自転車用ヘルメットをファニチャーへアップサイクル、安全と資源が循環するまちづくりへ
今治市サイクルシティ推進協議会(事務局:今治市サイクルシティ推進課)と株式会社乃村工藝社は、今治地域の企画パートナーと連携し、2025年に開始した「IMABARI REHELM(リヘルム)プロジェクト」において、市民から預かる自転車用ヘルメットを、まちで使うことができるファニチャーへアップサイクルする取り組みを進めています。
本プロジェクトは、自転車用ヘルメットの着用が根付く今治市で、適切な時期の買い替えを促す安全啓発と、使わなくなったヘルメットの資源循環を一体で進めるものです。2026年は本プロジェクトの展開を加速し、10月25日開催の「サイクリングしまなみ2026」での発信、2027年3月にはファニチャーの発表・市内への設置を予定。同年5月に愛媛県で開催される自転車の国際会議「Velo-city 2027 Ehime」に向けた発信も見据えます。本プロジェクトを通じて、安全文化と資源循環を掛け合わせた持続可能なまちづくりにつなげるとともに、その考え方を今治市から国内外へ発信します。
■今治市から、安全への意識を市民参加のアクションへ
本プロジェクトは、日常的にヘルメットを着用する中高生をはじめ、市民が参加する今治市ならではの取り組みとして誕生しました。今治市は、国内外から多くのサイクリストが訪れるしまなみ海道を有し、誰もが安全・安心に自転車を利用できる環境づくりと、サイクルツーリズムを生かした地域活性化を進めています。
自転車が地域に根付く中、愛媛県の自転車乗車用ヘルメット着用率は70.3%で全国1位※1となっており、市内のレンタサイクル事業の2025年度貸出台数は、過去最多を記録しました※2。一方、自転車用ヘルメットは、耐用年数の目安として3年が推奨されています※3。ヘルメットの着用が広く根付く今治市だからこそ、着用の促進にとどまらず、安全な使用と適切な時期の買い替え、その先の資源循環まで、地域全体で考え取り組んでいきます。
※1 出典:警察庁「自転車乗車用ヘルメット着用率調査結果」(2025年6月)。愛媛県は70.3%で全国1位(全国平均21.2%)https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/img/toubuhogo/R7jitenshaherumettochousa.pdf
※2 一社)しまなみジャパン「2025年度レンタル貸出実績(速報値)」2026年4月時点 17万3,279台https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000561.000026884.html
※3 一社)日本ヘルメット工業会https://japan-helmet.com/faq/
■ヘルメットから新たなまちの風景をつくる
空間の総合プロデュース企業である乃村工藝社と企画パートナーは、ヘルメットを「預かる」「再生素材に変える」「ファニチャーとして街で再び使う」までを一つの体験として捉え、構想から企画、デザイン・制作、市民参加を促すプログラムまで総合的にプロデュースしています。2025年には、プロジェクトの理解を促すロゴマーク、屋台のように街を移動しながらヘルメットをお預かりし市民との接点を生み出す可動式ボックス、共感を広げるPR映像を撮影し、あわせてヘルメットの板材化を検証しました。
通学時にヘルメットを日常的に着用する地域の高校生も、PR動画に続き、2026年はプロジェクトの普及活動でもコラボレーション予定です。「サイクリングしまなみ2026」では、高校生が海外からの大会参加者に英語でプロジェクトを紹介するなど、国内外からの参加者に取り組みを紹介します。
ヘルメットの引渡しから再利用までをつなぐデザイン
<伝える|シンボルマーク・PR映像>ヘルメットが再び街で使われるまでの循環を分かりやすく伝え、プロジェクトへの理解と参加を広げるシンボルマーク制作とPR映像を撮影しました。
<参加する|まちを巡るRe: HELM号>屋台のように街を移動し、地域の風景に溶け込む可動式ボックスを制作。ヘルメットを預かる活動を市民との接点に変え、プロジェクトの発信と参加を促します。
<素材として生まれ変わる|ヘルメットの再生素材化>市民から預かったヘルメットを粉砕し再生素材化。成形や加工の可能性を検証し、ファニチャーへの活用を進めています。
<まちで再び使う|再生素材をファニチャーに>ヘルメットから生まれた再生素材を、市民がまちで触れ使えるファニチャーにアップサイクル。今治のまちに新たな風景を生み出すとともに、市民が参加した成果を目に見える形にします。
プロジェクト概要