2020年3月26日発表
本プレスリリースは 米Fortinet, Inc. が米国時間2020年2月24日に発表したプレスリリースの抄訳です
幅広い適用領域で(Broad)システム連携し(Integrated)自動化された(Automated)サイバーセキュリティソリューションの世界的リーダーであるフォーティネット(Fortinet®、NASDAQ: FTNT)は本日、自己学習型のディープニューラルネットワーク(DNN)を活用して脅威の修復を高速化し、時間のかかるセキュリティアナリストの手作業のタスクを処理する初のオンプレミスアプライアンス、FortiAIを発表しました。FortiAIのVirtual Security Analyst™は、フォーティネットのFortiGuard Labsが開発した業界最高レベルの成熟度を誇るサイバーセキュリティ用の人工知能を組織のネットワークに直接組み込むことで、高度な脅威を非常に高速に検知します。
困難な戦いに直面する今日の組織
セキュリティアーキテクトは、脅威の検知と修復において次のような多くの課題に直面しています。
- ますます高度化するサイバー犯罪者の手口:従来からのサイバー脅威が継続する一方で、脅威の高度化も進んでおり、その多くに人工知能や機械学習、オープンソースコミュニティが関与しています。その結果、脅威の進化に後れを取らないことが組織とその防御対策の課題になっています。
- 拡大を続ける攻撃対象領域:何百万もの新しいアプリケーションの登場、そしてクラウドの採用や接続デバイスの増加によって、数十億規模のエッジが生まれています。セキュリティチームにはその適切な保護と管理が求められており、組織は数多くの潜在的な侵入ポイントに起因する脅威の増加への対応という課題に直面しています。
- サイバーセキュリティのスキル不足に苦しむセキュリティチーム:サイバーセキュリティ業界におけるスキルギャップが組織にとって最大のリスクになっています。増加し続ける潜在的あるいは実際の脅威のトリアージ、調査、レスポンスを適切に処理できるスキルを持つプロフェッショナルの不足が原因で、サイバー犯罪者は従来型のセキュリティプロセスやツールを簡単に突破するようになっています。
組織の脅威保護に適応する自己学習型AI
セキュリティのプロフェッショナルが直面している前述の課題を解決するため、フォーティネットは脅威の修復を高速化するFortiAI Virtual Security AnalystÔ を発表しました。時間を要する手作業による多くのタスクをFortiAIが担うことで、セキュリティプロフェッショナルはより価値の高いセキュリティに集中できるようになります。FortiAIは、その自己学習能力によって組織のネットワークへの導入後も進化を続けます。
FortiAIは、人間の脳のニューロン(神経細胞)を模倣するディープニューラルネットワークと呼ばれるディープラーニング機能を活用し、導入された組織に固有の脅威に対する科学的分析に基づいて複雑な判断を行います。FortiAIの人工知能の成熟度が継続的に向上するに伴って、FortiAIのVirtual Security AnalystÔも効果的に変容し、脅威保護の改善によるメリットがもたらされます。
高度化する脅威に対抗するFortiAI
フォーティネットのDNN(ディープニューラルネットワーク)のアプローチにより、FortiAIは脅威保護に次のような革新的進歩をもたらします。
- 時間の要する手作業の調査を自動化し、リアルタイムの脅威の特定と分類を実現:限られた人数のセキュリティ担当者が従来型のセキュリティプロセスを担当している組織では、すべての脅威アラートを手作業で調査することは困難です。結果としてレスポンスが遅れることになり、データ侵害やセキュリティインシデントをはじめとするさらなるリスクが発生します。このような課題を解決するため、FortiAIはDNNを活用して調査を自動化し、脅威のあらゆる動きを特定して最初の感染デバイスとそれに続くすべての感染を素早く見つけ出します。
- 攻撃を直ちに検知して修復を可能にするセキュリティプロセスの転換:FortiAIのVirtual Security AnalystÔは、脅威の特性を科学的に分析して精度の高い判定を実行することで脅威への迅速なレスポンスを実現し、組織が脅威にさらされる時間を大幅に短縮します。
- 脅威インテリジェンスのカスタマイズによって誤検知を大幅に低減:誤検知の原因調査はセキュリティアナリストにとって大きな負担であり、脅威かどうかの判断にも時間を要します。FortiAIは、個別にカスタマイズされた脅威インテリジェンスを活用してマルウェアの新たな機能を学習し、新たな攻撃にも即座に適用して誤検知を低減します。
エアギャップで隔離されたネットワークをオンプレミスで保護
FortiAIのもう1つの重要な差別化要素として、エアギャップで隔離されたネットワークが存在する組織に最適なオンプレミスのAIが提供されている点が挙げられます。OT環境、政府機関、そして一部の大規模エンタープライズは、ネットワークへのインターネット接続を制限する厳格な法規制やセキュリティポリシーを遵守しなければなりません。自己学習型AIモデルを採用するFortiAIは、学習や成熟度の向上にあたってインターネット接続を必要としないため、閉じられた環境や厳格なセキュリティポリシーが要求される組織であっても常に最新の脅威に対応できるようになります。
フォーティネットのAIドリブンテクノロジーで脅威保護を自動化
フォーティネットは、長年にわたって人工知能を活用し、お客様のセキュリティ態勢の強化を支援してきました。フォーティネットが提供している次の既存製品やサービスは、最小二乗法による最適化やベイズ確率メトリクスなどのさまざまな形のAIを活用する新しいFortiAIによって補完されることになります。
- FortiSandbox:フォーティネットは、サンドボックスにAIを採用して侵害からの保護を自動化した初のセキュリティベンダーです。FortiSandboxは、2つの機械学習モデルをゼロデイ脅威の静的 / 動的両方の分析に採用し、ランサムウェアやクリプトジャッキングなどの常に進化するマルウェアの検知機能を強化しています。さらにFortiSandboxは、ユニバーサルなセキュリティ言語を使用してマルウェアを分類し、ネットワークチームとセキュリティチームの議論を相互に関連付けてセキュリティオペレーションの統合と改善を促進します。 https://www.fortinet.com/jp/products/sandbox/fortisandbox.html
サイバー犯罪者が攻撃を高度化し、拡大するデジタル攻撃対象領域を悪用しようとする状況においては、フォーティネット セキュリティ ファブリックの幅広く綿密なAIドリブンテクノロジーによって、自動化された瞬時の比類ない脅威の防止、検知、そしてレスポンスが実現します。
お客様の声
Ente Autonomo Volturno社のシステム / ネットワーク管理者、Dario Palermo氏は次のように述べています。「フォーティネット セキュリティ ファブリックのプラットフォーム活用により、FortiSandboxの導入からゼロデイ脅威に対する保護の実現に至るまで、すべてがシームレスに進行しました。FortiSandboxは、当社の境界、クライアント、メールサーバーを保護するとともに、究極的には高度な未知の脅威から当社の資産を保護してくれます。FortiSandboxのAIドリブンの優れた能力を活用することで、AIドリブンの脅威への対応が可能になっただけでなく、セキュリティの構成と管理も容易になりました」
フォーティネット プロダクト担当エグゼクティブバイスプレジデント兼CMO、John Maddison(ジョン・マディソン)は次のように述べています。「フォーティネットは、FortiGuard Labsが提供するクラウドベースのAIドリブンの脅威インテリジェンスに対して多大な投資を続け、脅威の検知数増加、迅速化、そして精度向上を実現してきました。FortiAIは、FortiGuard Labsから人工知能に関する知見を取得し、オンプレミス環境への配備に最適なパッケージとして提供されます。お客様は自社環境に最適なFortiGuard Labsのインテリジェンスを活用でき、高度な脅威であっても自己学習型のAIが非常に高速に特定し、分類、調査を行うことが可能になります」
関連リンク
FortiAIについての詳細
https://www.fortinet.com/jp/products/fortiai.html
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