金沢工業大学は、昨年12月1日に日本で初めて大学としてSDGs推進センターを設立するとともに、安倍総理大臣を本部長とするSDGs推進本部より、SDGs達成に資する、特に顕著な功績があったと認められる企業または団体として、同年12月26日に首相官邸にて第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を授与されました。つきましては、SDGs推進センター設立・ジャパンSDGsアワード受賞を記念したSDGsビジネスシンポジウムを2018年3月6日(火)13時から17時まで金沢工業大学 扇が丘キャンパス 12号館4Fイノベーションホールで開催します。
当日はSDGsの第一人者たちが集い、地方創生×中小企業のSDGsビジネスについて議論します。また、金沢工業大学が本年夏に白山麓キャンパスで開催を予定している「ジャパンSDGsサミット」についても、あるべき姿を考えます。なお、本シンポジウムでは、開催後に内容がyoutubeにて全世界に発信されます。是非、ご参加・ご閲覧ください。
【SDGs ビジネスシンポジウムin 金沢】
日本の地方創生・中小企業がSDGs達成に果たす役割
~BoPビジネスから私たちが学んだこと。それによって生まれたこと。これから生み出していくこと~
・開催日時:2018年3月6日(火)13:00~17:00
・開催場所:金沢工業大学 扇が丘キャンパス 12号館4Fイノベーションホール
・定員:100名(先着順)
・参加費:無料(申込方法はプログラム下に記載)
・金沢工業大学、ジェトロ・アジア経済研究所、国際開発 学会社会連携委員会、全日本空輸、BoP Global Network Japan 共催
・後援:SDGs ビジネスコンソーシアム
■開催趣旨
2015年から2030年にわたるSDGsへの取り組みが日本でも本格化し、地方の中小企業の海外進出とSDGs達成への努力の調和を目指した取り組みが日本各地で始まっている。
他方で、MDGs時代に学んできたことをSDGsの達成に生かすための振り返りの機会は非常に少ない。そのため、本セミナーでは、BoPビジネス元年の2009年から継続的に政策立案・事業立ち上げの中心メンバーとして活動してきた登壇者が、BoPビジネスからSDGsビジネスへの変遷の中で学んだこと、生まれたことを振り返ることで、社会課題解決とビジネスを両立するために必ず知っておかなくてはいけない考え方を探る。
また、開催地である金沢では、会宝産業、明和工業など途上国の社会課題解決とビジネスを両立させようとする試みに挑む意欲的な中小企業が存在する。さらに、金沢の経営者には旦那衆という地域文化の継承を支えていくという役割があり、それゆえに地域市場が地元企業を支えていくという仕組みが存在する。これは、途上国でも昨今注目されている社会的ライセンスという考え方を古くから実践してきた日本の地方が持つ強みだと捉えられる。
このように本セミナーでは、SDGsビジネスに率先して取り組む中小企業だけではなく、そうした企業が出現する背景として、日本の地方企業が培ってきた地域と企業が支え合う仕組みや、それを継承していくための取り組みについても焦点を当てることで、日本の地方創生・中小企業がSDGsの地球規模での達成に果たす役割を確認する。また、日本中の知見を地方に集め、世界へ発信していく取り組みとして、金沢工業大学が2018年の夏に開催するジャパンSDGsサミットについて会場全体でありたい姿を探っていく。
なお、本セミナーではBeam.pro(*)を活用し、今後の地方での講演会のアクセス可能性を高めるための試行を行う。また、セミナー自体もyoutubeを使って全世界に共有することで、海外にいる日本企業、社会起業家、開発専門家なども参加可能なシンポジウムの在り方を模索する。
(*)Beam.pro=ANA社が現在国内サービス実証実験中のMicrosoftやGoogle等をはじめ企業、投資家が活用し始めている遠隔コミュニケーションロボット。今回の企画で東京(虎ノ門)・インドとつないで遠隔登壇を試行。
■プログラム
【開会あいさつ】
13:00~13:05 開会あいさつ《Beam.Proによる遠隔登壇予定》
大澤敏(金沢工業大学学長)
【第一部】BoPビジネスは何だったのか?なぜいまSDGsなのか?
13:05~13:25 基調講演1
「SDGs 時代における政府、企業、消費者、投資家、そして市民の役割」
佐藤寛(アジア経済研究所上席主任調査研究員)
13:25~13:30 ショートプレゼンテーション1-1
「BoP1.0,2.0,3.0 そしてSDGsビジネスへ」
平本督太郎(金沢工業大学地方創生研究所SDGs 推進センター長、BoP Global Network Japan 代表理事)
13:30~13:35 ショートプレゼンテーション1-2
「大企業のBoPビジネスからNGOとしてのSDGsへの貢献へ」
水野達男(マラリアノーモアジャパン専務理事)《Beam.Proによる遠隔登壇》
13:35~13:40 ショートプレゼンテーション1-3
「『ネクスト・マーケット』からSDGs へ~書籍の変遷で振り返るBoPビジネスの潮流~」
下田理(英治出版プロデューサー)
13:40~13:45 ショートプレゼンテーション1-4
「市民社会とSDGs」
黒田かをり(CSOネットワーク代表理事、オックスファム・ジャパン代表理事、SDGs市民社会ネットワーク代表理事、SDGs推進円卓会議委員)
13:45~14:15 パネルディスカッション
「BoPビジネスは何だったのか?なぜいまSDGsなのか?」
パネリスト:上記登壇者
モデレーター:佐藤寛
14:15~14:20 休憩
【第二部】SDGs 達成への道~「地域と企業が支えあいながら、人や知識が集まる場を形成する仕組み」とは?
14:20~14:30 基調講演2-1
「アフリカで事業をするための社会的ライセンス~モザンビークでの魚介企業の事例から~」
井上直美(アジア経済研究所研究員)
14:30~14:40 基調講演2-2
「金沢における旦那衆という仕組みと旦那衆育成の取り組み」
福光太一郎(金沢青年会議所理事長)
14:40~14:45 ショートプレゼンテーション2-1
「会宝産業のBCtA(Business Call to Action)ネットワーク加盟から見る日本の地方中小企業の価値」
石田ともみ(UNDP駐日代表事務所 民間連携担当コンサルタント)《Beam.Proによる遠隔登壇予定》
14:45~14:50 ショートプレゼンテーション2-2
「機関投資家によるSDGs投資という観点から見る日本の地方中小企業の価値」
佐藤哲(産業革新機構 ベンチャー・グロース投資グループ ディレクター)《Beam.Proによる遠隔登壇予定》
14:50~14:55 ショートプレゼンテーション2-3
「会宝産業による静脈産業の世界への普及」
鈴木大詩(会宝産業海外事業部課長)
14:55~15:00 ショートプレゼンテーション2-4
「明和工業によるバイオマス炭化事業を通じたSDGsへの多面的な貢献」
徳成武男(明和工業株式会社営業部 マネージャー・海外事業グループ グループリーダー/国連環境計画アジア太平洋地域・ユース環境大使(SDG12))
15:00~15:30 パネルディスカッション
「地域と企業が支えあいながら、人や知識が集まる場を形成する仕組みとは?」
パネリスト:上記登壇者
モデレーター:黒田かをり
15:35~15:45 休憩
【第三部】「ジャパンSDGsサミット」へ向けて
15:45~15:55 基調講演3
「日本の地方から世界へ新たなエコシステムの構築に向けて~」
平本督太郎(金沢工業大学)
15:55~16:00 ショートプレゼンテーション3-1
「SDGs 時代を担う金沢工業大学生によるSDGsアクションの紹介」
島田高行(金沢工業大学経営情報学科2年)《インドからBeam.Proによる遠隔登壇》
16:00~16:05 ショートプレゼンテーション3-2
「遠隔コミュニケーションロボットの活用によるグローバルサミットの発展可能性」
深堀昂(ANA ホールディングス デジタル・デザイン・ラボ イントラプレナー)
梶谷ケビン(ANA ホールディングス デジタル・デザイン・ラボ イントラプレナー)
16:05~16:20 会場参加型ワークショップ
ジャパンSDGsサミットに盛り込みたい企画、仕掛け、視点の検討
16:20~16:55 パネルディスカッション
「SDGs時代の国際会議の理想像とは?」
パネリスト:上記登壇者に加え会場参加者
モデレーター:平本督太郎
【閉会挨拶】
16:55~17:00 ラップアップ
佐藤寛
■申込方法
当日の参加を希望される方は、以下、登録フォームよりお申し込みください。
http://goo.gl/forms/o5Igf8kaMuXhFV3a2
<申し込み締め切り>3月5日(月)13:00
なお、本セミナーの内容は、後日youtube にて配信されます。配信に関する情報を希望する方は、以下のアドレスよりご登録ください。(上記、登録フォーム参加者で、今後の案内を希望された方は重複して登録する必要はありません。)
https://goo.gl/forms/jecZtnVdjCwDUWQl1
<申し込み締め切り>3月5日(月)13:00
▼本件に関する問い合わせ先
広報課
住所:石川県野々市市扇が丘7-1
TEL:076-246-4784
FAX:076-248-7318
メール:koho@kanazawa-it.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/