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宝塚大橋は宝塚市を象徴する橋で、兵庫県が2017年から補修工事を進めています。整備後の花壇を管理する宝塚市は、包括連携協定を結ぶ武庫川女子大学に対し、植栽デザインの提案を依頼。景観建築学専攻の修士課程2年生7人が「建築実務インターンシップII」の授業の一環として取り組み、このほど宝塚市役所で市長らにプレゼンテーションしました。
新たな歩道空間を備えた宝塚大橋は2023年度中に整備予定です。デザイン案を考えるにあたり、学生たちはまず、宝塚大橋を中心にフィールドワークを実施。「西日による植栽の温度上昇が懸念される」「地域住民や観光客が利用し、車や自転車の往来が多い」など環境や地域の特性を踏まえたうえで、「宝塚大劇場に近い華やかさ」を表現しようと、宝塚歌劇団の5つの組のカラー(ピンク、黄、緑、青、紫)を花や葉の色で取り入れました。
また、植栽帯の土壌の保水力を考慮して、乾燥に強い植物を中心に植栽する案に加え、土壌の厚さを原案の15センチから25センチに増やすことにより、植栽できる植物の種類を増やし、より色彩豊かで立体感があり、かつ水やりの回数も少なくて済む植栽案を提案しました。
プレゼンテーションでは複数のデザイン案を平面図や立面、模型、CG動画で示しました。開花時期の異なる植物を植えて、一年を通して花の色を楽しめるように工夫。また、ラベンダーやローズマリーなど香りの良い花々を散りばめることで、見るだけでなく、五感で楽しめる植栽計画となっています。
プレゼンの最後にリニューアル後の宝塚大橋をイメージしたCG動画を上映。橋を渡るにつれて高揚感が増すドラマチックなデザイン案に、大きな拍手が送られました。
宝塚市の山崎晴恵市長(「崎」は正しくは「たつさき」)は「この橋を渡った記憶が花の香りとともに残るのは素敵。手入れのことまで考えて提案してくれたことをうれしく思います。橋がガーデンブリッジとして末永く愛されることを願っています」。宮口美範・阪神北県民局長は「宝塚歌劇団の5つの色に着目し、植栽を立体的にとらえたのは素晴らしい。CGを見て、ここは橋じゃなくて公園だと思った。地域のためを思って提案してくれたので、できることを実現したい」と話しています。
プレゼンした院生は「市長をはじめ大勢の人の前でプレゼンをするのは初めてで緊張したが、好意的に受け止めてもらえてよかった。出来上がった橋を渡るのが楽しみです」と話していました。
▼本件に関する問い合わせ先
武庫川女子大学広報室
広報室
住所:兵庫県西宮市池開町6-46
TEL:0798453533
メール:kohos@mukogawa-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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