日本映画大学(川崎市麻生区)は3月13日(月)に「第2回 日本映画大学×北京電影学院 電影交流節」を開催する。これは、昨年12月に続く日本映画大学と北京電影学院の交流イベントの第2弾。当日は第62回カンヌ映画祭で脚本賞を受賞した映画「スプリング・ フィーバー」を上映するほか、同作品の脚本を担当した北京電影学院のメイ・フォン教授を招き、脚本家で日本映画大学教授の荒井晴彦氏との対談も行う。同大の学生だけでなく、高校生や一般の方も参加可。入場無料、事前予約不要。
今回のイベントでは、北京電影学院の文学系(脚本コース)で教鞭を執る脚本家のメイ・フォン教授を迎え、メイ氏が脚本を担当し、第62 回カンヌ映画祭で脚本賞を受賞した話題作「スプリング・フィーバー」(監督:ロウ・イエ)を上映する。
また、上映後にはメイ氏と脚本家で日本映画大学教授の荒井晴彦氏との対談も実施。メイ氏は「ミスター・ノー・プロブレム」、荒井氏は「この国の空」など、ともに監督としても注目されており、共通点が少なくない。イベントの概要は下記の通り。
◆第2回 日本映画大学X北京電影学院 電影交流節
【日 時】 3月13日(月)14:30~17:30(開場14:00)
【会 場】
川崎市アートセンター アルテリオ映像館 (川崎市麻生区万福寺6-7-1)
※小田急線「新百合ケ丘駅」北口より徒歩3分
http://kawasaki-ac.jp
【主 催】 日本映画大学
【協 力】 北京電影学院、アップリンク、川崎市アートセンター
【申し込み】 不要
【受講料】 無料
【スケジュール】
・14:30 映画上映「スプリング・フィーバー」
・16:30 対談 梅峰X荒井晴彦
・17:30 閉会
■映画紹介
・「スプリング・フィーバー」 春風沈酔的晩上/ Spring Fever
2009年/中国=フランス/カラー/115 分/日本語字幕付/Blu-ray上映
脚本:メイ・フォン/監督:ロウ・イエ/プロデューサー:ナイ・アン、シルヴァン・ブリュシュテイン/撮影:ツアン・チアン/美術:ポン・シャオイン/音楽:ベイマン・ヤズダニヤン/出演:チン・ハオ、チェン・スーチョン、タン・ジュオ、ウー・ウェイ
第62回カンヌ映画祭脚本賞 2010年11月日本公開
[作品解説]
南京を舞台に、夫ワン・ピンの浮気を疑う女性教師リン・シュエ、彼女が調査を依頼した探偵、探偵の恋人リー・ジン、そして調査で浮上した夫の浮気相手の青年ジャン・チェン。男女5人が性別を越えて複雑に絡み合い、狂おしい愛の諸相が展開していく。
「天安門、恋人たち」(06)で物議を醸し、当局から5年間の活動禁止処分を受けたロウ イエ監督が家庭用デジタルカメラでゲリラ的に撮影を敢行。2009年のカンヌ映画祭コンペティションで初上映されて脚本賞に輝いた。原題の「春風沈酔的晩上」とは、劇中で恋人たちが朗読する人気作家ユイ・ダーフ(郁達夫)の同名小説をさす。
■登壇者紹介
[対談]
・梅峰 Mei Feng メイ・フォン 脚本家 監督/北京電影学院文学系教授
1968年内モンゴル生まれ。北京電影学院とパリ第8大学で学ぶ。「天安門、恋人たち」(06)、「二重生活」(12)などロウ・イエ監督とのコンビで知られる。「スプリング・フィーバー」で第62回カンヌ映画祭脚本賞を受賞。昨2016年には初の監督作「ミスター・ノー・プロブレム」を発表し、第 29回東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞、第53回金馬奨最優秀脚色賞 主演男優賞などを受賞。
・荒井晴彦 脚本家 監督/日本映画大学教授Arai Haruhiko
1947年東京生まれ。若松プロの助監督を経て、「新宿乱れ街 いくまで待って」(77)で脚本家デビュー。「Wの悲劇」(84)、「リボルバー」(88)、「ヴァイブレーター」(03)、「大鹿村騒動記」(11)、「共喰い」(13)でキネマ旬報 脚本賞を5回受賞(最多タイ)。監督としても「身も心も」(97)、「この国の空」(15/読売文学賞戯曲 シナリオ賞)を発表している。季刊誌「映画芸術」編集発行人。
[司会]
・斎藤久志(脚本家 監督/日本映画大学准教授)
[質疑応答参加予定者]
・ヤン イェンイン Yang Yuanying(北京電影学院電影学系教授、映画研究者)
・モウ チュン Meng Zhong(北京電影学院文学系副教授、脚本家)
・アンニ Yan Ni(日本映画大学特任教授、映画研究者)
※本研究はJSPN 科研費 JP15H03180 の助成を受けたものです。
▼本件に関する問い合わせ先
(取材等の問い合わせ)
・日本映画大学
E-mail: forum@eiga.ac.jp
(会場に関する問い合わせ)
・川崎市アートセンター
TEL: 044-955-0107
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/