ジョンソンコントロールズ、ポートフォリオ変革の大幅な進展を受け、CEOの後継者選定開始を発表
- 後継者確定後、ジョージ・R・オリバーはCEOを退任し、取締役会長に就任
- 新独立取締役にパトリック・デッカーを任命し、取締役会の刷新に着手、Elliott経営陣との対話を経て正式任命へ
(2024年7月31日、アイルランドコーク市発信)
人と地球に優しいスマートな建物を実現するビルソリューションプロバイダー、ジョンソンコントロールズ(NYSE:JCI)は、ポートフォリオ変革戦略の大幅な進展に伴い、ジョージ・R・オリバー会長兼最高経営責任者(CEO)が後継者の選定に着手することを取締役会に通知したと発表しました。オリバーは、2017年のジョンソンコントロールズ会長兼CEO就任以来、当社の事業およびポートフォリオ変革を主導してきました。
これを受け、ジョンソンコントロールズ取締役会は、実績あるエグゼクティブサーチ会社の支援を受け、社内外の候補者を対象とした次期CEO選定プロセスを開始しました。オリバーは、後任の決定まで現職を継続し、新CEO指名後は取締役会長として円滑な経営移行をサポートする予定です。
オリバーは「これまでジョンソンコントロールズのCEOを務めてこられたことをとても光栄に思っています。商業ビル向けの包括的ソリューションの専門プロバイダーとして、業界をリードする地位を確立するという当社の戦略に対し、近年顕著な成果を達成できたことを心より誇りに思います。そして、事業変革の準備が整い、次の成長フェーズへの移行を見据える今が、ジョンソンコントロールズの新たなリーダーの選定を開始する最適なタイミングであると考えています。ジョンソンコントロールズは、スマートビルテクノロジーとソリューションのグローバルリーダーとして、お客様と株主の皆様にユニークな価値を提供し続けています。この度のポートフォリオ変革を経て、当社は次の成長フェーズに向けた強固な地位を確立しました。今後も引き続き、当社の潜在能力を最大限に発揮できるようチームをサポートしてまいります」と述べています。
ジョンソンコントロールズの筆頭独立取締役であるユルゲン・ティングレンは「取締役会を代表して、Tycoとの合併以降、7年間にわたるオリバーの揺るぎない熱意、リーダーシップ、献身に対し、心から感謝の意を表します。会長兼CEOとして、お客様、従業員、株主により大きな価値をもたらすべく、当社の事業ポートフォリオを最適化するという明確なビジョンを掲げ、ジョンソンコントロールズの事業変革を成功に導きました。取締役会は今後もオリバーと緊密に連携しながら、ジョンソンコントロールズにふさわしい後継者の選定に向け、徹底的かつ包括的な選考プロセスを進めてまいります」と述べています。
取締役会の刷新
ジョンソンコントロールズは、取締役会の継続的な刷新の一環として、Elliott Investment Management L.P. (以下、その関連会社と合わせて「Elliott」)との対話の結果、パトリック・デッカーを取締役に任命しました。デッカーは以前Xylem Inc.の社長兼CEOを務めていました。今回の任命により、当社の取締役会は13名となり、そのうち12人は独立取締役となります。
ティングレンは「デッカーは、Xylem Inc.を工業製品企業から先端技術、サービス、ソリューション企業へと変革した実績を持つ、世界的に認知されている経営者の1人です。デッカーの任命は、ジョンソンコントロールズの事業変革にふさわしい能力と経験を取締役会に取り入れるという、当社の継続的なコミットメントを反映しています。デッカーの豊富な経験と専門知識が当社のさらなる成長と価値創造に寄与すると確信しています」と述べています。
Elliottのパートナーであるマーク・スタインバーグは「ジョンソンコントロールズは、オリバーのリーダーシップの下、過去数年にわたり、顧客にユニークかつ重要なビルソリューションを提供し、業界をリードするポートフォリオを構築してきました。ジョンソンコントロールズの主要投資企業の1社として、今回の経営陣と取締役会に関する発表、そして近年のポートフォリオ変革により、ジョンソンコントロールズは業績と株主価値の大幅な向上が実現できると確信しています。オリバーとチームとの生産的な対話に感謝するとともに、今回の決定は、ジョンソンコントロールズが今後の機会を最大限活用するための明確な道筋を示したものと評価しています」と述べています。
ジョージ・R・オリバーについて
ジョージ・R・オリバーは、2017年9月1日にジョンソンコントロールズの会長兼最高経営責任者(CEO)に就任しました。CEO就任以前は、社長兼最高執行責任者(COO)を務め、事業運営事業全般を統括しました。そして、2016年9月のジョンソンコントロールズとTycoの合併に伴う統合プロセスを主導しました。
オリバーは、2012年9月から2016年9月のジョンソンコントロールズとの合併まで、TycoのCEOおよび取締役会メンバーを務めました。2006年7月にTyco Safety Productsの社長としてTycoに入社し、2007年から2010年まではTyco Electrical & Metal Productsの社長を、2011年にはTyco Fire Protectionの社長を務めました。
Tyco入社前は、ゼネラル・エレクトリック(GE)で20年以上のキャリアを積み、GE Water and Process Technologies社長兼CEO、GE Engine Services社長兼CEO、GEのAircraft Engines and Appliances部門でリーダー職を務めるなど、複数の部門で要職を歴任しました。
オリバーはウスター工科大学で機械工学の理学士号を取得しており、現在は同大学の理事を務めています。
パトリック・デッカーについて
パトリック・デッカーは、2014年3月から2023年12月まで水関連テクノロジーの大手プロバイダーであるXylem Inc.の社長兼最高経営責任者(CEO)を務めました。
Xylem Inc.入社前の2012年から2014年まで、世界的な工業製品企業であるHarsco Corporationの社長兼CEOを務めました。Harsco入社以前は、2003年から2012年までTycoで管理職を務め、エネルギーおよび水関連分野向けの産業用ソリューションのグローバルプロバイダーであるTyco Flow Controlの社長も務めました。
Tyco入社以前は、Bristol Myers Squibbに12年間在籍し、主にラテンアメリカとアジア部門で財務および運用業務に携わりました。デッカーはPrice Waterhouse LLPでキャリアをスタートしました。
デッカーは、インディアナ大学で会計および財務の理学士号を取得しています。
本プレスリリースは、現地時間2024年7月31日にアイルランド、コーク市で発表されたプレスリリース ( https://www.johnsoncontrols.com/media-center/news/press-releases/2024/07/31/johnson-controls-announces-initiation-of-ceo-succession-following-significant-milestones-in-portfoli ) の抄訳版です。将来の見通しに関する記述に関するリスクについては英語版を参照ください。
ジョンソンコントロールズ インターナショナルについて
ジョンソンコントロールズ(NYSE:JCI)は、人々の生活空間や職場、文教施設からエンタメ施設まであらゆる環境を変革しています。スマートで、健康的かつサスティナブルな建物環境を実現するビルテクノロジーのグローバルリーダーとして、建物のパフォーマンスを再定義し、人と空間、地球にとってより良い未来を実現することを使命としています。約140年にわたり築き上げたイノベーションの歴史は、ヘルスケア、教育、データセンター、空港、スタジアム、工場など多様な施設の未来を形作るOpenBlueデジタルソリューションパッケージを生みました。全世界150ヵ国以上、10万人のエキスパートで構成されるグローバルチームが提供する、ビルテクノロジー製品、ソフトウェア、サービスソリューションのラインナップは世界でも類を見ない広範さで、いくつかのブランドは業界内でも高い名声を得ています。
ジョンソンコントロールズ日本法人について
ジョンソンコントロールズ株式会社は、ジョンソンコントロールズ インターナショナル(Johnson Controls International, Plc.)の日本法人(本社: 東京都渋谷区、 代表取締役社長:吉田 浩)です。建物のライフサイクルを通じた効率化を促進する中央監視、自動制御機器、空調冷熱機器、冷凍機、セキュリティシステムの設計、施工、保守、ならびに運用コンサルティングを提供しています。国内での導入業種はオフィスビル、商業施設、医療機関、教育機関、スポーツ施設、交通機関など多岐にわたり、数多くのランドマーク的存在の建物における施工実績があります。1971年6月設立。国内45事業拠点。詳細は www.johnsoncontrols.co.jp をご覧いただくか、Facebookで https://www.facebook.com/johnsoncontrols.jp.be/ もしくはX(旧Twitter)で@JCI_jpをフォローしてください。