フィンランド拠点で再生可能エネルギーによる電力購入契約(PPA)を締結
本契約はNSGグループの子会社であるピルキントン・オートモーティブ・フィンランド社と、スイス最大の再生可能エネルギー生産会社であるAxpoグループ(以下「Axpo」)との間で締結されました。
Axpo社は、ピルキントン・オートモーティブ・フィンランド社の2つの製造工場に、同国ヴォイリ市(Vöyri)近郊にあるストーバッケン(Storbacken)風力発電所から年間合計35ギガワット時(GWh)の電力を8年間供給します。この再生可能エネルギーの導入により、NSGグループのCO2排出量の削減につながるとともに、製造工程におけるサステナビリティの推進に大きく貢献します。
「長期契約の締結がますます困難となっているこの時期に締結できた今回のPPAは、このような厳しい環境でも、Axpoのノウハウとマーケティング知識の活用によって、お客様のサステナビリティ目標達成を支援できることを示しています。」 (Axpo Sverige AB社 創立者David Eickhoff コメント)
「NSGグループのフィンランドの拠点で再生可能電力を確保するため、パートナーであるAxpoとこのPPAを締結できることを嬉しく思います。特にこのようなPPAの市場環境が不安定な時期に、ゼロカーボン電力を固定価格で確保できたことで、安定的なコストで顧客に製品を提供できるとともに、私たちのサステナビリティ目標の達成に向けた大きな一歩になります。」 (NSGグループ ピルキントン・オートモーティブ・フィンランド社 社長Jussi Parkkali コメント)
北欧地域の風力および太陽エネルギー供給のリーダー企業であるAxpo社は、風力エネルギーを中心に総量27テラワット時(TWh)の再生可能発電設備を管理しています。2011年に北欧市場で最初のPPAを締結した後、多数のPPA契約の締結や再生可能エネルギー開発企業や産業パートナーの気候変動対策への取り組みの支援に積極的な役割を果たしています。
NSGグループは、2024年度までにグローバルに電力の少なくとも50%相当を再生可能エネルギーから供給することを目標としています。今回のPPAによって、この目標達成により近づくと同時に、科学的根拠に基づいて設定された、2030年までに温室効果ガス排出量(スコープ1、スコープ2、スコープ3)を2018年比で30%削減する目標にも貢献します。
Axpo社について
Axpoは、革新的なエネルギーソリューションを通じて持続可能な未来を実現するという単一の目的に向かって事業を推進しています。スイスの最大の再生可能エネルギーの生産者かつ、エネルギー取引及び太陽光と風力の発電マーケティングにおける国際的なリーダーとして、経験と専門知識、イノベーション、コラボレーションと影響力のある変化への情熱を持つ6,000人以上の従業員を有します。Axpoは、最先端のテクノロジーを使用して、ヨーロッパ、北米、アジアの30か国以上の顧客のニーズを満たすために革新を行っています。
(AxpoのPPAビジネス(英語):https://www.axpo.com/no/en/business/power/ppa.html)
ピルキントン・オートモーティブ・フィンランド(Pilkington Automotive Finland Oy)
ピルキントン・オートモーティブ・フィンランドは、バスおよびオフロード車向けの自動車用ガラスの生産が主要ビジネスであり、フィンランドにある2つの工場から製品を供給しています。タンペレ(Tampere)工場では、バスやコーチのサイドガラスやバックライト、農業機械用ガラスなど、特殊な輸送事業向けの強化ガラスを製造しています。ライティラ(Laitila)工場では、バスやコーチ、農業機械、鉄道輸送車両用のフロント合わせガラスを製造する他、船舶用ガラスも提供しています。
NSGグループ(日本板硝子株式会社およびそのグループ会社)について
NSGグループは、建築および自動車用ガラスとクリエイティブ・テクノロジー分野で事業を展開する世界最大のガラスメーカーのひとつです。
建築用ガラス事業は、各種建築用ガラス、太陽電池パネル用ガラス等を製造・販売しています。
自動車用ガラス事業は、新車用(OE)ガラスや補修用(AGR)ガラスの分野で事業を展開しています。
クリエイティブ・テクノロジー事業の主要製品は、プリンターやスキャナーに用いられるレンズや、タイミングベルトの補強材であるグラスコードやガラスフレークを中心とする特殊ガラス繊維、およびファインガラスです。
NSGグループのサステナビリティ活動指針について
NSGグループは、2019年に取得したSBT認証を2021年に見直し、2030年までのCO2の排出削減目標を2018年対比30%に引き上げた上で、2050年までのカーボンニュートラル達成にコミットし、この実現を目指しています。この新たな目標は、2022年5月にSBTiに認定されており、将来のカーボンニュートラルの達成に向けた、サステナブルな社会の実現に向け様々な活動を推進しています。
サステナビリティ活動の取り組みについて:https://www.nsg.co.jp/ja-jp/sustainability