•グラスウールをポリカーボネートの強化フィラーとして採用
•自動車、IT、電子機器分野へ新たな提案と採用を目指す
ドイツ・レバクーゼン、東京 2016年3月8日
コベストロ(日本法人本社:東京都千代田区、社長:米丸公康)は、ナノダックス株式会社(本社:東京都荒川区、会長:藤田鉦則)とポリカーボネート樹脂及びポリカーボネートABS樹脂などにグラスウールを練り込む強化プラスチック開発に向けた業務提携契約を締結しました。従来、ポリカーボネートをはじめとした樹脂の物性強化には一般的にグラスファイバーが使われていますが、今回ナノダックスが開発した加熱式投入システムとノウハウを使うことで、グラスファイバーより細くて柔らかな綿状の素材であるグラスウールを新たなプラスチック強化フィラーとして使うことが可能となりました。ポリカーボネートのプロセスやアプリケーションなどの包括的な専門知識を有するグローバルサプライヤーのコベストロとナノダックスは、自動車、IT、電子機器分野への強化ポリカーボネートの採用を目指します。
コベストロのポリカーボネート事業部 技術開発部門 APAC地域の責任者であるミヒャエル・シュミットは「このような新しいテクノロジーをナノダックス社と業務提携できる機会を得ることができて大変光栄です。グラスウール強化ポリカーボネートの多様なアプリケーション開発を目指しており、それによって両社が新しい可能性を開くことができるよう期待しています」と述べています。開発は、表面性と成形性の向上を目標としています。射出成形プロセスを最適化することによって、製造コスト削減が期待されます。
ナノダックス株式会社の代表取締役会長の藤田鉦則氏は「当社が開発した新素材や新テクノロジーを、グローバル市場へ投入することを目的としてこの度、優れた技術を有するコベストロをパートナーに選びました」と述べました。
共同開発は、中国・上海にあるポリマー研究開発センター(PRDC)を中心に行います。
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◇ナノダックス株式会社について
ナノダックス株式会社は、世界で始めてグラスウール強化樹脂の工業化に成功して、各種の樹脂強化技術開発を進めています。グラスウール加熱式投入システム技術、ナノレベルの特殊添加剤、及び超軽量・断熱・保温・防音の不燃材のグラスウールボードやグラスウールを各種樹脂に70パーセント以上高充填できる技術等を保有しております。又、特許対応に於いても、顧客のグローバル展開に合わせ、世界主要地域にて取得を進めているベンチャー企業です。
http://www.nanodax.jp
◇コベストロ社について
コベストロ社は2015年度売上高が121億ユーロの世界最大のポリマー製造企業のひとつです。主たる活動分野は、高機能ポリマー材料の生産、および日常生活の多くの分野で使用されている製品の革新的ソリューションの開発です。主要な顧客は、自動車、電気/電子、建築、スポーツ・レジャーの各産業です。コベストロ(旧バイエル マテリアルサイエンス社)は2015年末現在、世界中の30拠点に生産施設があり、社員数は15,800人です。詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.covestro.jp