2026年7月30日(木)~7月31日(金)2日間 / 2026年8月27日(木)~8月28日(金)2日間
フェーズフリー先進都市を目指す北海道小清水町と、町のクリエイティブパートナーである空間総合プロデュース企業・乃村工藝社、そして乃村工藝社の研究開発組織・未来創造研究所は、「フェーズフリーツアー2026」を開催します。(監修・アドバイザー:フェーズフリー協会)このツアーは、万が一の災害への備えを価値に変えるフェーズフリーを体験し、実践的に学ぶ内容です。昨年に続き、小清水町としては2回目の開催となります。
「フェーズフリー」とは、「いつも」を豊かにする工夫が、「もしも」のときにも私たちを支え、それにより、災害時の課題解決や、安心・安全な社会の実現を目指す考え方です。本ツアーは「いつもを旅する、もしもに気づく」をコンセプトに、防災だけでなく、公共性や公益性の高いフェーズフリーの理念とその有用性について理解を深めます。また、小清水町の自然や食文化など、地域の魅力的な資源を体感しながら、フェーズフリーの応用や発展、今後の可能性について参加者とともに考えます。
ツアーの主な対象は、まちづくりに関わる企業、自治体、団体です。フェーズフリー認証施設・小清水町防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」(グッドデザイン賞受賞)の視察、農業や食、アクティビティなど、1泊2日で地域活性化と災害対策の両立事例を学び、体験します。さらにフェーズフリー協会をはじめ、実際のプロジェクトに携わる自治体や連携企業の担当者によるレクチャーもあり、企画・実施のポイントも実践的に学べます。
公共施設、公共交通、商業施設、働く場、学ぶ場などの生活インフラへのフェーズフリー施策の導入は、人口減少などの課題を抱える地域コミュニティの強化や、活性化による関係人口の創出にもつながります。「ワタシノ」を中心にはじまった小清水町のフェーズフリーへの取り組みが地域資源と組み合わさることで、持続可能なまちづくりへどのようにつながっているのか、ぜひ現地で体験してください。
フェーズフリーツアーの説明動画もぜひご覧ください。
小清水町フェーズフリーツアー2026 実施概要
・会 場 北海道小清水町 町内、防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」(小清水町元町2丁目1番1号)
・日 時 2026年7月30日(木)~7月31日(金)2日間 / 2026年8月27日(木)~8月28日(金)2日間
・申込締切 2026年6月30日(火)
・募集要項チラシ
https://nomura-kogeisha.g.kuroco-img.app/files/user/NEWS%20RELEASE/2026_release/20260602-koshimizutour2026/20260602-koshimizu-tour-flyer-final.pdf
・ツアー詳細/申込サイト
https://forms.gle/XXcHrA6myX1A1kTT7
・ツアー申込みに関する問い合わせ先 株式会社クレオトラベル 担当:奥田孝喜
TEL:090-6877-8564 MAIL:kouki.okuda@tokyohomecare.co.jp
営業時間:月曜~金曜 10:00~17:00(土曜・日曜・祝祭日は休業)
メインプログラム
フェーズフリー協会/民間企業によるセミナー+フェーズフリーを学び、体験する2日間
(順不同/プログラムは予告なく変更する場合があります)
1.小清水町役場職員アテンドによる「フェーズフリー施設見学」
役場機能と地域の賑わいの場をひとつにした複合庁舎「ワタシノ」を視察。町民が日常的に集い豊かに過ごせる空間が、もしもの時には安心して集まり安全を確保できる拠点へと役割を変えます。いつもともしもが共存する現場の仕掛けや風景を、参加者一人一人の視点で観察・考察します。
2.フェーズフリー協会代表・民間企業による「セミナー&ワークショップ」
フェーズフリー協会代表・佐藤唯行氏によるセミナーや、「ワタシノ」運営に関わる民間企業とのクロストーク、参加者によるワークショップを実施。フェーズフリーの考え方を、参加者一人一人が関わる仕事の現場や空間にどう活かせるかを共有し、手を動かしながら一緒に考えます。
3.限られたエネルギーとその場の環境を活かして、自分たちの手でつくる「アウトドアダイニング」
電源や調理設備が限られた屋外で、地域の食材や状況に応じて工夫しながら、食事をとる空間をつくり上げます。今回は屋外の公共空間(公園)で実施します。ただ味わうだけでなく、場をつくる人として関わることで、いつもの場所も違って見えてくるかもしれません。楽しみながら備える新しい視点を、食を通じて育みます。
4. 小清水町観光協会による、野鳥を見つける体験から自然を感じ取るまなざしを育む「バードウォッチング体験」
ガイドに頼らず、自分の感覚を頼りに野鳥を探し観察する「野鳥のまち、小清水町」ならではのプログラム。風や音、地形など、環境のわずかな変化に気づくまなざしを育みます。「見る」ではなく「探す」体験から五感を研ぎ澄ますことは、いざという時に変化を察知し、行動を判断する力にもつながります。
5.地域の暮らしと、気候や土地に応える農の知恵にふれる「収穫体験」
畑を歩きながら、小清水町の農家・今井ファームさんに、作物のことから日々の畑との向き合い方までお話を伺います。また、訪れた日の畑に実っている作物の収穫も一緒に楽しみます。その地域ならではの農業の工夫ややり方を実際に体験・理解することで、日常に隠れた備えのヒントに気づく、レジャーを超えたプログラムです。
※収穫できる作物は季節や生育状況によって異なります。気候によっては収穫を行えない場合もあります。
2日目雨天時のプログラムについて
ワタシノの非常用設備解説、フェーズフリー認証取得こども園「にじいろ」見学、HOTUSスタジオプログラム体験などを予定しています。(プログラムは状況により変更する場合があります。)1日目は雨天時もプログラムを変更せず実施予定です。
こんな方におすすめ
街と生活を支えるモノ、コト、空間にフェーズフリーの視点を取り入れることは、安全で豊かな暮らしを育むことにつながります。次世代のまちづくりや、これからの暮らしのヒントを、ともに探したい方におすすめです。
- 自治体でまちづくり・防災・地域振興に携わる方
- 住まい・商業・飲食・宿泊、公園・道の駅・地域交流拠点など、暮らしの場をつくる事業者
- ゼネコン・デベロッパー・設計事務所など、まちの空間をつくる方
- 交通・モビリティ・エネルギー・食・農など、生活インフラに関わる方
- 暮らしを支えるプロダクトやサービスの企画・開発に関わる方
- BCP・事業継続、地域連携を検討中の企業のご担当者
- 次世代のまちづくりや、これからの暮らしのあり方にヒントを求めている方
参加者の声(2025年度)
2025年度実施ツアーの参加者からは、学びと体験を通じてフェーズフリーの考え方が具体的に理解できたとの声が多く寄せられました。また、「日常の豊かさがそのまま備えになる」という発想に対して、自分の事業にも応用できる実務的なアイデアを持ち帰ることができ、実践的で満足度が高いプログラムであるという評価も得ています。
体験することで理解が深まった
- 「施設見学と専門家の解説で、平時と非常時のつながりを具体的に理解できたと感じた。」
- 「日常の豊かさがそのまま備えになるという考え方を空間やデザインを通して実感。イメージが大きく変わった。」
そのまま仕事に活かせるヒントが得られた
- 「特別なコストをかけなくても導入できる可能性があると気づけた。業種問わず応用できる視点が多かった。」
- 「フェーズフリーは「一挙両得」の考え方で、公共施設だけでなく民間プロジェクトにも十分活かせると思った。」
学びと体験の両方で満足度が高かった
- 「地域の自然や食、人との交流も含めて印象的な体験。現地に来て体験することの価値を改めて感じた。」
- 「内容の充実度が高く、参加費以上の価値があった。学びと体験のバランスがとても良いプログラムだった。」
※2025年8月に体験した参加者の声を、要約・編集
小清水町防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」について
ワタシノとは
小清水町防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」は2023年4月に開業し、日常時・災害時の居場所づくりで、町のにぎわいと持続可能なまちづくりを目指しています。2018年の北海道胆振東部地震によるブラックアウトを受け、これまで以上に町民が安全・安心に暮らせる「災害に強いまちづくり」が重要と考え誕生しました。
「フェーズフリー」の概念を取り入れ、日常生活を豊かにし人々が集える機能(にぎわいエリア:コミュニティスペース、カフェ、ランドリー、フィットネスジム&スタジオ)を役場庁舎に併設。災害時は防災拠点になり、災害対策本部、炊き出し、洗濯、シャワーの利用、および一時避難所として活用できる、役場に併設した複合機能施設としては、全国初のフェーズフリー認証施設です。
地域コミュニティの強化や、活性化による関係人口づくり
オープンして1年間後の施設利用者(役場とにぎわいエリアの利用者)は、オープン前の役場利用時と比べて25倍になり、顔が見えるコミュニティづくりが進んでいます。2025年1月には、全国初となる、フェーズフリー認証を受けた役場併設の複合機能施設での防災訓練を実施。訓練を通じ、フェーズフリー機能を検証や共助文化を育みました。
※「フェーズフリー」とは、身のまわりにあるモノやサービスを「日常時」と「非常時」というフェーズ(社会の状態)をフリーにし、日常時はもちろん、非常時にも役立てることができるという考え方です。
「ワタシノ」のフェーズフリー対応について
フェーズフリーの考え方
日常時から使用している施設が、非常時に一時避難所や災害対策本部の役割を果たします。フィットネスジム&スタジオでは避難者を受け入れ、コミュニティスペースやカフェは炊き出しに、ランドリーの非常用水や非常電源は衣類洗濯などの衛生保持に活用。また、温泉熱を利用した床暖房で万が一停電になっても暖かく過ごせます。いつもの居場所が、避難者のストレスや避難生活の負担を軽減し、安心安全を守ります。
連携企業と役割一覧
主催者 : 北海道小清水町、NPO法人グラウンドワークこしみず
運営 : NPO法人グラウンドワークこしみず
ツアーの企画・プロデュース : 株式会社乃村工藝社
監修・アドバイザー : フェーズフリー協会
ダイニング監修 : 株式会社カロリー
実施協力 : 小清水町観光協会、株式会社ルネサンス、株式会社OKULAB
旅行企画・実施 : 株式会社JTB