摂南大学(大阪府寝屋川市)経営学科の関勇輝さん(1年)と吉村怜さん(同)が2月15日に東京・渋谷QWSで開催された「大学SDGs ACTION! AWARDS 2020」の最終選考に出場し、ファイナリスト賞を受賞した。
このイベントは国連の持続可能な開発目標「SDGs」の実現に向けて、大学生の日ごろの活動や研究に基づいた独創的な企画やアイデアを募集するもので、最終選考では全国119件の応募から選ばれた12チームがプレゼンテーションを披露した。
2人は「高齢者を輝かせるAI活用法」をテーマにアイデアを発表。高齢化が進む日本では、「要介護」「要支援」と認定されながらも働く意欲が旺盛な高齢者が多いという現状があり、これを踏まえ、AI(人工知能)を使った新しいビジネスプランを発表した。AIが画像や音声などを認識するためのデータを高齢者が提供し、それによって認識能力を高めたAIを企業などに販売するというビジネスで、2人は「高齢者と協力してAIを作るプラットフォームを構築することにより、新たな雇用の創出と認知機能の改善の一助になる」と訴えた。また、このプランをパッケージとして介護施設などに提供することでビジネスモデルを構築できると解説。「AIで仕事がなくなるのでなく、AIが仕事を創り出す!」と発表を締めくくった。
表彰式終了後、吉村さんは「このような賞をいただいて大変光栄です。今後はこのプランを更に発展させ、来年またこの場に立ちたいです」、関さんは「今回はプランを発表しましたが、これを具体化させていきたいです」と声を弾ませて受賞の喜びと今後の抱負を語った。指導教員の塚田義典講師は「このプランをベースに、更に地域との連携を進めてよりよいビジネスモデルを創っていきたい」と話した。
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