【国内の安全で利便性の高い公衆向けWi-Fi環境の導入を支援】Wireless Broadband Allianceに参画、OpenRoamingに対応

アライドテレシスホールディングス株式会社

- 当社の対応無線LANアクセスポイントとの接続検証を実施 -

アライドテレシス株式会社(本社 東京都品川区、代表取締役社長 サチエ オオシマ)は、国際的な公衆無線LAN接続基盤、OpenRoamingの開発と導入を推進する団体Wireless Broadband Alliance(WBA)に参画し、さらに当社製Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイント4製品においてPasspoint機能を搭載しOpenRoamingに対応したことをお知らせします。加えて、今回の搭載機能について効果を確認するため、札幌学院大学(北海道江別市、学長 河西邦人)の協力を得て、接続検証を実施しました。

1つのIDで世界中の公衆Wi-Fiに安全に接続可能なOpenRoamingの利便性
「OpenRoaming」はWBA(Wireless Broadband Alliance)が開発したWi-Fi相互接続基盤で、世界中に350万を超えるホットスポットに導入されています(※1)。スマートフォンなどのワイヤレス端末にアプリケーションをインストールすることで、多くの場合無料で利用でき、その利便性の高さから国内外で本技術を活用した公衆向けのWi-Fiネットワークの導入が進んでいます。

利用方法は簡単で、OpenRoamingに参加している事業者のプロファイル(認証情報と事業者の情報が含まれた設定ファイル)を端末にインストールすれば、SSIDを問わずに自動的に対応したWi-Fiネットワークに接続され、ログインの手間が発生しません。また、OpenRoaming基盤では、RadSec(※2)を採用し高い安全性を確保できます。他にも、本技術に対応した無線LANアクセスポイント(AP)にのみ自動的に接続されるため、なりすましAPへ誤って接続したことによるウイルス感染やデータ搾取などの被害を防ぐことが可能です。

このように利便性と安全性が高いOpenRoamingは、日本国内において、カフェ、レストラン、病院の待合室、イベント会場、空港や主要駅、バスや電車の車内、大学キャンパスや観光案内所など、主に公衆に向けたさまざまな場所での利用が期待され、さらなる普及が見込まれています。

 
OpenRoaming基盤を活用した公衆Wi-Fi環境のメリット
・初回にIDを設定すれば、その後は自動接続するため再度の操作不要で利用できる
・端末とAP間で暗号化された安全な通信を提供
・IDアカウントによる認証接続のため、なりすましAPへの接続を防ぐことが可能
・無料で利用が可能

OpenRoamingを用いるには、無線LANアクセスポイントが、Wi-Fi技術の標準化を推進する業界団体であるWi-Fi Alliance(※3)で認定されたPasspoint機能に対応している必要があります。この機能はクライアントが公衆向けのWi-Fiエリアに安全でスムーズに接続可能とする仕組みです。

Passpoint搭載、Wi-Fi 6対応の無線LANアクセスポイントで高速無線LAN接続を実現
当社は公衆Wi-Fi環境の導入推進を支援するため、2023年より国内初(※4)のハードウェアベンダーとしてWBAに参画しました。Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイント「AT-TQ6702 GEN2」「AT-TQ6602 GEN2」「AT-TQm6702 GEN2」「AT-TQm6602 GEN2」にPasspoint機能を搭載し、Wi-Fi Allianceの認証を取得しています。

公衆向けのWi-Fiを模した環境で実証実験を実施
今回当社は、上記4製品がOpenRoaming/Passpointに対応したことを契機に、札幌学院大学の協力を得、同校の敷地およびネットワーク環境を利用し、当社無線LANアクセスポイントにて、OpenRoamingに対応したWi-Fiサービスを適切に提供できることの検証を実施しました。

接続検証の結果
本検証により、当社製Passpoint搭載の無線LANアクセスポイントを利用したOpenRoaming環境で、各IDP(※5)アカウント認証を利用し、無線LAN通信を利用できることを確認しました。
また、無線LANアクセスポイントのWi-Fi 6という特性を活かすことで、大容量・高速通信のOpenRoamingに対応したWi-Fi環境の提供が可能となります。

接続検証の概要
札幌学院大学が提供するOpenRoaming基盤に当社のアクセスポイント「AT-TQ6702 GEN2」「AT-TQ6602 GEN2」で構成された無線LAN環境を構築し、接続検証を実施するスマートフォンには、事前に数種類のIDPアカウントをインストール。スマートフォンから各IDPアカウントの認証によりWi-Fi接続が適切にできるかの検証をアクセスポイント2製品毎に実施しました。

共同検証の概要図

Passpoint対応無線LANアクセスポイント
AT-TQ6702 GEN2、AT-TQ6602 GEN2、AT-TQm6702 GEN2、AT-TQm6602 GEN2
Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応、2.4GHz帯と5GHz帯の同時使用が可能な2ラジオ搭載の無線LANアクセスポイントです。AT-TQ6702 GEN2およびAT-TQm6702 GENは8×8ストリームに対応し最大4.8Gbps、AT-TQ6602 GEN2およびAT-TQm6602 GEN2は4×4ストリームに対応し最大2.4Gbpsの大容量・高速通信が可能です。

各種無線LANアクセスポイントの詳細はこちらからご確認いただけます。
https://www.allied-telesis.co.jp/products/list/wireless/#wireless1

当社は、今後も安定した無線LANを必要とするお客様へ快適な利用環境を提供するため、さまざまなデバイスとの相互接続性の検証を実施してまいります。

Wireless Broadband Alliance(WBA)について
ワイヤレス・エコシステムにおいて、Wi-Fiを介しシームレスで相互運用可能なサービスを推進することを目的として2003年に設立された国際的な団体です。加盟企業や組織と協力し、世界のどこででも安全で自動的にWi-Fi接続を可能とする公衆Wi-Fi基盤OpenRoamingを開発し、その推進と運用を行っています。
所在地…5000 Executive Parkway, Suite 302, San Ramon, CA 94583 USA
URL…https://wballiance.com/
   https://wballiance.com/openroaming/

札幌学院大学について
札幌学院大学は、「自律」「人権」「共生」「協働」の理念のもと、豊かな人間性を涵養し、深く専門的学術を教授、研究することによって広く人類社会の福祉に献身し得る人材を育成することを目的としています。
4学部7学科、3研究科から構成される文系総合大学として幅広い教養教育と深い専門教育を行うことで、21世紀を担う人づくりを行う。
住所…北海道江別市文京台11番地
創立…1946年
代表者…学長 河西 邦人
URL…https://www.sgu.ac.jp/

※1 Wireless Broadband Allianceの2023年6月統計結果より。
※2 RadSecは、TLS上でRADIUSデータを転送するプロトコル。PKI(Public Key Infrastructure )と組み合わされ、TLSセッションのセキュリティを自動化します。
※3 Wi-Fi Alliance…無線通信テクノロジーの1つであるWi-Fiの普及促進を図ることを目的に相互接続性試験の策定や製品認証を行う業界団体。
※4 国内初という記述は当社調べによるものです。(2023年7月現在)
※5 IDP…IDプロバイダーの略。クラウドサービスにユーザーの認証情報を保管・管理・提供するシステムサービス。

注)記載されている商品またはサービスの名称等はアライドテレシスホールディングス株式会社、アライドテレシス株式会社およびグループ各社、ならびに第三者や各社の商標または登録商標です。
注)記載されている内容、サービス/製品の価格、仕様、お問い合わせ先、その他の情報は発表時点の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また、記載されている計画、目標などはさまざまなリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。



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アライドテレシス株式会社 マーケティングコミュニケーション部
E-mail: pr_mktg@allied-telesis.co.jp
TEL:03-5437-6042 URL:https://www.allied-telesis.co.jp
アライドテレシス株式会社 東京都品川区西五反田7-21-11第2TOCビル

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