米麹由来発酵糖分「オリゼソース」に、腸活や角質水分量を高める効果がある難消化性タンパク質「レジスタントプロテイン」が高濃度に含有していることが、株式会社オリゼと金沢工業大学バイオ・化学部応用バイオ学科尾関健二教授の研究室との共同研究で明らかになりました。
世界では砂糖の使用が主流になっている一方で、健康問題や製造過程での環境負荷の面から様々な食品素材の開発が行われています。
株式会社オリゼでは米麹から作る砂糖代替甘味料として「オリゼソース」を開発・製品化しています。「オリゼソース」は、発酵によって米から引き出した優しい甘さが特徴で、罪悪感なく"甘いしあわせ"をお楽しみいただけるため、保育園給食や菓子製造など幅広く活用されています。
このたびの研究は、"甘いしあわせ"に加え、健康面や美容面でも効果が期待できる砂糖代替甘味料として、さらに注目を集めそうです。
レジスタントプロテインについて
難消化性タンパク質であるレジスタントプロテインは、お米に含まれるタンパク質であるプロラミンが濃縮することで生成される不溶性の物質です。通常、たんぱく質は胃で分解されますが、難消化性であるRPは消化・吸収されず腸まで届き、食物繊維様作用をもたらします。
レジスタントプロテインには、 120mgで肥満抑制、LDL-コレステロール低下作用があることが知られています。
金沢工業大学の尾関教授は、市販甘酒にレジスタントプロテインが入っていることを発見。さらにレジスタントプロテイン250mg摂取で腸内の酪酸菌占有率が増加することや、肌の角質水分量が増加することを、学術的に解明しています(*1)。
このたびの共同研究では、「オリゼソース」にはレジスタントプロテインが14.6mg/mL含まれており、スプーン1杯(15mL)あたり219mg摂取できることがわかりました。
*1 : 尾関健二(2022)日本醸造協会誌、117(9)、627-634
▼本件に関する問い合わせ先
金沢工業大学 広報課
住所:石川県野々市市扇が丘7-1
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メール:koho@kanazawa-it.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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