杏林大学は6月3日(水)に「第13回グローバルセミナー」を開催し、教職員53名が参加した。今回は、外国語学部黒田有子教授が参加した「米国大学留学生獲得・選考・エンロールマネジメント(EM)先進事例研修」の報告会で、全学FD・SDの機会として開催された。
この先進事例研修は、State University of New York at Buffalo、Fordham University、New York University、WES(World Education Services)にて3月に実施された。世界標準の留学生獲得アプローチを理解することにより、日本の大学の留学生獲得に係る現状と課題に気づき、今後それぞれの大学で、あるいは日本全体でどのように対応していくのかを考えていくことを目的としており、国内他大学の教職員をはじめ、大学評価機関や県庁職員等が参加した。
今回のセミナーでは、研修の概要とともに、効果的な留学生募集をおこなうための秘訣や国際的な入学生選抜の現状や方法、認証評価の重要性、国内外大学の取組みなどが多岐にわたり報告され、非常に中身の濃いセミナーとなった。
黒田教授は「大学が国際化するということは必ずしも“英語化”だけではない。今回の研修では、国際化に向けた大学側の覚悟を問われている気がした。たとえばハンディキャップをもっていたり、経済的に厳しい状況にある優秀な学生がいた場合、その学生をいかにサポートできるか、ということと同じく、さまざまな国籍をもつ優秀な学生を受け入れる努力をすることで大学に多様性が担保され、日本人学生にとっても価値ある環境を生み出せるのではないか」とし、併せて「但し、他大学の真似をするのではなく、本学ができることを本学らしく着実におこなっていくことが重要」と述べた。
坂本学部長はこの報告を受けて「今日ここにこれだけの教員が集まってくれたということは、この内容に興味がある人も多いということ。今年は、経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援の一環で、CLIL研修(Content & Language Integrated Learning)に参加できるチャンスもある。興味がある先生は是非積極的に参加してほしい。教員として何ができるか考えていきましょう」と呼びかけた。
(ソース)杏林大学HP内関連ページ
http://www.kyorin-u.ac.jp/cn/html/kyorin/00025/201506052/
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