マクロミルとS’UIMINが協業開始 ~睡眠脳波計を活用した「オンライン完結型睡眠試験パッケージ」を共同開発~

 株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:佐々木徹 以下、マクロミル)と、株式会社S’UIMIN(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO社長:大森元気 以下、S’UIMIN)は、「オンライン完結型睡眠試験パッケージ」の開発・提供と、睡眠脳波計データによる科学的なエビデンスの取得支援に向け、基本合意書を締結し、協業を開始します。また、本日より、両社で開発した「オンライン完結型睡眠試験パッケージ」の提供を開始します。

■ 背景
 近年、健康寿命の延伸が社会的な関心事となる中、未病・予防策として「睡眠」に注目が集まっています。日本は「睡眠不足大国」と呼ばれ、国民の約4人に1人が睡眠で十分に休養をとれていないことから(※1)、睡眠サポート関連のセルフヘルスケア市場は2030年に2,000億円を超える規模に達すると予測されています(※2)。このような市場成長を背景に、睡眠改善を目的とした機能性表示食品やヘルスケアサービスの効果を科学的に検証する臨床試験へのニーズが高まっています。
 しかし、睡眠領域における臨床試験の多くは、睡眠脳波計の操作説明や測定データの回収を対面で実施することが一般的です。そのため、実施施設への来場が必要となり、被験者に負担がかかるとともに、対象者は施設周辺の居住者などに限定されていました。このような制約から、試験実施側は、希望する条件に合致する被験者を十分に確保することが困難でした。また、一般的な睡眠脳波計は、試験期間中の計測データのリアルタイムでのモニタリングが難しい点からデータ欠損が生じやすいという課題もあります。さらに、睡眠脳波計データは臨床試験の中でも特に専門性が高く、「睡眠脳波計データは検査会社」「その他の臨床試験データは食品開発業務受託機関(CRO)」と解析する機関に分断が生じ、データの総合的な解析が難しい状況でした。
※1)厚生労働省 令和5年「国民健康・栄養調査」 「睡眠の状況」より
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45540.html
※2)株式会社富士経済 「2024 セルフヘルスケア市場の最新トレンドデータとポテンシャル分析」より

https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=24093&la=ja

■ 「オンライン完結型睡眠試験パッケージ」の開発・提供
 睡眠領域における臨床試験の課題解決に向け、両社の強みを活かし、「オンライン完結型睡眠試験パッケージ」を開発しました。本サービスは、被験者募集から臨床試験の実施、データ取得・解析まで、睡眠試験をオンライン上で完結し、パッケージ化して提供するものです。

<本サービスの強み>
① 全国の幅広い生活者から被験者募集が可能
マクロミルグループが構築する国内最大規模である200万人以上の被験者基盤を活用し、全国からオンラインで被験者を募集します。また、独自のアンケートシステムを用いて、さまざまな背景情報(体調面、生活習慣、睡眠環境など)を取得した上で研究の対象となる被験者を募集します。これによって、条件に合致した被験者を募集しやすくなり、より正確で試験目的に沿った臨床試験の実施が可能になりました。


② 医療レベルの高精度な睡眠試験
世界トップレベルの研究に基づいた医療レベルの高精度な睡眠計測とデータ解析技術を強みとするS’UIMINの睡眠計測サービス「InSomnograf(インソムノグラフ)」を活用します。睡眠試験で生じやすい「データ欠損」を大幅に防ぐことができるため、多数の企業が睡眠に関する製品の効果検証や研究などに活用しています。被験者は、自宅にいながら脳波測定機器を簡単に装着でき、従来は装着が難しかった測定機器もご自身で容易に取り付けられるため、誰でも場所を選ばずにオンラインで試験に参加できます。これにより、「被験者の負荷軽減および被験者数の向上」にも貢献します。

③ 総合的なデータ解析
マクロミルが持つ多種多様な臨床試験データの解析力と、S‘UIMINが持つ専門性の高い睡眠脳波計データの解析力を融合させ、複数の機関をまたがずに、睡眠脳波計データを総合的に解析します。


■ 展望
 今後は、睡眠脳波計データによる科学的なエビデンスの取得支援に向け、「機能性表示食品」における新規のヘルスクレーム(※3)取得を目的とした試験パッケージの開発や、自己評価と客観評価に乖離が起きやすいとされる睡眠領域において、主観データと睡眠脳波計による客観データの蓄積を活用した新サービスの開発も推進してまいります。
 両社は、「臨床試験のオンライン化」と「睡眠脳波計による確かなエビデンス取得」を掛け合わせ、さらなる可能性を追求し、睡眠領域の研究推進に貢献してまいります。
※3)食品の機能性や有効性を科学的根拠に基づいて示す表示

以上

株式会社マクロミルについて
 マクロミルは「Build your Data Culture」をビジョンに掲げ、創業以来培ってきたデータネイティブな発想を活かし、お客様のビジネスに成功をもたらすData Culture構築の原動力となることを目指しています。世界90以上の国と地域で1.3億人、日本国内では3,600万人に及ぶ業界トップクラスの規模と品質を誇るパネルネットワークを強みに、リサーチをはじめとする多様なデータから生活者の深いインサイトを導き出し、マーケティング課題に対する最適なソリューションを提供します。

【株式会社マクロミル 会社概要】
代表者  :代表取締役社長 CEO 佐々木徹
本社   :東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー 11F
設立   :2000年1月31日
事業内容 :マーケティングリサーチおよびデジタル・マーケティング・ソリューションの提供
URL   :https://www.macromill.com

株式会社S’UIMINについて
 S’UIMINは、睡眠ソリューションを提供している筑波大学発のスタートアップです。睡眠時の脳波を計測し、医療レベルの精度で睡眠状態を客観的に評価することが可能な睡眠計測サービス「InSomnograf(インソムノグラフ)」のほか、柳沢正史が監修した資格認定講座である「睡眠アカデミー」、また睡眠領域のマーケティング支援などを展開しています。

【株式会社S‘UIMIN 会社概要】
代表者  :代表取締役CEO社長 大森元気
本社   :東京都渋谷区初台1-51-1 初台センタービル817
設立   :2017年10月17日
事業内容 :装着性の良い脳波測定ウエアラブルデバイスとAIを駆使した自動解析による睡眠測定サービス
URL   :https://www.suimin.co.jp/ 
本件に関するお問合わせ先
株式会社マクロミル 広報・ブランドマネジメント部 金子、度會
TEL:03-6716-0707 MAIL: press@macromill.com
URL: https://www.macromill.com

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この企業の情報

組織名
株式会社マクロミル
ホームページ
https://www.macromill.com/
代表者
佐々木 徹
資本金
109,000 万円
上場
東証プライム
所在地
〒108-0075 東京都港区港南2-16-1品川イーストワンタワー 11F
連絡先
03-6716-0700

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