CSRのエントリー、ミッドレンジ、ハイエンド各クラス向けプラットフォームにより、最先端のサウンドバーをより短期間で開発可能に
CSR plc(ロンドン証券取引所 略号:CSR、NASDAQ 略号:CSRE、以下「CSR」)は本日、3タイプのワイヤレスサウンドバー開発用プラットフォームのリファレンス・デザインを発表しました。このプラットフォームは単独で機能完備され、かつ柔軟なソリューションで、AV機器メーカーがエントリーレベル、ミッドレンジ、ハイエンドの各クラス向けサウンドバー製品を短期間で開発できるように設計されています。
調査会社Research and Markets社によれば、世界のサウンドバー市場は2018年まで年28%のペースで拡大すると予想されています。(出典:Research and Markets「世界のサウンドバー市場予測(Global Soundbar Market) 2014-2018」2014年2月)CSRは、音源からスピーカに至るまでにサウンドバーアプリケーションに求められるすべての処理をカバーできるよう、高度な半導体技術と各種ソフトウェア、設定ツールなどあらゆる要素を一体化して提供することによって、家電メーカーやODMがこの急成長する市場で最大限の収益機会を得られるよう支援します。
機能、性能、コスト面の要件に加え、省エネ基準への適合が求められるようになり、この市場に新規参入を図る企業や製品ラインナップの拡充を図る企業にとって課される開発負担はより一層重いものになっています。CSRのサウンドバープラットフォームは、こうした課題や不安に対処するため、エンドユーザが簡単にインストールできて操作しやすく、しかもデジタル化されたモダンな住宅にフィットする外観で他製品とは明らかに差別化されたHi-Fiオーディオ製品を、きわめて短期間のうちに消費者に提供できるよう設計されています。
CSRビジネス・グループ担当シニアバイスプレジデントであるアンソニー・マレーは、次のように述べています。「高音質のサラウンドサウンド、あるいはスマートフォンやタブレットからホームエンターテインメントシステムへのワイヤレスによる音楽ストリーミングなど、人々は、ますます多彩なオーディオの愉しみ方を求めるようになってきました。CSRが提供するリファレンス・プラットフォームには、私たちの顧客である音響機器メーカーが、こういった消費者の期待に応えられるよう、当社がこれまで長年培ってきたオーディオやワイヤレス接続に関する専門知識を凝縮し、人々が素晴らしい音楽生活を満喫できるよう、柔軟で豊富な機能を満載した強力なサウンドバープラットフォームを用意しました」
エントリーレベルサウンドバー・プラットフォーム
エントリーレベル向けプラットフォームのCSR8670(TM)は、DSP、マイクロコントローラ、アナログとデジタルのインターフェース、ワイヤレス接続機能を1チップのSoC上に集積することによって、システム全体の複雑さを軽減し、メーカーの部品コストを削減します。このプラットフォームは、OEMやODMはシングルチップの2.0チャンネルまたは2.1チャンネルのサウンドバーを短期間で開発できるシンプルなソリューションです。アナログおよびデジタル入力、オーディオデコーダ、ポストプロセス、ワイヤレス・サブウーファーの他、aptX(R) コーデック対応を含めてBluetooth(R)を介したスマートフォンやタブレット、PC、ノートPCからのオーディオストリーミングをサポートします。
このプラットフォームを2.1チャンネルのサウンドバーシステムとして構成する場合、プラットフォームにはCSRA65700 ROM ICをベースとする専用のワイヤレスモジュールを組み込んだサブウーファを設計できます。サブウーファはサウンドバーに内蔵されたCSR8670とシームレスに連携し、Bluetoothのリンクを介して抽出された低周波オーディオデータを従来に比べてさらに低遅延で送るよう設計されています。さらにサブウーファはエンクロージャからの低遅延オーディオも再生できるよう調整されており、低音を正確に再生します。従来の赤外線リモコンに代わるBluetoothのスマートリモートユニットは音量調節や入力選択などにも使用できます。
CSRのエントリーレベルプラットフォームは1つのデバイスから3つのBluetoothリンクをすべて同時に稼働させることのできる完全なワイヤレスソリューションを実現します。
ミッドレンジサウンドバー・プラットフォーム
ミッドレンジ市場向けに、CSRはシステムの複雑化を排し、多彩な機能の搭載が可能でありながら、開発期間やコストを抑えることのできるサウンドバープラットフォームを開発しました。このプラットフォームには豊富な機能を搭載したMAPX7(TM)オーディオSoCを採用し、様々なデコーディングやポストプロセッシングのオプションが可能で、CSRのmeloD(R)スイートでも、あるいはDolbyやDTSを始めとする他社製のプロセスツールを使用する場合でも、本当の意味で臨場感に溢れ音楽に浸りきることができる環境を提供できます。また、MAPX7(TM) オーディオSoCとBluetoothデバイス向けCSR8670を搭載したプラットフォームには、多彩な入力接続オプションが用意されています。BluetoothのオーディオストリーミングやaptXコーデック、アナログとデジタルのケーブルによるオーディオ入力に加え、2入力1出力のHDMIインターフェースのオプションにも対応します。さらにCSRA65700(TM) ROM IC内蔵のサブウーファへのBluetooth接続機能も搭載されています。
また、追加設定なしでサブウーファのワイヤレス出力と合わせて中央と左右のスピーカドライブを提供する3.1チャネル構成にも対応し、7.1チャンネルまで拡張された究極のオーディオ体験を提供することも可能です。
このミッドレンジプラットフォームは待機電力を500mW以下に抑えるなど、省電力性を強く意識した設計となっています。また待機モードからの起動やNFCペアリングなど、エンドユーザの利便性を高める機能も搭載しています。
ハイエンドサウンドバー・プラットフォーム
ハイエンドサウンドバープラットフォームは、ミッドレンジプラットフォームをベースに、ハイレゾオーディオにも対応するようMAPX7デバイスとピン互換性を持つMAPX8(TM)を採用しています。MAPX8は広範なハイレゾオーディオデコーダーやDolbyやDTSを始めとするプロバイダのポストプロセッサにも完全対応し、オーディオにこだわりを持つ音楽愛好家に対して究極の音質と解像度、マルチチャネルのリスニング体験を実現します。
提供時期
エントリーレベル、ミッドレンジ、ハイエンドのすべてのサウンドバープラットフォームとも提供を開始しています。また、全プラットフォームに、サンプル設計キット、回路図、部品一覧(BOM)、PCBレイアウトファイルを含む完全な設計情報が提供されます。ツールセット一式に加えて各種設定用ファイルも提供され、メーカーは必要に応じてパフォーマンスを調整できます。詳細については、Webサイト(英文) をご参照ください。
製品仕様
■エントリーレベルのサウンドバー向けプラットフォーム(DK-MOZART-10195-1B (ELSB))の主な機能:
•Bluetooth
•A2DP(SBC、mp3、AAC、aptX のオプション)
•AVRCP
•ワイヤレス・サブウーファー (SWAT)
•2.1 チャネル出力
•ベーシック・ポストプロセッシング機能
•待機電力 500mW以下
•アナログ入力
•USB入力(USB デバイス向け)
•オプティカルSPDIF入力
•Dolby デジタルデコーディング(オプション)
•IRまたはBluetoothスマートリモートコントロール
■ミッドレンジ(DK-BEETHOVEN-10194-1B (MRSB)) および
ハイエンドサウンドバープラットフォーム(DK-HDSB1.1-10228-1A – HD サウンドバー (HDSB))の主な機能:
•Bluetooth
•A2DP(SBC、mp3、AAC、aptX のオプション)
•AVRCP
•ワイヤレス・サブウーファー (SWAT)
•NFC ペアリング
•3.1 チャネル出力
•待機電力 500mW以下
•待機モードからのウェイクアップ
•HDMI入出力(オプション)
•アナログおよびSPDIF入力
•USBスティックからのオーディオ再生
•アドバンスト・ポストプロセス
•オーディオのリップシンクディレー
•Dolby/DTSデコーディング(オプション)
•IRラーニング搭載のIR制御
•LCDディスプレイまたはLED ユーザーインターフェース対応
* 本リリースは2015年4月30日に、英国、米国、日本をはじめ世界同時に発表したプレスリリースを翻訳したものです。原文は、
http://www.csr.com/news/pr/2015/wireless-audio-pioneer-csr-launches-portfolio-soundbar-example-designs
をご参照下さい。
CSRは、お客様が世界中のエレクトロニクス市場で成功をおさめるための様々な課題を解決し、変革の核となる技術を提供するため、妥協のない技術革新を進めています(push every boundary(TM))。ボイス&ミュージック、ドキュメント・イメージング、車載インフォテイメント、Bluetooth(R)Smart、屋内測位システム等の分野を中心に高性能な半導体、ソフトウェア、サービスの開発と、半導体チップへの集積を進めることで、人々のライフスタイルをより快適なものにし、途切れのないスムーズな接続とInternet of Thingsのもたらす真の恩恵を皆様にお届けします。詳細については、http://www.csr.com/japan/ をご覧ください。また、最新の情報は、テクニカル・ブログ、担当者ブログ、YouTube、Facebook、Twitterでも発信しています。CSRの無線オーディオ・コーデックであるaptX(R)の詳細については、http://www.aptx.com/ja をご覧ください。
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広報代行 株式会社プラップジャパン 谷本
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