学校法人城西大学(水田宗子理事長)は3月30日、東京都千代田区の東京紀尾井町キャンパス1号棟ホールで、スウェーデンのウプサラ大学との合同によるシンポジウム「スウェーデンと日本における女性学および文学」を開催した。これは大学創設50周年を記念したイベントの一環として行われたもので、約160人が熱心に耳を傾けた。
シンポジウムには、パネリストとして城西大学から比較文学者で詩人でもある水田理事長はじめ4人、ウプサラ大学からアン・オールベルク文学部長はじめ4人が参加した。城西大学と女性学の講座を持つ姉妹校の城西国際大学の教職員や学生・留学生のほか、多くの研究者や日本スウェーデン協会(会長・水田理事長)の会員らが会場を埋めた。
ウプサラ大学は1477年に創設された北欧最古の大学。ヨーロッパの最も権威のある高等教育・研究機関の一つであり、15人の大学関係者(卒業生、教員など)がノーベル賞を受賞している。また、植物学の父とされるカール・フォン・リンネが学んだ大学としても知られている。昨年10月、ウプサラ大学の卒業生で前駐日スウェーデン大使のラーシュ・ヴァリエ氏(退官後に城西国際大学の特任教授)の紹介で、本学の一行がウプサラ大学を訪問したことがきっかけで、この日の合同シンポジウムが実現した。
水田理事長はシンポジウムの冒頭、「光栄でうれしく思うのは、このように早く皆さんをお迎えできたことです。スウェーデンと日本の将来のコミュニケーションの出発点になることを願っています」と歓迎の挨拶。この後、ヴァリエ氏も参加して二つのセッションで、両国の女性文学や女性表現、スウェーデンが先進国のジェンダー研究などを巡ってそれぞれ発言や討論があり、最後は参加者全員によるパネルディスカッションが行われた。
討論の締めくくりでオールベルク文学部長は「スウェーデンはジェンダー研究の先進国と言われるが、自己満足してはいけない。常に前に進まなければならない」と語り、「本日のシンポジウムで日本文学と日本文化、そして城西大学について多くのことを学んだ」と感謝の言葉を述べた。
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