事業承継ファンド「サクセッション2号投資事業有限責任組合」への新規出資ならびにファイナルクローズについて
株式会社あおぞら銀行
事業承継ファンド「サクセッション2号投資事業有限責任組合」への新規出資
ならびにファイナルクローズについて
このたび、新たに株式会社池田泉州銀行(代表取締役頭取兼CEO:鵜川 淳、本店:大阪府大阪市)、株式会社福井銀行(代表執行役頭取:長谷川 英一、本店:福井県福井市)(五十音順)による当ファンドへの出資及び岐阜商工信用組合(理事長:森嶋 篤男、本店:岐阜県岐阜市)による増額が決定し、本件をもってファイナルクローズいたしましたので、お知らせします。
当ファンドは、2017年6月に設立した「サクセッション1号投資事業有限責任組合」(以下「1号ファンド」。ファンド総額30億円)の後継ファンドとして、設立以降、更なる拡大を目指し、マーケティングを継続しておりました。その結果、1号ファンドより、有限責任組合員(以下「LP出資者」)数ならびに出資額が伸長し、計15の金融機関(1号ファンド比:+25%)からご出資を決定いただき、ファンド総額は51.01億円(同:+70%)となりました。
当ファンド及び1号ファンドとも従来の投資ファンドではあまり投資対象とされていなかったスモールキャップゾーン(企業価値で10億円未満)を主な投資ターゲットとしておりますが、AJキャピタルへの投資案件のご相談も年々増加しており、市場からの潜在的なニーズ/期待の高まりを感じております。1号ファンドは、LP出資者からの投資案件のご相談・連携に加え、知名度の向上も手伝い、年間2~3件ペースでの投資を実現できております。また、1号ファンドの8件の投資先のうち、4件はLP出資者とも連携しながら投資先企業の所在するエリアの大手企業等に事業の引継ぎを完了しております。当ファンドがターゲットしている規模の会社の事業承継問題への対策が投資家である地域金融機関の皆様の重要なテーマとなってきている中で、これまでのLP出資者との連携の実績を評価し、新たな連携を期待いただけたことが、今回多くのLP出資者からのご出資につながったものと考えております。
今後は当ファンドから年間10億円ペースでの投資を計画しており、投資実績につきましても、投資1号案件は2023年5月、2号案件は2023年9月に投資実行済と順調に進捗しております。引き続き、当行とJAICの長年に亘る投資やM&Aに関する豊富な知見・実績を結集して、資本政策の立案、投資、および投資後の様々な経営支援の実施により、円滑な事業承継の実現を目指します。
当行グループでは、サステナビリティ重点項目(マテリアリティ)のひとつとして、「事業・財産の形成、次世代への承継」を掲げています。また、2023年5月17日に公表した新中期経営計画「AOZORA2025」(2023~2025 年度)にて、当行グループが強みを発揮する「3つの場面(育てる、変わる、再生する)」において、お客さまへの中長期的な関与を行ない、お客さまとともに成長することを掲げており、当ファンドも事業承継にかかるコンサルティングや投資活動の分野において重要な役割を担っております。
また、日本アジア投資では、「日本とアジアをつなぐ投資会社として、少子高齢化が進む社会に、安心・安全で質と生産性の高い未来を創る」という経営理念の元で、中小企業の事業承継を支援するファンドの運営により、包摂的かつ持続可能な産業化を促進しています。
当行グループは今後も、地域経済の核となる中小企業の事業承継を、当ファンドを活用して支援し、円滑な事業承継を推進することで、地域創生や地域活性化に貢献し我が国経済の発展に寄与する所存です。
<当ファンド概要>
ファンド設立日:2022年8月16日
無限責任組合員:AJキャピタル
ファンド総額 :5,101百万円
主な投資対象 :日本国内の事業承継問題を抱える中小企業
有限責任組合員(五十音順)
当行、阿波銀行、池田泉州銀行、愛媛銀行、鹿児島銀行、岐阜商工信用組合、京葉銀行、荘内銀行、東和銀行、鳥取銀行、富山銀行、日本アジア投資、福井銀行、北都銀行、ゆうちょ銀行
<AJキャピタルについて>
名称 :AJキャピタル株式会社
所在地 :東京都千代田区九段北三丁目2番4号
代表取締役社長:小林 正行
設立年月日 :2018年4月24日
資本金 :20百万円(含む資本準備金)