金沢大学(石川県金沢市)は令和元年度文部科学省「卓越大学院プログラム」に採択され、4月から「ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム」をスタートする。これは、人類社会の課題である「がん、生活習慣病、脳神経病、微小粒子・ナノ材料による疾患」を対象として、革新的予防・診断・治療法の創出を担う人材を養成する学位プログラム。その開始に先立ち、2月8日に同プログラムのキックオフシンポジウムを開催した。また2月8日から9日にかけ、同プログラム履修者選抜試験合格者を対象にした合宿形式によるプレプログラム講義・演習も行った。
■文部科学省「卓越大学院プログラム」に採択された金沢大学「ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム」
「卓越大学院プログラム」とは、新たな知の創造と活用を主導し、次代をけん引する価値を創造するとともに、社会的課題の解決に挑戦して社会にイノベーションをもたらすことができる博士人材の育成を目的に、国内外の大学・研究機関・民間企業等の外部機関と組織的な連携を図り、世界最高水準の教育・研究力を結集した5年一貫の博士課程学位プログラムを構築するもの。
金沢大学が採択された「ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム」では、人類社会の課題である「がん、生活習慣病、脳神経病、微小粒子・ナノ材料による疾患」を対象に、ナノレベルの理解・制御による革新的な予防・診断・治療法の創出を担う人材を養成する。大学院自然科学研究科、医薬保健学総合研究科、先進予防医学研究科および新学術創成研究科にまたがる学位プログラムとして展開し、同大の強みである世界トップレベル研究拠点「ナノ生命科学研究所(WPI-NanoLSI)」の卓越した研究環境の下、民間企業も参画する。
■キックオフシンポジウムを実施
「ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム」の4月からの始動を前に、2月8日に金沢市内でキックオフシンポジウムを開催。学内外から約70名が参加した。
シンポジウムでは山崎光悦学長の開会あいさつの後、ナノ生命科学研究所の華山力成教授(プログラムコーディネーター)による概要説明に加え、プログラムを構成する4つのコースマネージャーが研究を紹介。続いて連携先機関として参画する民間企業3社の担当者から「研究成果の事業化例」と題した講演があり、参加者は熱心に耳を傾けていた。
また各講演後には活発な質疑応答が行われ、同事業への関心や期待度の高さがうかがえた。
■履修者を対象にした「プレプログラム講義・演習」を開催
2月8日から9日には、石川県志賀町でプログラムの履修者選抜試験合格者を対象にした事前講義・演習を開催。山崎学長や連携先機関の民間企業担当者も参加する合宿形式で実施した。
初日は山崎学長による「未来のリーダーとなるために 〜異分野融合で広がる可能性〜」と題した講義、合格者による研究紹介、プログラムの鍵である「異分野融合」と「イノベーション創出」に向けたビジョンの共有と意識の醸成を行った。
2日目は、健康課題解決をテーマにグループワークを実施。合格者、連携先企業担当者および教員が、テーマに関する入学後の異分野融合研究に向けて積極的に議論・質問を交わした。
(参考)
・ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム(金沢大学HP)
https://nano-wise.w3.kanazawa-u.ac.jp/
・卓越大学院プログラム(文部科学省HP)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/takuetudaigakuin/index.htm
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