日本映画大学(川崎市麻生区)は8月20日(土)に、映画上映会「今村昌平のもう一つの遺産『日本映画学校・卒業制作傑作選』」を開催する。これは、同大の前身校である横浜放送映画専門学院を創立した映画監督・今村昌平の生誕90年・没後10年を記念して行われるもの。当日は、日本映画学校の卒業制作を上映する。事前予約不要。入場料500円(一作品につき)。
故・今村昌平は日本を代表する映画監督として目覚ましい仕事をする一方、昭和50(1975)年に自ら設立した横浜放送映画専門学院と、10年後にそれを発展的に改組した日本映画学校の校長として約30年間におよぶ地道な粘り強い教育活動を行った。
今日、その卒業生たちが日本映画の製作現場からその周辺の各種の職場に行きわたり、この学園なしには日本映画の製作は成り立たないとまで言われるようになった。
今村昌平は単に偉大な映画監督として記憶され、論じられるだけでなく、どのような教育成果を残したかということも知られてしかるべきだと言える。
この上映会では「次の世代を担う、新しい“映画人”を育てる」との建学の精神を掲げた同学園の軌跡を、日本映画学校の卒業制作映画を紹介しつつ検証する。概要は下記の通り。
◆今村昌平のもう一つの遺産『日本映画学校・卒業制作傑作選』
【開催日】 8月20日(土)
【会 場】
川崎市アートセンター アルテリオ映像館
(神奈川県川崎市麻生区万福寺6-7-1/小田急線「新百合ヶ丘駅」北口より徒歩3分)
TEL: 044-955-0107
【入場料】 1作品につき500円均一
【主 催】 日本映画大学/川崎市アートセンター
【内 容】
最近私が特に強い感銘を受けた作品に、李相日監督の『怒り』と中野量太監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』がある。この二人の監督と、評論家としても活躍するドキュメンタリー作家の松江哲明はともに日本映画大学の前身、日本映画学校の卒業生である。学校の創始者今村昌平の孫弟子と呼んでもいいだろう。今年で没後10年になる今村監督の目ざましい遺産には実はこの映画人育成の大仕事もあるのだ。彼が多くの同志たちと作り上げた学生の卒業制作の中には幾多の実り多い作品がある。今回、その中から6作品を上映し、私なりの追悼事業としたい。(佐藤忠男)
【上映スケジュール】
・10:00「熊笹の遺言」
監督:今田哲史/日本映画学校15期生
★上映後トーク ゲスト:佐藤忠男学長
・12:00「あんにょんキムチ」
監督:松江哲明/日本映画学校11期生
・13:20「バンザイ人生まっ赤っ赤。」
監督:中野量太/日本映画学校12期生
★上映後トーク ゲスト:中野量太監督、佐藤忠男学長
・15:45「青~chong~」
監督:李相日/日本映画学校11期生
・17:10「ファザーレス 父なき時代」
監督:茂野良弥/日本映画学校9期生
・18:40「トシ君が生まれた日」
監督:吉川光/日本映画学校13期生
●川崎市アートセンター アルテリオ映像館ホームページ
http://kac-cinema.jp
▼本件に関する問い合わせ先
川崎市アートセンター
TEL: 044-955-0107
E-mail: artcenter@kac-cinema.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/