駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ(GMS)学部と(株)くるりは、着物や浴衣などの和装を大学生など若年層に広めるためのプロジェクトとして、「GMS和装デー」や「プロジェクト型アクティブラーニング」を共同で実施した。GMS学部は、グローバル人材育成の一環として日本文化を知っておくべきとの観点から、学生たちが主体的に日本文化を学ぶ機会を提供すべく、(株)くるりに協力を依頼し、今回これが実現した。
(1)「GMS和装デー」の実施
GMS学部では、2016年度前期科目「実践メディアビジネス講座I」において、シリーズ講義「クールジャパンのその次は」を実施した。7月4日のシリーズ講義第6回で、新感覚&スタイリッシュなきものと帯を世界に発信する「着物屋くるり」を運営する(株)くるりの営業部長 近藤千草氏の講義が行われるのに合わせ、同日を「GMS和装デー」とし、駒沢キャンパス内に七夕飾りを設置し、シャボン玉で涼をとるなどのアトラクションを実施するとともに、同科目を和装で受講することを推奨した。
講義において近藤氏は、「日本的であるほど、それは世界的になる」というかつてのウィスキーのCMのキャッチコピーを引きつつ、誰もが着物を着ていた時代に戻ることを夢見るのではなく、また高価な晴れ着に頼るのでもない、「ていねいな暮らし」「スタイルのある日常」を体現するものとしての和装の可能性を語った。
(2)「若者に和装を広めるための業界の取り組み」を企画提案するプロジェクト型アクティブラーニングの実施
また同学部では、1年生向けの2016年度前期科目「新入生セミナー」全16クラスのうち3クラス、約60人の学生を対象に、(株)くるりと共同で、「大学生など若年層が着物など和装をもっと着るようになるための業界の取り組み」を企画提案するプロジェクト型のアクティブラーニングを実施した。
学生は計12チームに分かれ、6月18日に(株)くるり営業部長の近藤千草氏から、着物業界の現状や(株)くるりの取り組みなどについて説明を受けた後、3週間にわたって新入生セミナー内で教員より調査、企画、プレゼンなどに関する指導を受けながら提案を作成。7月14日にプレゼン大会を行った。和装と洋装を組み合わせた「準和装」の提案や気軽に着られる和装のデザインといった製品に関する提案、販売場所やSNS、読者モデルなどを活用する若年層向けのプロモーションなど、さまざまなアイデアが出され、優秀なプレゼン4件が表彰された。
●株式会社くるり
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