町田市との共創活動による、搬入不適ごみ検出(リチウムイオン電池など)に関する実証実験を開始
背景
近年、リチウムイオン電池を使用した製品が増加しており、リチウムイオン電池が廃棄される際、不適切な廃棄方法(不燃ごみ/粗大/プラスチックごみ等)で排出されるケースがあります。廃棄物処理施設では、廃棄物を処理する過程で不適切に排出されたリチウムイオン電池が原因による発火/火災が多数発生しており、大変大きな社会課題となっています。
概要
1.実証実験の概要
X線検査センサーと廃棄物分別特化AIエンジンを活用した、LiB検知技術及び有効性に関する検証
(1) リチウムイオン電池混入の実態調査
・不燃性ごみに混入したリチウムイオン電池搭載製品の種類、数量、重量等を調査
(2) LiB検知認識率、有効性評価
・LiB検知システムの検知精度を評価し、不適ごみ検知後の除去作業など、運用含めた有効性の評価
・搬入ごみの種類・形態・処理量や、防水・防塵等の環境条件下における調査
2.特長
(1) 世界シェアNo.1(注1)のスキャナー開発で培った技術を活用したLiB検知に特化したAIエンジン
(2) 不燃ごみ、プラスチック、小型家電など、様々なごみラインに対応可能
3.実証実験場所
町田市バイオエネルギーセンターに隣接する、旧リサイクル広場まちだで行います。
住所:町田市下小山田町3267
4.スケジュール
2024年9月9日~2024年9月12日
5.実証実験の体制
体制 | 事業内容 | 役割 |
町田市 | 実験場所の提供、燃やせないごみの移送 | |
町田ハイトラスト株式会社 | 町田市バイオエネルギーセンター施設運営 | 電池等を取り除く作業検査検証の協力 |
株式会社PFU | 検知システム、AI設計 | 検証作業全般 |
株式会社IHI検査計測 | 検知装置設計、製造 | 検証作業全般 |
6.実証実験に関する情報共有
実証実験について、町田市を通じて環境省及び東京都と情報の共有を図り、連携して進めてまいります。
注釈
ドキュメントスキャナーを対象とする。日本・北米はKEYPOINT INTELLIGENCE社(InfoTrends)により集計(2022年実績)。ドキュメントスキャナー集計よりMobile/Microを除く6セグメントの合計マーケットシェア(主に8ppm以上のドキュメントスキャナー全体)。欧州はinfoSource社(2022年実績)の集計に基づき、西欧地区(トルコとギリシャを含む)におけるシェア。
関連リンク
町田市プレスリリース https://www.city.machida.tokyo.jp/shisei/koho/
株式会社IHI検査計測プレスリリース https://www.iic-hq.co.jp/news/2024/20240903.html
お客様お問い合わせ先
株式会社PFU
事業開発本部 次世代事業開発室 RAPTOR事業開発部
E-mail:zjp_pfu_raptorvision_g@jp.ricoh.com