大学通信から中学・高校のニュースリリースをお送りします。
水球男子の日本代表(ポセイドンジャパン)は昨年12月に開催されたアジア選手権で優勝し、32年ぶりの五輪出場を決めた。その主力メンバーとして活躍したのが、白鵬女子高等学校(横浜市鶴見区)の体育教師である柳瀬彰良(やなせ あきら)選手だ。水球女子でも三浦里佳子(みうら りかこ)教諭が日本代表選手として五輪出場をかけ頑張っている。同校の水球部は2012年に創部したばかりの若い部だが、こうした日本代表選手とともに練習する機会に恵まれ、昨夏の全国JOCジュニアオリンピックカップでベスト8の成績を収めるなど、未来のオリンピック選手の輩出に向け頑張っている。
昨年12月20日に行われた水球男子アジア大陸予選(中国・仏山)では、中国を16−10で破り、来年のリオデジャネイロ五輪出場内定した男子ポセイドンジャパン。日本として32年ぶりの悲願の五輪出場となった。
■日本代表のセンターフォワードとして活躍する柳瀬彰良教諭
この主力メンバーとして、センターフォワードで活躍した柳瀬彰良選手は、現役の白鵬女子高等学校の体育教師でもある。191センチ、96キロと大柄な柳瀬教諭は、「見た目は威圧感があるが、丁寧な授業をする」と生徒に人気が高い。高校1年生から3年生まで、保健科目・体育科目の全般を担当しており、特に「アクティブスポーツ」という科目では、専門を活かした、水泳の基礎、ダイビング、アクアゲームなどを取り入れた授業を展開している。
柳瀬教諭は「オリンピックに決まったときは、素直に嬉しくて、今まで勝利して泣いたことはなかったが、自然に涙が出てきた」と振り返る。大学1年生(日本体育大学)で日本代表に選ばれてから8年間、かつて「夢」としか思わなかったオリンピック出場が目標になった。
昨年10月から主力メンバー16名で約2か月間、グアム、ハンガリー、オーストラリア、静岡と国内外で強化合宿を行って臨んだアジア大陸予選。柳瀬教諭のポジションであるセンターフォワードは、ゴール前で相手チームの選手とつかみ合い、殴られたり蹴られたりすることもあるためパワーが求められるという。柳瀬教諭は、試合中「トレーニングを信じて、感覚で勝負した」と話す。
オリンピックでの目標は「ベスト8以上」で、センターフォワードとしては「少しでも多く点を取りたい」。体育教師としての責任もあるため時間の制約はあるが、「水球を教えている高校生たちが、自分があえて与えたきついメニューを懸命にこなしている姿を見ると、自分も励みになるし、基礎を見直すきっかけにもなる。時間を有効に使うことで自己コントロールが以前よりできるようになった」と語る。今月から始まる強化合宿で、オリンピックに向け始動する。
■三浦里佳子教諭は水球女子の日本代表として五輪出場を目指す
白鵬女子高校にはもう1人、水球の日本代表選手がいる。三浦里佳子教諭は、高校3年生の副担任をしながら五輪出場を目指す現役教師である。
女子水球は、アジア大陸予選では惜しくも出場を勝ち取ることができなかったが、リオデジャネイロ五輪世界最終予選(3月21日開幕、オランダ)での出場権獲得を目指す。三浦教諭はアジア大陸予選に敗退後、練習量をかなり増やしたと話す。「体力と泳力がより必要」と実感したことから、自ら顧問を務める水球部の朝練習でも積極的にプールに入り、生徒と一緒にトレーニングをしている。このような環境から、選手と教師との両立について「とても恵まれている」と感じているという。
3月のオランダでの戦いについては「厳しい戦いになるが、アジア大陸予選で敗退した悔しさを忘れずに、練習に臨んでいる。五輪の出場権を勝ち取って行きたい」と強い眼差しで語った。
■未来のオリンピック出場選手を目指す、創部4年目の若き水球部
白鵬女子高等学校に水球部が誕生したのは2012年。今年で4年目を迎える、まだ若いクラブだ。現在、11名の部員で活動しているが、昨夏の全国JOCジュニアオリンピックカップではベスト8に食い込むなど目覚ましい活躍を遂げている。柳瀬教諭や三浦教諭という日本代表選手と共に練習する機会に恵まれ、未来のオリンピック出場する選手の輩出を目標としている。
▼本件に関する問い合わせ先
白鵬女子高等学校
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