公益財団法人国際科学振興財団との共同研究である「シーラカンス共同研究プロジェクト」(シーラカンス稚魚を用いた透明標本作成の試み)の展開に基づき、「シーラカンス成魚の非破壊的方法を用いたヒレの構造の検討」の研究試料として、シーラカンスの成体および胎生仔魚(しぎょ)の標本を展示します。本展示は、現生の生物も展示してシーラカンスの最大の特徴である肉鰭(にくき:骨のある鰭(ヒレ))から四肢(手足)への進化を中心に、肺、浮袋、鰓(エラ)についての進化について、学芸員課程の学生および北里アクアリウムラボのスタッフにより企画、運営されるものです。
■セレモニーについて■
≪北里大学シーラカンス展オープニングセレモニー≫
日時:2018年11月3日(土)午前10:00~10:30
会場:北里大学相模原キャンパス(神奈川県相模原市南区北里1-15-1)
MB号館(海洋生命科学部)1階
北里アクアリウムラボ
内容:学長挨拶・展示概要説明・祝辞・除幕・写真撮影など
≪特別講演≫
日時:2018年11月3日(土)午前11:30~12:00
会場:北里大学相模原キャンパス
MB号館(海洋生命科学部)2階
大講義室1
講師:岡田典弘博士(国際科学振興財団シーラカンス研究所・所長(主席研究員))
演題:シーラカンスの研究から判ったこと
※11月3日(土)、4日(日)は、北里祭(学園祭)を開催しています。入試説明会・入試直前対策講座も同時に開催しますので、是非お立ち寄りください。
■展示内容について■
シーラカンスは生きた化石として知られ、現在はアフリカのシーラカンスとインドネシアのシーラカンスの2種が知られています。しかし、何れの種も現在は全て保護され、採集は出来ないため、シーラカンスは新しい標本を得ることが不可能な生物です。
展示される標本は、2009年に日本に持ち込まれた、採集例の少ないキルワ産の個体です。天皇陛下のお立ち会いのもとで解剖された個体で、そののち、プラスティネーション標本【※1】にされたものです。
この標本を中心に、シーラカンスと繋がる現生の生物を展示します。展示される主な生物は、現生のシーラカンスと同じ仲間で、シーラカンスと並んで生きた化石といわれるネオケラトドゥス・フォルステリ(オーストラリア肺魚)、一般的な魚類(条鰭(じょうき)類)のなかでも原始的な形態をもつポリプテルス類、ポリプテルスや肺魚の幼体にもみられる外鰓(がいさい)をもつメキシコサラマンダーの幼形成熟個体(通称ウーパールーパー)などです。
これらの生物とシーラカンスの標本から、鰭(ヒレ)から四肢への進化、肺から浮袋への進化などを分かりやすく展示します。
また、ロボットのpepper(ペッパー)もシーラカンスについての説明をします。
さらに、アクアリウムラボでのブログでの情報発信に加え、シーラカンス展示にあわせて、インスタグラムも開設します。
〔インスタグラム〕
http://instagram.com/kitasatomb
〔アクアリウムラボ ラボ日記〕
http://kalsdiary.blog.fc2.com/
【※1】プラスティネーション標本:遺体の水分・脂肪分をプラスチックなどの合成樹脂に置き換えた標本
▼プレスリリースに関する問い合わせ先
北里大学海洋生命科学部事務室
〒252-0373 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
電話:042-778-8111(代表)
▼展示内容に関する問い合わせ先
北里大学海洋生命科学部
准教授 三宅 裕志(みやけ ひろし)
〒252-0373 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
電話:042-778-8111(代表)
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/