PRISMの新オプションにより、カメラの出力フォーマットに対応、迅速な校正とバランス調整が可能に
報道発表資料
2017年9月6日
テクトロニクス(所在地:東京都港区、代表取締役: Kent Chon)は、本日、コンテンツ・クリエータが抱えるカメラの複雑な管理における問題を軽減する総合的なプロダクション・ツールを発表します。 4K、WCG(Wide Color Gamut、広色域)、HDR(High Dynamic Range、ハイ・ダイナミック・レンジ)など新しい技術により、コンテンツ・クリエータは優れた画像、コンテンツを制作して配信できるようになりましたが、ワークフローは複雑になっています。テクトロニクスは、この問題を解決するこの新しいソリューションを、9月に開催されるIBC 2017展示会に展示します(ブース番号:10 D41)。
ライブ環境では、HDR(High Dynamic Range)とSDR(Standard Dynamic Range)カメラが同時に使用されることがあります。従来の波形モニタを使用し、これらのカメラで異なったトレース・レベルのバランスを同じ輝度レベルに調整することは、多くの推量作業が必要でした。スタジオまたは断続的に撮影される制作環境では、撮影シーンのセットアップや輝度レベルに関するコストが高くなるため、オペレータ、撮影監督は、従来の波形表示のパーセント・スケールではなく、光量レベル(Stops)に対して直接相関性のある測定とレベル表示で、一貫性のある照明設定の方法を必要としています。さらに、複数のフォーマットでコンテンツを制作する場合、異なった色空間(BT2020とBT709)でカラーと肌の色合いを合わせることは難しく、これを色空間で、正確にチェックできる、BT709ベクトル表示などの使い慣れたディスプレイを必要としています。
テクトロニクス、ビデオ・プロダクト・ライン、ジェネラル・マネージャのチャーリー・ダン(Charlie Dunn)は、次のように述べています。「4K、WCG、HDRなど、進化し続けている規格、フォーマットにより、コンテンツ・クリエータはほとんど毎日のように面倒で複雑な要求に対応しなければなりません。一度問題が発生すると、コスト、時間のかかる作業に追われることになります。PRISMプラットフォームに搭載した新しい統合モニタリング・ソリューションにより、お客様は最新の技術で高品質な番組が確実に制作でき、競合的に優位性が持て、コストとリスクを抑えることが可能になります」
PRISMはソフトウェアベースのプラットフォームであるため、数多くのオプション、フィールドでインストール可能なアップグレードが用意されて、さまざまなアプリケーションにおいてハイブリッドIP/SDIネットワークのモニタリングに対応できます。新たに4K/WCG/HDRのツールセットが追加されたことにより、PRISMはマルチフォーマット、マルチスタンダードに対応するように設計された統合プロダクション・ソリューションとなります。PRISMは、中継車、制作スタジオにおけるカメラ収録に最適なHDR、WCGソリューションです。新しいツールセットの特長を以下に記します。
• テクトロニクス特許のストップ波形表示機能により、オペレータはカメラのOETF(Optical to Electric Transformer Function)を心配することなく、一貫性のあるカメラ露出調整が行えます。また、撮影監督はドラマエピソードを撮影して、すばやくシーンの制作または被写体照明が行えるため、制作時間と費用の節約につながります。
• 業界初の3D LUT(Look-Up Table)を持ったベクトル表示機能により、使い慣れたBT.709ベクトルでの肌の色合い検証、使い慣れたリファレンス・マークによるカラー・マッチング、BT.709変換のためのカラー・ガマット互換性確認が行えます。オペレータは、異なったカラー・システムで作業する場合でも安心して作業でき、エラーなく、操作方法習得に時間をかけることなく、ベクトル表示で高品質な番組制作が可能になります。
• 全画面、四分割画面、垂直表示モードを柔軟に組み合せることで、ニーズに合わせた最適なアプリケーション表示が可能になり、作業効率が向上します。
<出荷開始について>
今回発表する新たなソリューションは9月末から出荷開始となります。
<テクトロニクスについて>
米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、お客様の問題を解決し、詳細の理解を深め、新たな発見を可能にする、革新的で正確かつ操作性に優れたテスト/計測モニタリング・ソリューションを提供しています。テクトロニクスは70年にわたり電子計測の最前線に位置し続けています。
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