DIC、2024年 年頭社長挨拶(要旨)

DIC株式会社

DIC株式会社 社長執行役員 池田尚志の年頭挨拶(要旨)を以下の通りお知らせします。
 
1月1日に能登半島で大きな地震がありました。
このたびの地震によりお亡くなりになった方々に謹んでお悔み申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。世界に目を向けても、戦争や紛争により、多くの命が奪われ、多くの人たちが悲しみや苦しみの中にいます。一日も早く、平和な日常が訪れることを願ってやみません。

本年1月より新たな経営体制が始動しました。長期経営計画「DIC Vision 2030」の基本方針を継承しつつ、現下の情勢を踏まえ、目標と方法論を具体的に提示することで難局の打開に注力します。

2023年は前例のない厳しい年となりました。外部要因の影響が大きかったとはいえ、見通しの甘さ、対策の遅れなど、我々自身の対応を振り返る必要があります。この状況下、極めて重要な2024年度計画を遂行するにあたり、以下の点に留意ください。


1. 状況分析の徹底とバックアッププランを含めた対策の準備
景気の回復が不透明で、サプライチェーンの動向も流動的な中、多角的な視点から状況を注意深くモニタリングすることが重要です。変化の兆候を早期に捉え、合理化や支出削減など自助努力によるバックアッププランを含め、対策を講じてください。また、生産と供給を絶やさぬよう、複数のシナリオに応じたオプションを用意する「戦略の複線化」を図ってください。

2. 効率と実績の優先
「DIC Vision 2030」の開始から2年間、様々な取り組みを実行してきました。成果が得られたものもあれば、課題に直面しているものもあります。可能性の探索から、実績化へ段階を進める時期にきています。費用対効果が高く、早期かつ確実に成果が得られる施策に絞り込み、リソースの有効活用に努めてください。また、欧州の顔料事業、アジアのポリマ事業、半導体材料を柱とするケミトロニクス事業は、買収企業の統合を一層進め、シナジーの最大化に努めてください。

3. 長期ビジョンとDICならでは視点の固持
短期的な施策を優先するにしても、長期的に目指す姿に変わりはありません。DX、サステナビリティ対応、人的資本強化など重要な施策は、ロードマップに基づく段階的な運用が求められます。効果の検証を行いながら、当社の強みに確実に寄与するよう、粘り強く取り組んでください。


「DIC Vision 2030」の基本方針に大きな変更はありませんが、これまでの2年間を真摯に振り返り、われわれを取り巻く環境の変化や市場の動向を踏まえた上で、戦略の見直しや計画の軌道修正を示します。その先に続く新たな成長の実現に向け、皆さんのより一層の尽力に期待します。

※こちらは、2024年1月5日に、DICグループ社員向けに行われた年頭挨拶の要旨です。

 
以上

-DIC株式会社について
DICは日本で有数のファインケミカルメーカーのひとつであり、DICグループの中核企業です。DICグループは、世界全体でSun Chemical Corporationを含む190以上の子会社によって構成され、60を超える国と地域で事業を展開しています。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されています。これらの製品を通じて、社会に安全・安心、彩り、快適を提供しています。DICグループは持続可能な社会を実現するため、社会変革に対応した製品や社会課題の解決に貢献する製品の開発にグループ一丸で取り組んでいます。連結売上高1兆円を超え、世界全体で22,000名以上の従業員を有するなか、グローバルで様々なお客様に寄り添っていきます。
詳しくは、https://www.dic-global.com/ をご覧下さい。

 

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