マダガスカル共和国にて探査・環境保全セミナーを開催
-「日アフリカ資源開発促進イニシアティブ」に基づく協力事業-
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野 博文)は、8月21日、マダガスカル共和国アンタナナリボ市において、経済産業省及びマダガスカル共和国戦略的資源担当大統領府との共催で「探査・環境保全セミナー」を開催しました。 本セミナーは、2013年5月18日に東京で開催された日アフリカ資源大臣会合の場で発表された、日アフリカ資源開発促進イニシアティブの一環として開催されるものであり、今後の資源開発事業促進に資する取組みです。また、JOGMECは2014年4月4日にマダガスカル共和国鉱山省と鉱物資源開発における協力にかかる覚書(MOU)※を締結しており、本セミナーは締結後初めての同国における取り組みとなります。 セミナーでは、JOGMECの辻本金属資源開発本部長、経済産業省資源エネルギー庁鉱物資源課の寺川補佐の挨拶に引き続き、在マダガスカル共和国日本国大使館の細谷特命全権大使からは、かつて鉱山国であった日本の様々な経験をマダガスカルとシェアできるであろうとの期待が述べられました。ララハリサイナ戦略的資源担当大統領府付大臣から、本セミナー開催にあたっての日本側の協力に対する感謝の意が示され、本セミナーでの活発な意見交換を期待するとともにその結果を今後に生かしたいとのコメントが寄せられました。 日本側からは、経済産業省資源エネルギー庁鉱物資源課寺川補佐より、日本の鉱物資源確保戦略について説明がなされました。あわせてJOGMECより、ボツワナ・地質リモートセンシングセンターでの南部アフリカ開発共同体(SADC)諸国を対象とした衛星画像解析の技術移転についてマダガスカルの衛星画像を例にして紹介を行ったほか、JOGMECのJVスキームやアフリカでの共同探査活動、および鉱害防止分野におけるJOGMECの役割や日本の休廃止鉱山における鉱害防止技術についても紹介しました。。また、住友商事株式会社ニッケル新金属事業部渡部副部長からは、同国にて実施しているアンバトビープロジェクトの概要および同社の事業精神について紹介がなされ、同プロジェクトのバイオディバーシティ・マネジャーのアンドリュー・クック氏からは、アンバトビーを例に鉱山業における生物多様性ノーネットロスについて説明がなされました。また、マダガスカル側からも、同国の鉱山プロジェクトの紹介や鉱業分野の探査・開発における鉱害防止の体制等について説明があり、マダガスカル政府関係機関やアンタナナリボ大学、民間企業等、総勢113名(JOGMEC職員除く)が参加する中、活発に意見交換がなされました。 JOGMECは、これまでもアジアや南米、アフリカを中心に同様のセミナーを開催しており、日本の知見や経験、技術を移転することにより開発途上国の持続可能な鉱山開発に貢献すると共に、二国間の関係強化により日本企業の投資をサポートしています。今後も、相手国のニーズを把握しつつ、アフリカをはじめとした資源国との協力を進めていく予定です。 ※平成 26 年 4 月 7 日付ニュースリリース「マダガスカル共和国鉱山省と MOU 締結 ~ボツワナ・地質リモート センシングセンターでの人材育成事業の実施及び探査開発の促進に合意~」参照 http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000098.html (参考) ■日アフリカ資源大臣会合 ・平成 25 年 5 月 18 日(土)に東京で開催 ・共同議長:茂木経済産業大臣及びシャバング南アフリカ鉱物資源大臣 ・参加国:アンゴラ共和国、ボツワナ共和国、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ガボン共和国、レソト王国、マ ダガスカル共和国、マラウィ共和国、モザンビーク共和国、ナミビア共和国、ニジェール共和国、南ア フリカ共和国、タンザニア連合共和国、ザンビア共和国、ジンバブエ共和国 → 詳細を読む http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000130.html?mid=pr_140826JOGMECは日本の資源・エネルギーの安定供給確保を使命とし資源に関わる様々な業務に携わっています。
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