日本製鉄 JOGMECによる「先進的CCS事業に係る設計作業等」委託事業公募における首都圏CCS事業の正式採択について
経済産業省は、日本国内における2030 年までのCCS*事業開始を見据えた事業を支援することを表明しています。その一環としてJOGMEC が2023 年に実施した「先進的CCS 事業の実施に係る調査」委託事業※2 として、本事業に係るCO2 の分離回収・輸送・貯留に係る事業性調査を実施いたしました。※3 今年度より、事業性調査の後続フェーズとしてCCS バリューチェーン全体の設計作業や貯留ポテンシャル評価作業を実施いたします。
*Carbon dioxide Capture and Storage: 二酸化炭素(以下「CO2」)の分離回収・輸送・貯留
各社は日本製鉄東日本製鉄所君津地区及び京葉臨海工業地帯の複数産業を排出源とするCO2を回収、パイプラインで輸送の上、千葉県外房沖の海域に貯留するCCS 事業について、それぞれの技術力と知見を活かし、CCS 事業化に向けCO2 分離回収・輸送・貯留のCCS バリューチェーンの各パートにおける設計を行うと共に、業界を越えた連携を強化しながらカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
INPEX は、2022 年2 月に策定した「長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision@2022)」において、CCS・CCUS をネットゼロカーボン社会の実現に向けた重点分野の一つと位置付けております。
日本製鉄は、2021 年3 月の中長期経営計画の中で、「カーボンニュートラルビジョン2050」を公表しましたが、2050 年にカーボンニュートラルを目指す上でCCS を最も重要な技術の一つと位置付けております。
関東天然瓦斯開発は、2022 年12 月に策定した「長期経営ビジョン『VISION2030』」にて、2050年カーボンニュートラルの実現に挑戦することとしています。
本委託事業を通じ、3 社は共同して温室効果ガス削減に寄与する取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
※1:CCS 事業の普及と拡大に向けた支援を目的とし、事業性調査に加えて、分離回収・輸送・貯留に係る詳細設計を行う「CCS バリューチェーンにおける設計作業」及び試掘調査などを行う「CO2 貯留予定地の貯留ポテンシャル評価作業」を実施するもの。
https://www.jogmec.go.jp/news/bid/bid_10_00836.html
※2:令和5 年度「先進的CCS 事業の実施に係る調査」の委託先の公募
https://www.jogmec.go.jp/news/bid/bid_10_00529.html
※3:JOGMEC による令和5 年度「先進的CCS 事業の実施に係る調査」委託事業公募における首都圏CCS 事業の正式採択について
https://gasukai.co.jp/news/filedownload.php?name=f708aa4ada496613a342e7891f832879.pdf
■本件に関する問い合わせ
・株式会社INPEX 担当 :経営企画本部広報・IR ユニット広報グループ TEL:03-5572-0233
・日本製鉄株式会社 担当 :総務部広報センター https://www.nipponsteel.com/contact/
・関東天然瓦斯開発株式会社 担当:管理部総務グループ 千代/村田 TEL:0475-23-1313