大学通信から中学・高校のニュースリリースをお送りします。
聖学院中学校・高等学校(東京都北区、校長:角田秀明、以下、聖学院中高)は2019年4月に中学1年から高校3年まで全生徒約900人に配付される生徒手帳に、永谷研一氏(発明家、株式会社ネットマン代表)が考案した『できたことノート』&『できたこと手帳』のメソッドを導入します。
●目的
聖学院中高では自己管理能力の向上を目的として2014年度から月間と週間のスケジュール表の記載されたオリジナルの生徒手帳を作成し、配付してきました。また、授業等では自己評価を行い、自己分析をして次の目標の計画を立てる能力の向上をめざして振り返りを行っています。今回の生徒手帳のアップグレードでは、振り返りの要素を生徒手帳に組み込みました。『できたこと手帳』を使っての振り返りの特徴は「できなかったこと」ではなく「できたこと」に焦点を当てること。できたことを言語化していくことで、小さな成功が積み上げられて自尊感情が育まれ、自己肯定感が高まります。『できたこと手帳』を部活動やクラス単位で活用されている事例はありますが、学校公式の生徒手帳にカスタマイズしての活用は本校が初めての試みで、学力の向上に向けて、思考力や語彙力のアップ、そして感情のマネジメント能力の育成といった様々な教育効果を期待しています。
●経緯
偶然、『できたこと手帳』の存在を知った一人の教員が、自分が担任しているクラスの指導に使用したことがきっかけ。活用開始後、目に見えた教育効果が表れたことに驚き、その根拠となる資料をまとめて学校に提案したところ、トントン拍子に学校全体での採用が決定しました。
●計画
『できたこと手帳』活用の成功のカギとなるのは教員のフィードバック手法のブラッシュアップです。聖学院中高では指導する教員に対してのフィードバック手法の勉強会の実施を計画しています。
◆『できたことノート』&『できたこと手帳』について
『できたことノート』は1万2,000人以上のデータや認知心理学、行動科学をベースに構築されたました。毎日5分できたことを見つめることで、自己肯定感を高めて行動変容力に磨きをかけて自分の「ありたい姿」に気づき自信をもって人生を歩むためのメソッドです。これまで、ビジネスマンや主婦、学生、親子など、10,000人あまりが効果を体験しています。『できたこと手帳』は『できたことノート』メソッドを組み込んだ手帳として市販されています。今後は学校の「生徒手帳」や「学習ノート」等へのカスタマイズを積極的に支援します。2019年はすべての子どもたちの自己肯定感を上げるための社会活動として、全国の学校の教員の方々や子どもたち向けの講演会を無料(交通費別途)で開催します。
◆聖学院中学校・高等学校の教育
聖学院中学校・高等学校の教育の特色は、キリスト教の教えに基づく男子教育であり、「人間力」「思考力」「国際力」の育成の三本の柱。21世紀型教育を推進し、生徒たちが汎用性の高い思考力を育成するために開発された思考力Labを活用した(1)思考力・探究力育成、(2)STEAM教育※、そして英語4技能の育成とSDGsに基づいたグローバル課題に対して自分事として学ぶ(3)新グローバル教育を実践しています。
※STEAM教育=Science、Technology、Engineering、Arts、Mathの頭文字をとった、化学・数学・芸術領域に力を入れる教育方針・教育方法
◆聖学院中学校の入試について
思考力、表現力、探究心を評価し、課題に積極的に取り組む姿勢を持った個人の「内なる力」を測る入試として、一般入試とは別に3種類の思考力入試を実施しています。
(1)ものづくり思考力入試...社会課題の解決方法などをLEGOで作品化し、その説明を作文に書きます。
(2)M型思考力入試...表やグラフから問題点を見つけ出し解決策を考えて作文を書きます。
(3)難関思考力入試...表やグラフから情報を抽出し、課題を整理しLEGOでの作品作りと作文をします。
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/