アパレル業界の新たな資源循環プラットフォーム「CicroMate(サイクロメイト)」 実証事業を経て、12月1日(金)より、いよいよ本格稼働

センコーグループホールディングス株式会社

アパレル各社と協働し動静脈一体物流を活用した廃プラスチック資源循環事業を開始

 センコーグループホールディングス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:福田 泰久、以下「センコーグループ」)は、センコー商事株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:堤 秀樹、以下「センコー商事」)が中心となり、アパレルの納品物流業務を担う東京納品代行株式会社株式会社(本社:千葉県市川市、代表取締役社長:大草 久、以下「TND」)とアクロストランスポート株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:大迫 友行、以下「アクロストランスポート」)の輸送網を活用し、動静脈一体物流を活用して効率的に廃プラスチックを回収し再生する資源循環プラットフォームの実証事業を実施してまいりました。実証事業では回収プラスチックの資源化にテラレムグループ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:水谷 重夫、以下「テラレム」)、資源化されたチップを流通にのせる役割を豊通ケミプラス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:尾﨑 真人、以下「豊通ケミプラス」)に、資源化された樹脂からフィルムを製造し再生品化する工程をナクシス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO :中村 待朋、以下「ナクシス」)に担当していただきました。実証事業の経過を踏まえ、今回の枠組みで事業としての採算性が確保できることが確認できましたので、2023年12月1日より、株式会社オンワード樫山(本社:東京都中央区、代表取締役社長:保元 道宣、以下「オンワード樫山」)と株式会社三陽商会(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:大江 伸治、以下「三陽商会」)、株式会社シップス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:三浦 義哲、以下「シップス」)の協力を得て本格的に事業化いたします。

■事業背景
 国連によると、2050年には世界人口は98億人になると推計され、OECDの調査によれば、2060年までに世界全体の資源利用量は2倍(167ギガトン)に増加すると推計されています。大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とする現在の経済システムは気候危機や資源枯渇、生物多様性の喪失、プラスチック汚染など様々な問題をもたらしています。こういった課題を次世代に先送りせず、“廃棄物による汚染を極力排除し、製品と原材料を循環させる”サーキュラーエコノミー(Circular Economy)“の実現が求められています。
 このようなサーキュラーエコノミー化の流れを受け、日本のアパレル業界においても、衣服を店頭で回収し、リサイクルやリユースをするなどの取り組みが進められてきました。しかし、サプライチェーンの過程で発生するハンガーカバーの廃棄物は、非常にきれいな状態で排出される廃プラスチックにも関わらず、現状ではほとんどがサーマルリカバリー(熱回収)に留まっていました。物流拠点や各店舗で発生するハンガーカバーの廃プラスチック(ポリエチレン、以下「PE」)をマテリアルリサイクルするためには、薄く広く分散した廃棄物を効率的に回収することが必要不可欠であり、そのために企業の枠を超えた横断的な仕組みを構築することが求められていました。
■実証事業内容
 実証事業は、センコー商事がコーディネートし、関連法規に準拠し廃棄物を資源として管理し、静脈サプライチェーンを有効活用しながら、東京納品代行とアクロストランスポートの車両を利用し、アパレル各社に商品を納品した際に物流倉庫・店舗等から排出されるプラスチックを分別してPEを回収し、テラレム社のマテリアルリサイクル施設にて樹脂ペレットとして原料化いたしました。樹脂ペレットは豊通ケミプラスの流通にのせ、ナクシス社に販売され、元のハンガーカバーに再生され商流にのせられることを確認いたしました。この実証事業で事業として採算性の観点からも持続可能であることが確認されました。今後、多くのアパレル企業に参加していただけるプラットフォームとして展開してまいります。

【実証事業実施概要】
 実証期間:2023年8月1日 〜 2023年11月30日
 回収拠点:株式会社オンワード樫山 芝浦第3ビル・第4ビル(東京都・港区)
      株式会社三陽商会 東日本商品センター(千葉県・市川市)
      株式会社シップス コントロールセンター(物流センター)(東京都・江東区)
 回収対象:納品時のハンガーカバー、ニット・カットソーなど包装プラスチック(透明PE)

 参加企業:センコー商事、東京納品代行、アクロストランスポート、テラレム、豊通ケミプラス、ナクシス
 協力企業:オンワード樫山、三陽商会、シップス

■事業イメージ
▽回収対象プラスチックと減容
  

■今後の展開
 今後は、個社では実現が難しい廃棄物の資源循環を、業界や企業の垣根を超えたあらゆる企業が相乗りして取り組むプロジェクト「CicroMate(サイクロメイト)」として、多くのアパレル企業やブランドの参加を募り、資源循環プラットフォームとして社会に定着させていき、サーキュラーエコノミーの一翼を担う活動にしていきたいと考えています。 

CicroMate(サイクロメイト):英語で「循環」を意味するcirculationと「交差」を意味するcross、「素材」を意味するmaterial、「仲間」を意味するmateを取り込んだ造語です。業界の垣根を越えて資源を循環させる輪を広げていきたいという思いを込めています。
 ファッションは人々のココロを楽しませてくれるもの。そのファッションに携わるアパレル業界の中で、地球に優しい取り組みを広げていく活動「CicroMate」にご協力及びご支援お願いいたします。

■会社概要
 ■センコーグループホールディングス株式会社
 本  社:東京都江東区潮見2-8-10 潮見SIFビル
 設  立:1946年7月
 代 表 者:代表取締役社長 福田 泰久
 事業内容:物流事業、商事事業、ビジネスサポート事業、ライフサポート事業、プロダクト事業
 URL  https://www.senkogrouphd.co.jp/

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