摂南大学(大阪府寝屋川市)経済学科の学生が、11月23日に日本銀行本店で開催された「第13回日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」決勝大会で健康通貨に関する提案を行い、初の最優秀賞を受賞した。
同グランプリは日本銀行の主催で、「わが国の金融への提言」を課題として、若い発想で金融・経済・情報社会の変化などの観点から日本の金融に関するアイデアを募集するもの。今回は全国39大学から論文112編の応募があり、選ばれた5チームが決勝大会に進出した。
摂南大学経済学科植杉大教授のゼミに所属する上山耕平さん、金光寛樹さん、篠原七々実さん、長谷川由佳さん(いずれも3年)の4人は「健康地域通貨『WReC(レック)』~地域の魅力も''一歩''から~」のテーマで発表を行い、高齢化による医療費の増大と地方財政の窮迫が問題となっている現状を解決するため、地域住民がウェアラブル端末を装着して運動することで得られる通貨を自治体で流通させて地域経済の活性化を促すWReC(レック:健康地域通貨 Wellness Regional Currency)の導入を提案。WReCの導入によって住民が健康になり医療費の抑制が図れるほか、最新テクノロジーを用いた健康政策を実施しているという地域のブランディング向上に寄与し、地域外からの移住を促進させ、人口減少問題を解決するアプローチにもなるという点を訴えた。
審査員長の岩田規久男日本銀行副総裁は「好循環型の仕組みのサイクルは高く評価できる。今後はウェアラブル端末の導入コストや、運動量と地域通貨の交換比率などについて調査し、実行性の検証を進めてほしい」と講評。リーダーの長谷川さんは「運動することで得になる仕組みがあれば、体を動かすきっかけになるのではと健康地域通貨を提案しました。最優秀賞はメンバー全員で努力した結果で、とても嬉しいです」と受賞の喜びを語った。
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人常翔学園 広報室
笹部・上田
TEL:072-800-5371
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/