ドイツ・ライプツィヒで開催された「ロボカップ世界大会2016」ヒューマノイドリーグ キッドサイズ部門において、千葉工業大学 未来ロボティクス学科のチーム「CIT Brains」(シーアイティブレインズ)がキッドサイズ部門の総合ポイントで1位を獲得(3年連続)。また、テクニカルチャレンジでは5連覇を達成した。
6月30~7月4日、ドイツ・ライプツィヒで開催された「ロボカップ世界大会2016」ヒューマノイドリーグ キッドサイズ部門(40~90センチメートルサイズ)において、千葉工業大学 未来ロボティクス学科のチーム「CIT Brains」(シーアイティブレインズ)がキッドサイズ部門の総合ポイントで1位を獲得。また、テクニカルチャレンジでは5連覇を達成した。
「ロボカップ」は自分で考えて動く自律移動型ロボットによる競技会。ロボット工学の発展や科学立国を支える人材の育成などを目的として、「2050年までにサッカーの世界チャンピオンチームに勝てる自律型ロボットチームを作る」ことをテーマに1997年以来毎年開催されている。
「ロボカップ」では、世界から集まった研究者がいくつかのリーグに分かれて技術を競い合う。「CIT Brains」が参加したヒューマノイドリーグは、人型のロボット4体でチームをつくり、ロボットがフォワード・バックス・キーパなどの役割を分担しながら1試合20分間のサッカーゲームを行う。
ロボットが自律的にサッカーを行うためには、認識・行動・制御の全てをコンピュータにプログラムして、安定して動作させるAI(人工知能)が必要になる。さらに、試合中のぶつかり合いに対して、途中で壊れない頑健なメカニズムと電子回路も必要になる。世界中の各チームがこの難題に挑戦して、その成果を年に1回ロボカップの場で披露している。
2050年のゴールに向けて徐々にルールが改定されており、昨年度からフィールドは毛足の短いカーペットから人工芝へ、ボールもオレンジ一色の特別なボールから、一般的なサッカーボールへと変更された。それに世界中の研究者が取り組む中で、千葉工業大学を中心とする「CIT Brains」は、深層学習を使用したボール検出や、ジャイロセンサを使用した振動抑制制御などを導入して、安定した強さで3年連続キッドサイズ部門総合ポイント1位に輝いた。
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