京都外国語大学公認の学生ボランティア団体「ヴィンクロ・ジ・ラチーノ(ラチーノとの絆)」は、12月23日(水)にシンポジウム「マイノリティと教職―日系人の子どもたちと先生のエスノグラフィ―」を開催。保見中学校(愛知県豊田市)で教鞭をとる鎌塚正寿氏と伊木ロドリゴ氏による講演のほか、パネルディスカッションやヴィンクロ・ジ・ラチーノの学生による発表、質疑応答などを実施する。事前申し込み不要、入場無料。
京都外国語大学ブラジルポルトガル語学科では現在、1割ほどの日系人の学生(各学年5~10名)が日本人と共に、自身の母国語であるポルトガル語やブラジルについて学んでいる。
こうした中、日本人と日系人の学生有志は、学生ボランティア団体「ヴィンクロ・ジ・ラチーノ(ラチーノとの絆)」を設立。在日日系ブラジル人子弟が日本社会で活躍できるよう支援するとともに、自分たちもポルトガル語学習を通してグローバル人材を目指し、日本とブラジルの懸け橋になることを目指している。具体的には、滋賀県にあるブラジル人学校を訪問し、日本語の授業への参加やポルトガル語での大学進学の情報提供などを行っているほか、シンポジウムの開催など、在日日系ブラジル人の現状を多くの人に伝える活動にも取り組んでいる。
これら啓発活動の一環として、同団体は12月23日(水)に第3回シンポジウム「マイノリティと教職―日系人の子どもたちと先生のエスノグラフィ―」を開催する。
今回のシンポジウムでは、愛知県豊田市の保見中学校で教鞭をとる教務主任の鎌塚正寿氏と、自らが日系ブラジル人3世で愛知県の教員採用試験に合格し、鎌塚氏と同じ中学校で英語を教える伊木ロドリゴ氏を招請。マイノリティの子どもたちやコミュニティと日本社会との懸け橋として活躍する、エネルギッシュで魅力満点の伊木氏と、長年外国人の生徒たちを指導している鎌塚氏の講演をはじめ、パネルディスカッションや「ヴィンクロ・ジ・ラチーノ」の学生による発表、質疑応答などを実施する。
マイノリティ社会にとって、学校にとって、そして外国人の子どもたちにとって、はたまた日本の子どもたちにとって、「マイノリティが教員になる」ということはどのような意義があるのかを考える。概要は下記の通り。
◆「マイノリティと教職―日系人の子どもたちと先生のエスノグラフィ―」
【日 時】 12月23日(水)13:00~15:30(12:30開場)
【会 場】 京都外国語大学9号館4階941会議室(京都市右京区西院笠目町6)
【プログラム(予定)】
●第一部
・13:00 開会の辞
・13:10 基調講演
「日系ブラジル人の子どもたちと日本の教育現場」
講師 鎌塚正寿氏(愛知県豊田市立保見中学校教諭・教務主任)
「夢を伝える ―日系ブラジル人の教員の役割―」
講師 伊木ロドリゴ氏(愛知県豊田市立保見中学校教諭)
・14:20 発表
「マイノリティと教育―アメリカのヒスパニックの事例から―」
堅田正輝(ヴィンクロ・ジ・ラチーノ)
・14:40 休憩
●第二部
・14:45 パネルディスカッション
「マイノリティの子どもたちが抱える問題」
「マイノリティ教員が果たす役割」
「マイノリティの子どもたちは教職を目指すのか?」
・パネリスト
鎌塚正寿氏
伊木ロドリゴ氏
川上アンドレア氏(日系人託児所経営)
伊藤秋仁(京都外国語大学准教授)
川上ラファエル(ヴィンクロ・ジ・ラチーノ)
ギマラエス サユリ(ヴィンクロ・ジ・ラチーノ)
(進行 堅田正輝)
・15:20 質疑応答
・15:30 閉会の辞
【主 催】 ヴィンクロ・ジ・ラチーノ(京都外国語大学公認ボランティア団体)
【協 力】 京都ラテンアメリカ文化協会
【後 援】
京都外国語大学、京都外国語大学校友会、京都外国語専門学校、準学校法人日本ラチーノ学院、日本学生海外移住連盟OB会西日本支部
【その他】 申し込み不要、入場無料、一般来聴歓迎
●京都外国語大学HP
http://www.kufs.ac.jp/
●京都外国語大学Facebook
https://www.facebook.com/KUFSofficial/
▼本件に関する問い合わせ先
ヴィンクロ・ジ・ラチーノ
E-mail: vinculodelatino@gmail.com
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/