「ANA Future Promise特別塗装プロペラ機」にニコンのリブレットフィルムが採用

株式会社ニコン

国際線ジェット機に続きANAで2例目

ANA Future Promise特別塗装機 DHC8-Q400型機

 株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区、以下「ニコン」)は、航空機の燃費改善やCO2排出量削減に寄与する、ニコン独自のリブレット加工※1を施したフィルムを提供しています。この度、全日本空輸株式会社(社長:井上 慎一、東京都港区、以下「ANA」)のANA Future Promise特別塗装機「DHC8-Q400型機(プロペラ機、国内線)」に、ニコンのリブレットフィルムが試験装着されることが決定しました。ANAの航空機への採用は、2022年10月より運航開始したボーイング787型機のANA Future Promise Jet特別塗装機2機に続く第2弾となります。
 ANA Future Promise特別塗装機「DHC8-Q400型機」は2023年10月23日に運航を開始します。リブレットフィルムの装着により空気抵抗を低減し、燃費改善が期待されます。「DHC8-Q400型機」では、ボーイング787型機のような上空10 km以上の高高度ではなく、低高度における耐久性や影響を評価することが可能になります。
※1レーザーと微細加工技術を組み合わせ、流体と接触する面にサメの肌を模した形状を形成する加工。これにより、液体や気体の不規則な流れによる摩擦抵抗を低減し、エネルギー効率を向上させることが可能。
 
リブレットフィルム

 航空分野では、持続可能な社会の実現に向け、航空機の運航で発生するCO2排出量の削減や資源類の廃棄率低減などさまざまな取り組みが推進されています。なかでも、航空機が飛行中に受ける抵抗のうち、およそ半分を占める機体表面の摩擦を低減させる技術の導入に注目が集まっています。
 リブレットフィルムを試験装着した航空機の運航、技術検証を通じ、装着箇所の耐久性確認や関連データを取得し、実用化に向けた技術開発をさらに進めていく予定です。

 ニコンは、独自のレーザー加工技術を活用したリブレット加工の技術開発を推進し、新たな事業の開拓を進めています。 リブレット加工の普及・拡大によりタービンブレードや航空機等のエネルギーロスを減らし、持続可能な社会の実現に貢献します。
 

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