤務でも、それぞれメリットとデメリットがあるが、やはりFace to Faceの必要性等もあるし、がっちり仕事するなら職場での勤務のほうがまだまだ充実できる環境にある(男性/47歳)
・テレワークは細かい指示が出せず効率が悪いように感じるので、活用したくない(男性/53歳)
・社内帳票全てがデータ化されることはかなり難しいので、出勤したほうが楽(男性/51歳)
・業務内容からテレワークが適さないため、早く通常に戻ってほしい(女性/31歳)
・とにかく一人で仕事をするのがこんなにつらくて面倒くさいと思っていなかったから二度と体験したいとは思わない(男性/35歳)

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参考データ スタッフサービス・ホールディングスにおける、テレワーク形態で勤務する派遣スタッフ数
テレワークという働き方は、正社員だけではなく派遣スタッフにも広がりを見せています。
雇用の現場における参考実数データとして、当社で就業いただいている派遣スタッフの中で、テレワーク形態で勤務している方を集計したところ、4月4,304人、5月13,475人、6月12,128人で推移していることがわかりました。テレワーク移行への万全の体制が整っていない中、多くの受け入れ先で多大なご配慮とご協力をいただき、こうした派遣スタッフのテレワークが実現しています。

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調査概要
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2020年5月1日~2日
■調査対象:新型コロナウイルスの影響でテレワークをおこなっている20歳~59歳の事務職(正社員/派遣スタッフ)の男女400人
※本調査リリースの調査結果・グラフをご利用いただく際は、必ず【スタッフサービス・ホールディングス調べ】とご明記ください
※構成比の数値は四捨五入しているため、合計が100%にならないことがあります

■スタッフサービスグループ 概要
持株会社 : 株式会社スタッフサービス・ホールディングス
本部 : 東京都千代田区神田練塀町85 JEBL秋葉原スクエア
事業内容 : 人材派遣(事務職、技術者、ITエンジニア、介護・看護・医療事務、製造業務 )、人材紹介
グループ売上高: 3,049億円(2019 年 3 月期)
従業員数 : 4,315人(2020年4月現在)
拠点数 : 国内171拠点(2020年4月時点)
ホームページ : スタッフサービスグループ https://www.staffservice.co.jp/

本件に関するお問合わせ先
株式会社スタッフサービス・ホールディングス 広報部 野坂、穐原(あきはら)
TEL:03-5209-7177 FAX:03-5209-7193 メール:ssg-pr@staffservice.ne.jp

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この企業の情報

組織名
株式会社スタッフサービス・ホールディングス
ホームページ
https://www.staffservice.co.jp/
代表者
阪本 耕治
資本金
50,000 万円
上場
非上場
所在地
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町85JEBL秋葉原スクエア
連絡先
03-5209-7100

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