弘前大学(青森県弘前市)と株式会社工藤パン(青森県青森市)ならびに株式会社ラビプレ(青森県弘前市)は1月9日、「白神の森乳酸菌®L8菌株」を使用した研究成果製品「白神の森乳酸菌®入り食パン」と「白神の森乳酸菌®入りコッペパン」の販売開始について、共同発表を実施した。この乳酸菌は、殿内暁夫教授(同大農学生命科学部)が白神山地に自生する樹木「キハダ」から分離したもの。前多隼人准教授(同大農学生命科学部)と株式会社ラビプレによる共同研究の結果、肝機能改善作用などが明らかになった。第1弾となる両商品は、今年1月4日から青森県内のスーパーやコンビニのほか、秋田県・岩手県の一部量販店でも販売されており、第2弾商品も今年度中に予定されている。
「白神の森乳酸菌®L8菌株」とは、2017年に殿内教授が白神山地に自生するキハダから分離した植物由来の乳酸菌。前多准教授と株式会社ラビプレの共同研究によって肝機能改善作用などが明らかになり、2020年7月にL8菌株の培養法や機能性についての特許を申請。2024年6月に正式に登録された。
このたび、青森県民に長年親しまれているパンメーカー「工藤パン」により、この「白神の森乳酸菌®L8菌株」パウダーをパン生地に配合したしっとりやわらかな食パンと、ミルク風味クリームをサンドしたコッペパンが完成した。「白神の森乳酸菌®入り食パン」(3枚入り)には1袋あたり同乳酸菌50億個、「白神の森乳酸菌®入りコッペパン」には1個あたり同乳酸菌100億個が含まれている。
両商品は令和7年1月4日から販売が開始され、青森県内の量販店(スーパーマーケット)・ドラッグストア・一部コンビニエンスストア・デイリーヤマザキ・工藤パン取扱店舗のほか、秋田県・岩手県の一部量販店でも取扱い中。第2弾商品の販売も企画しており、今年度中の発売が予定されている。
1月9日には弘前大学創立50周年記念会館で、販売開始に関する共同発表が実施された。発表会後の試食会に参加した学生は「乳酸菌入りのパンは初めて食べたが、甘さ控えめでおいしい」「手頃な値段で機能性のある食品が食べられるのはうれしい」など、笑顔で話していた。
なお、売上の一部は、白神山地の環境保全活動や地域資源の利活用に関する研究支援金として活用される予定で、青森県の自然や新たな産業の育成による地域創生への寄与も期待される。
(参考:弘前大学公式サイト内)
・弘前大学・株式会社工藤パン・株式会社ラビプレによる「白神の森乳酸菌®入り 食パン&コッペパン」の販売発表会を開催
https://www.hirosaki-u.ac.jp/topics/99971/
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