特定非営利活動法人「ジャパンハート」(理事長:吉岡春菜)と関西学院大学(学長:村田治)は、開発途上国における国際貢献活動の実施などで協力することになり、12月23日(月)、連携協定を締結しました。ジャパンハートがインターン受け入れを目的に大学と協定を締結するのは初めてです。
関西学院大学はこの協定をもとに、国際ボランティアの取り組みとして、ジャパンハートがカンボジア・プノンペン郊外に設立したこども医療センターに学生を派遣します。派遣される学生は、小児がんが治療で克服できるという啓発活動をはじめ、同センターのカンボジア国内での認知度を上げるための広報業務を担当する予定で、子どもと医療をつなぐ重要な役割が期待されています。初回の派遣は、2020年9月から2021年2月の5カ月間の予定です。
学生たちは約半年にわたって、現地で任せられた役割を果たすことで、本学のスクール・モットーである''Mastery for Service''を体現する世界市民として、子どもたちや地域の人々に奉仕し、国際社会へ貢献することの意味合い、大切さを感じてくれると考えています。
【特定非営利活動法人「ジャパンハート」】
ジャパンハートは2004年、「日本発祥の国際医療NGO」として、小児外科医の吉岡秀人氏が、長年の海外医療の経験をもとに、医療支援活動のさらなる質の向上を目指して設立。東京に本部を置き、カンボジア・ミャンマー・ラオスで医療施設を運営しています。
団体の活動は、日本から参加する多くの医療者やボランティアによって支えられています。その数は年々増加し、通算で4,500名を超えるボランティアが参加し、これまでに途上国で20万件の治療を行ってきました。これらの活動は、「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に実施されているものです。
【代表者のコメント】
◆ジャパンハート理事長 吉岡 春菜
カンボジアには、現在、無償で小児の固形腫瘍治療を完結できる病院は数が少ないうえ、医療者や家族の知識不足から病院を受診する前に手遅れになるケースがたくさんあります。関西学院大学の学生のみなさんの若い感性や行動力で小児がんの啓蒙活動、病院の広報活動をお手伝いいただくことでひとつでも多くの子どもたちの命が救われると確信しております。
◆関西学院大学学長 村田 治
関西学院は宣教師であるW.R.ランバスによって設立されました。ランバスは宣教活動だけでなく医療活動にも携わりました。今回のジャパンハートとの協定締結をもとに派遣される学生が、ランバスの思いを引き継ぎ、カンボジアで子どもと医療をつなぐ活動で国際貢献してもらいたいと願っています。
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