桃山学院大学国際教養学部は、開設10周年を記念して、2019年2月16日(土)にシンポジウム「アジアの先住民族と人権 ―フィリピン ママヌワ族の方をお招きして―」を開催します。池谷 和信氏(民族学博物館教授)、尾本 恵市氏(本学元教授・東京大学名誉教授)、ラリー・ディロ氏(セントポール大学教授)、カイン・フクマン氏(ママヌワ族リーダー)を迎えて、基調報告をいただきます。場所は本学ハイビジョンシアター(2-301教室)です。 そのほか、詳細は下記のとおりです。
■桃山学院大学国際教養学部開設10周年記念シンポジウム
「アジアの先住民族と人権 ―フィリピン ママヌワ族の方をお招きして―」
日 時:2019年2月16日(土)13:00~16:30
場 所:桃山学院大学 2号館 2-301教室
司会:小池 誠 本学国際教養学部教授
◆基調報告1
池谷 和信 民族学博物館教授
「アジアの先住民族:現状と人権問題」
◆基調報告2
尾本 恵市 本学元教授・東京大学名誉教授
「フィリピンの狩猟採集民ネグリト」
◆基調報告3
ラリー・ディロ セントポール大学教授
カイン・フクマン氏(ママヌワ族リーダー)
「ママヌワ族の現状と人権問題」
ママヌワ族(Mamanwa)は、フィリピン南部ミンダナオ島北部の山岳地帯に数千人が残存する先住・狩猟採集民です。1978年より日本の調査隊による世界初の集団遺伝学的調査がおこなわれ、この集団がフィリピン最古の先住民(First People)の末裔であるとの仮説が発表されました。わが国で知られる機会の少なかった彼らですが、現在その固有言語や伝統文化は消滅寸前となっており、民族の存続があやぶまれる状況です。とくに近年は日本企業を含む鉱山開発により、一部のママヌワ世帯が低地に造られた村への移住を強いられ、健康や教育、コミュニケーション等の面での影響が憂慮されます。このたびは、ママヌワ血縁者でもあるラリー・ディロ教授とママヌワ族のリーダーであるカイン・フクマン氏をお招きし、フィリピンの先住民が現在当面している問題を考えるとともに、世界の先住民が抱えている問題を考えます。それはわれわれが享受している現代文明を相対化して、その未来を考えるうえでもはなはだ重要なことであるはずです。
後援:和泉市・和泉市教育委員会・堺市教育委員会・大阪ガス株式会社・株式会社グランディム ※順不同
主催:桃山学院大学 国際教養学部
▼本件に関する問い合わせ先
桃山学院大学 学部事務室
岩戸(いわと)
住所:大阪府和泉市まなび野1-1
TEL:0725-54-3131
FAX:0725-54-3202
メール:gakubuop@andrew.ac.jp
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