現代テレビ考2014「オリンピック・パラリンピック」編 長野からソチまで、 オリンピック・パラリンピックのテレビ視聴を調査

スカパーJSAT株式会社

性別・年代・競技で、こんなに違ったテレビ視聴の実態

スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:高田真治)は、「オリンピック・パラリンピック」のテレビ視聴の実態を探る「現代テレビ考2014『オリンピック・パラリンピック』編」を全国の10代~60代以上の男女1,200名を対象に実施しました。 今回の調査はソチオリンピック閉会直後の2月24日から実施し、ソチオリンピックのテレビ視聴実態やその傾向、3月7日から開催されるソチパラリンピックに対する視聴意向などを性別・年代ごとに調査しました。ソチオリンピック・パラリンピック以外にも、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックへの期待や観戦意向、過去の主要なスポーツ大会(夏季および冬季のオリンピック・パラリンピック、サッカーW杯、ワールド・ベースボール・クラシック)のテレビ視聴経験を調査しています。 調査結果についてはニュースリリースをご覧下さい。 http://www.sptvjsat.com/wp-content/uploads/c0f8184b590067eb7313418f0bc1d55b.pdf ■ソチオリンピックをテレビで見ましたか? 「ソチオリンピックをテレビで見た」と回答したのは94.2% 「競技をリアルタイムで見た」と回答したのは47.6% テレビでソチオリンピックを見たかどうかを質問したところ、全体の94.2%がテレビでソチオリンピックを見ていたという結果になりました(「ほとんどすべての種目をリアルタイムで見た」:2.3%、「一部(自分の興味のある種目など)をリアルタイムで見た」:45.3%、「ほとんどすべての種目を録画して見た」:0.9%、「一部(自分の興味のある種目など)を録画して見た」:7.1%、「テレビニュースの結果を見る程度だった」:38.7%の合計)。 38.7%が「テレビニュースで結果を見る程度だった」と答えた一方で、競技をリアルタイムで見たと回答したのは47.6%でした(「ほとんどすべての種目をリアルタイムで見た」、「一部(自分の興味のある種目など)をリアルタイムで見た」の合計)。競技中継の多くは日本では深夜の時間帯でしたが、それにもかかわらず半数程度の人々がソチオリンピックをリアルタイムで視聴していたことがわかりました。録画して競技を見ていた人は少数であることを考えると、やはりスポーツ中継の醍醐味はリアルタイムでの視聴であることがうかがえます。 「ソチオリンピックは見ていない」と回答した人は5.8%でしたが、男性10~30代では12%程度の結果になっています。男性10~30代では、全体の平均に比べて2倍近い人々がソチオリンピックを見ていなかったということもわかりました。 ■ソチオリンピック期間中、テレビを見る時間に変化はありましたか? 45.5%が「テレビを見る時間は増えた」と回答 女性40~60代以上では「かなり増えた」の割合が高い ソチオリンピックの開催期間中、テレビを見る時間に変化があったかどうかを質問したところ、全体の45.5%が「テレビを見る時間は増えた」と回答していることがわかりました(「テレビを見る時間はかなり増えた」:14.3%と「テレビを見る時間は少し増えた」:31.2%の合計)。 女性30代~60代以上では、60%前後が「テレビを見る時間は増えた」と回答していました。特に、女性40代~60代以上は、他に比べて「テレビを見る時間はかなり増えた」と答える人の割合が際立って高く、この年代の女性のソチオリンピックに対する関心度の高さがうかがえます。 ■ソチオリンピック、印象的なシーン・心に残っている場面は? 心に残っているのは羽生結弦選手など「日本人選手の活躍」 「感動の演技を見せてくれた」浅田真央選手を挙げる人も多数 ソチオリンピックで印象的だったシーン、または心に残っている場面を聞いたところ「日本人選手の活躍」を挙げる人が多くいました。ソチオリンピックでは、羽生結弦選手や葛西紀明選手、渡部暁斗選手(ノルディック複合ノーマルヒル・銀メダル)、平野歩夢選手、竹内智香選手(スノーボード女子パラレル大回転・銀メダル)をはじめとして、8つの競技でメダルを獲得しました。これは最もメダルを獲得した1998年長野大会の10個に次ぐ歴代2位のメダル数です。 一方で、浅田真央選手や上村愛子選手、高梨沙羅選手を挙げる人も多数いました。惜しくもメダルには届かなかったものの、その素晴らしい演技や競技後の清々しい笑顔、毅然とした態度は見る人の心に強く印象づけられたことが分かります。 羽生結弦選手(フィギュアスケート男子シングル・金メダル) 「素晴らしい演技に感動した。これからは追われる立場になるが、ずっと挑戦し続けて欲しい」(男性40代) 「初めてSPで100点超え、同じくらいの年齢の人がこんなに素晴らしい結果を出したのはすごいと思ったから」(女性10代) 「フィギュア日本男子初の金メダルだから」(女性50代) 葛西紀明選手(ジャンプ男子ラージヒル個人・銀メダル/男子ラージヒル団体・銅メダル) 「スポーツに年齢は関係ないことに感動した」(男性20代) 「7回目のオリンピックでやっと取った個人のメダルだから」(男性50代) 「大きなプレッシャーもあったと思うのに、あんなに素晴らしい滑りをしてすごいと思い感動した。団体で得たメダルの涙がすごく感動的だった」(女性40代) 平野歩夢選手(スノーボード男子ハーフパイプ・銀メダル)・平岡卓選手(同競技・銅メダル) 「10代の若者も頑張っていることに驚きと未来に希望が持てた」(男性30代) 「同世代であるのにも関わらず素晴らしい活躍だった」(男性10代) 「若い選手がすばらしいパフォーマンスでメダルを獲得したから」(男性40代) 浅田真央選手(フィギュアスケート女子シングル・6位) 「すばらしい演技の後、思わず浅田さんが泣いてしまった姿に感動したので」(男性30代) 「最高の演技だった。スポーツをみていてこれほど感動した事はなかった。真央ちゃんが泣いた時自分も号泣してしまった」(女性40代) 「前日の失敗を乗り越え、完璧に近い演技で滑り終えた彼女の精神力に見ているこちらももらい泣きしそうになった」(女性60代以上) 上村愛子選手(フリースタイル女子モーグル・4位) 「上村愛子選手が、今回もメダルに届かなかったが清々しい笑顔を見られたこと」(男性50代) 「『4位って結果やったけど悔いはありません!』って言っててかっこいいと思ったから」(女性10代) 「やり切った人の涙は美しいと感じたから」(女性20代) 高梨沙羅選手(ジャンプ女子ノーマルヒル・4位) 「私より年下でオリンピックに出てものすごいプレッシャーを感じてたんだなと思ったから」(女性10代) 「メダル獲得を逃した後の態度が、凛として立派だったから」(女性40代) 「コメントを求められて、17歳とは思えない思慮深い言葉に頭が下がる思いだった」(女性50代) ■ソチパラリンピックをテレビで見てみたいと思いますか? 「ソチパラリンピックを見てみたい」=56.4% 関心度が高いのは、男性よりも女性 今回の調査では、3月7日から開催されるソチパラリンピックへの視聴意向についても質問しています。結果からは、「ソチパラリンピックをテレビで見てみたい」と答えた人は全体の56.4%ということがわかりました(「ぜひとも見てみたい」:7.5%と「機会があれば見てみたい」:48.9%の合計)。 性別ごとに結果を見ると、「男性に比べて女性の方がソチパラリンピックへの視聴意向が高い」ということがわかりました。特に女性40~60代以上で視聴意向が強いといえます。女性40~60代以上は「ソチオリンピック開催期間中、テレビを見る時間が増えた」と答えた人の割合が高い層でした。ソチオリンピックに夢中になった層はソチパラリンピックにも関心を持ち、テレビで競技を見てみたいと考えているようです。 ■あなたはこれまでパラリンピックをテレビで見たことがありますか? 「テレビでパラリンピックを見たことがある」のは45.2% 年代が上がるにつれて視聴経験も増加傾向 「テレビでパラリンピックを見たことがある」と回答したのは45.2%でした(「夏季・冬季ともに見たことがある」:29.8%、「夏季のみ、見たことがある」:12.6%、「冬季のみ、見たことがある」:2.8%の合計)。 「夏季・冬季ともにテレビでパラリンピック」を見たことがあると答えたのは29.8%と、全体の3分の1程度という結果になりました。テレビでのパラリンピック視聴経験は年代が上がるにつれて増加する傾向にあり、男女ともに60代以上では60%超が「パラリンピックを見たことがある」と答えています。 ■2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック、あなたは見てみたいと思いますか? 83.7%が「東京オリンピック・パラリンピックを見たい」と回答 意外な結果?「会場よりもテレビで見たい」が最多の40% 2020年の東京オリンピック・パラリンピックの観戦意向については、全体の83.7%が「東京オリンピック・パラリンピックを見たい」と考えていることがわかりました(「会場で見たい」:17.2%、「会場で見られなかったらテレビで見たい」26.5%、「会場ではなく、テレビで見たい」40.0%の合計)。 「会場で見たい」が17.2%であるのに対し、「会場ではなく、テレビで見たい」が40.0%と、会場よりもむしろテレビで東京オリンピック・パラリンピックを観戦したいと考えている人が多いという結果となりました。この傾向は、男性60代以上や女性40~60代以上で強く、年代が上がるにつれて「東京オリンピック・パラリンピックはテレビで見たい」と考えていることがうかがえます。年代が上がるほど、たとえ国内開催であっても「オリンピック・パラリンピックはテレビで気軽に楽しみたい」という意向が強くなる傾向にあるといえそうです。 ■あなたは2020年の東京オリンピック・パラリンピックにどのようなことを期待しますか? やはり期待するのは「日本人選手の活躍・メダル獲得」 一方、幅広い世代で「景気回復・経済効果」を期待する声も 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに期待することを質問したところ、「日本人選手の活躍」や「メダルの獲得」を挙げる人が多くいました。一方で、男女問わず幅広い年代で「景気回復・経済効果」を期待する人も多数いました。なかには、 「おもてなしあふれる大会になってほしい」(男性40代) 「日本人のおもてなしの良さが発揮できるあったかい大会にしてほしい」(女性40代) など、開催招致の最終プレゼンテーションで話題になった「おもてなし」を期待する人もいました。 ■主要なスポーツ大会の視聴経験は? 夏季オリンピック・パラリンピックは男女問わず視聴経験が高い サッカーW杯・WBCは「女性よりも男性が高い」という結果 過去の主要なスポーツ大会の視聴経験について質問したところ、夏季オリンピック・パラリンピック大会の視聴経験が高いことが明らかになりました(「リアルタイムで見た」と回答した人と「再放送で見た」と回答した人の合計)。10~20代の若年層は過去に開催された大会ほど視聴経験が低いという結果が出ています。 30代以上になると「1998年長野オリンピック・パラリンピック」の視聴経験が75%を超えており、国内で開催されたオリンピック・パラリンピックへの関心の高さがうかがえます。 サッカーW杯およびワールド・ベースボール・クラシックの各大会への視聴経験については、いずれも50%程度の視聴経験という結果になりました。しかし、サッカーW杯、ワールド・ベースボール・クラシックともに性別ごとの結果を見ると「女性に比べて男性の視聴経験が高い」ということがわかります。ソチオリンピックのテレビ視聴は「女性の方が高い」という結果が出ていましたが、サッカーと野球については、男性の方が関心が高いようです。 本調査に関する詳細報告書は弊社ホームページ(http://www.sptvjsat.com/)からご覧いただけます。また、「現代テレビ考」はこれまでにもテレビの観られ方、テレビとの関わり方について様々な調査を行っています。過去の調査結果についても、同様に弊社ホームページからご覧いただけます。スカパーJSAT株式会社は、新しいテレビ文化を創造するリーディングカンパニーとして、今後もテレビについての調査を実施していく予定です。是非ご期待ください。
本件に関するお問合わせ先
スカパーJSAT株式会社
スカパーJSAT株式会社 広報・IR部
TEL:03-5571-7600 FAX:03-5571-1760

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