―職場復帰プランニングや感染対策などソフト・ハード面の施策を紹介
―多様化する働き方に合わせた企業の課題解決を提案
三井デザインテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:渋谷忠彦)は、当社が考えるwithコロナ・afterコロナ時代のワークプレイス戦略について、各企業における今後のワークプレイスを再考する際の参考にしていただけるよう、当社HP内で資料を紹介いたします。
HP URL:
https://www.mitsui-designtec.co.jp/topics/pickup_With-After%20covid-19.pdf
<資料内で掲載しているオフィスワーカー向けポスター>
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について政府による緊急事態宣言は解除されましたが、企業は新型コロナウイルスに立ち向かいながら事業継続を図るために、ワークプレイス戦略をあらためて考える必要に迫られています。
そこで三井デザインテックは、各企業が安心して働くことができる職場環境を短期間で実現するための一助となることを目指し、また事業継続によって経済回復の一端を担うことを目的として、withコロナ・afterコロナ時代のワークプレイス戦略に関する資料を公開いたします。
今回の資料は、厚生労働省や日本経済団体連合会などが発表している新型コロナウイルス感染防止のための施策やガイドライン※を踏まえ、三井デザインテックが自社オフィスで実際に取り組んでいる施策を反映して作成しました。
当社の本社オフィスで実際に取り組んでいる事例を紹介することで、withコロナ時代のオフィスに関して各企業が抱える課題解決の一助となることを目指します。
※参考とした出典資料
■日本経済団体連合会「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」
■厚生労働省「職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト」
■日本産業衛生学会「職域のための 新型コロナウイルス感染症対策ガイド」
■withコロナ時代のワークプレイスにおける取り組み
1.職場復帰プランニング
強制的に在宅勤務へ移行された状態から職場へ復帰していくプロセスは、前例のない取り組みです。「職場復帰プランニング」を行い、環境を整備していく必要があります。
◎必要な項目
(1)日々の健康チェック
(2)罹患者が出た場合の連絡ルール整備
(3)オフィスにおける感染対策(ハードの整備)
(4)オフィスにおける感染対策(運用ルールの整備)
(5)オフィス外活動の運用ルールの整備
(6)来訪者対応ルールの整備
(7)復帰シナリオの整備
(8)対策ルール等の周知
1-1.オフィスにおける感染対策(ハードの整備)
withコロナの「警戒期間」「注意期間」では、多くの企業で段階的に出社率を上げていきます。その際に重要な点は、従業員の安全を確保した上で出社率を上げていくことです。オフィスにおける安全の確保においては、当初から出社率を上げた状態を見越し、対策を講じておく必要があります。
◎必要な対策
(1)座席間の距離確保
(2)仕切りの設置
(3)導線の歩行方向設定
(4)行動可能エリアの設定
(5)固定席or予約席運用
(6)オフィス稼働コントロール
(7)換気確保
(8)消毒ポイント整備
(9)汚染ゴミ箱の設置
(10)清掃・消毒・ゴミ回収頻度増
1-2.オフィスにおける感染対策(運用ルールの整備)
オフィスにおけるファシリティ面の感染対策と合わせて、従業員が共通して実践する運用ルールの設定が必要です。マスクや手洗いなど基本的なことからはじまり、会話をする際や会議を行う際など、各オフィス環境に合わせたルールの設定と運用がwithコロナにおける感染対策においては重要になります。
2.オフィス内における濃厚接触者把握
Beacapp HERE※の位置情報により(1) 直接接触者 (2) 感染者滞在場所利用者 といった感染可能性のある社員を抽出して2次感染の防止に努めます。
※Beacapp HEREとは
株式会社Beacappが提供しているIoTツール。ビーコンやセンサーの情報をスマホが検知。ワーカーの居場所やオフィスの満空情報などをリアルタイムで表示することが可能。
https://www.beacapp.com/
3.その他注意が必要な対策
上記の他にもコミュニケーション状況や社内の人事制度、事務処理対応など各社の状況に合わせて、対策を講じる必要があります。
■afterコロナにおけるワークプレイス戦略の変化
新型コロナウイルスの感染リスクが収束した後、多くの企業が強制的に経験した在宅勤務の体験を踏まえ、今後のワークプレイス戦略を大きく変化させていくことが想定されます。具体的には、企業はより一層生産性を高め利益の最大化を計るために、在宅勤務を含むテレワークを活用し、自分の仕事や状況にあわせて、場所を自由に選択する働き方へシフトしていくのではないでしょうか。その中で、働く場として企業が整備するオフィスに必要な要素は、以下のとおりと考えます。
<オフィスに必要な要素>
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(1)リアルなコミュニケーションだからこそ可能な、その人の表情や、
雰囲気、周囲の環境、前後の脈絡などからの暗黙知の共有や、
偶発的な人や情報との出会いなど、新しい発想(=クリエイティビティ)の
創出を行うための、コミュニケーションやコラボレーションに適した場や機能
(2)企業が大切にしているミッション、ビジョン、バリューといった
独自のアイデンティティを感じ、体験し、オフィスという場があることによって、
価値観を共有しカルチャーを形成し、人や社会と「繋がり」をつくること
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afterコロナの働き方は多様化し、働く場も今までの様に一様ではなく、
企業ごとの様々な社会的役割によって多様化していくでしょう。
企業ごとに異なるアイデンティティを基に働き方は変化し、その働き方を
実現する場としてオフィスの役割を考えていくことが重要ではないでしょうか。
今後も三井デザインテックは最新の社会情勢を踏まえ、
afterコロナも見据えたこれからのワークプレイス戦略を考え、提案していきます。
◆監修者プロフィール
岡村 英司
三井デザインテック株式会社
スペースデザイン事業本部
ワークスタイル戦略室 責任者
大手企業をはじめ多くの企業の働き方及び、ワークプレイスのコンサルティングとチェンジマネジメントを行う。また、オフィス内位置情報の分析アプリケーション「Beacapp HERE Pro」や、オフィス内コミュニケーションツール「Oz Wall」など、スタートアップ系ICT企業と共同でワークスタイルソリューションツールの開発も実施。
◆三井デザインテック株式会社とは
三井デザインテックは、主に住宅・オフィスをはじめとして、ホテル・医療・福祉・学校・賃貸マンションなど、あらゆる生活・事業に必要な施設のインフィル(内外装・設備・間取り)の創造を手がけ、お客様に「心地よい、満足できる空間」をご提供しています。
最新情報はオフィシャルサイトをご覧ください。
https://www.mitsui-designtec.co.jp/