人と動物の豊かな共生社会を目指し教育・研究を行うヤマザキ動物看護大学(学長:山崎薫、本部:東京都渋谷区松濤2-3-10、南大沢キャンパス:東京都八王子市南大沢4-7-2、以下本学)は、「秋田犬(あきたいぬ)」に関わる古い8ミリフィルムをデジタル化するために、本学図書館においてプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングにより資金を募ります。
【背景と目的】
この資料は、社団法人秋田犬協会(本部・神奈川県鎌倉市、2016年解散)が保有していたもので、血統書に関る文書のほか、1950年代から80年代の「秋田犬展覧会」等において撮影された8ミリフィルム計438本が保存されています。同協会の解散に伴い、日本犬の毛色の遺伝子多型について研究を行っている本学分子生物学研究室(小黒美枝子教授)が、研究の継続を事由に、このほど資料を譲り受けました。日本の天然記念物である秋田犬の歴史を記録する大変貴重な資料を本学図書館が保管することになりました。
秋田犬は明治以降に闘犬目的で繁殖され、第二次世界大戦中にはその分厚い被毛が毛皮用として供出されたため、全国で数十頭に激減したほか、軍用犬としてシェパードなどと交配した結果、本来の「飼主に忠実で冷静沈着な性格」とは異なる秋田犬が数多く存在するようになりました。そのため、本来の秋田犬の特性を取り戻そうと同協会が設立され、「たち耳」で赤・白・虎の毛色を集約しながら、展覧会を重ねて来ました。
亡き飼い主の帰りを一途に待った「忠犬ハチ公」はもとより、昨今では平昌五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、アリーナ・ザギトワ選手(ロシア)への日本(公益社団法人秋田犬保存会)からの贈呈が大きな話題を呼ぶなど、秋田犬は世界で最も注目を集める犬種と言っても過言ではありません。
その秋田犬がどのようなプロセスを経て現在の姿に変遷してきたのか、この8ミリフィルムの情報をデジタルアーカイブ化することにより、史料としてフィルムを劣化させることなく永久保存することが可能となります。本件の公共的意義を鑑み、このたびクラウドファンディングにて一般の皆様から広くその資金を募ることとなりました。
なお、計画では資金調達後デジタルアーカイブ化に着手し、2020年には一般公開をめざします。
【プロジェクト概要】
◆プロジェクト名:日本の天然記念物「秋田犬」の歴史的変遷の貴重資料を守りたい! 昭和時代の秋田犬、8ミリフィルム記録のデジタルアーカイブ化
◆クラウドファンディングサイト:
https://a-port.asahi.com/projects/yama_akitainu/
◆資金用途:8ミリフィルムのデジタル化
◆目標金額:3,500,000円
◆実施期間:2019年1月11日(金)am 9:00 ~5月10日(金)pm 11:59
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人ヤマザキ学園 理事長室広報課
担当:長渕
住所:東京都渋谷区松濤2-3-10
TEL:03-3468-1100
FAX:03-3466-5885
メール:y_nagabuchi@yamazaki.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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