GitHub Universe 2022 にて新機能を発表

ギットハブ・ジャパン合同会社


オープンソースプロジェクトおよびビジネスユースを含む、ソフトウェアの開発プラットフォームを提供するGitHub, Inc.(本社:米国サンフランシスコ)は、11月9日(米国現地時間 | 日本時間 11月10日2:30AM)より、2日間にわたる開発者のための年次イベント「GitHub Universe 2022」を開催し、新機能を発表しました。

GitHub Universe 2022の2日目への参加登録(英語)はこちら(https://register.githubuniverse.com/)から可能です。また、発表やその他の情報を後日オンデマンドでご視聴いただくこともできます。

ハイライト

何が可能なのか、再定義する

プログラミング言語の使用やオープンソースが業界に革命を起こしたように、AIはソフトウェア開発の未来を大きく変えようとしています。そして、GitHubはその中心にいるのです。GitHub Copilotは、OpenAI Codexを使用し、エディターにリアルタイムでコードや関数全体を提案するAIペアプログラマーです。近日中に、企業は従業員向けのGitHub Copilotのシートライセンスを購入・管理できるようになります。
  • 無駄作業より仕事:企業向けGitHub Copilotは、AIベースのコーディング提案により、開発者の生産性を55%向上させることが可能
  • GitHub Nextによる実験:「Hey, GitHub!」でGitHub Copilotを音声操作、キーボードの必要性を削減しながら、AIペアプログラマーの利点を活かす
    「Hey, GitHub!」は、GitHub Copilotやその他との音声による対話を可能にします。手入力が困難な開発者を含め、さらに多くの開発者にGitHub Copilotのメリットを提供できる可能性があります。「Hey, GitHub!」は、現時点ではVS Codeでコーディングする際だけキーボードの必要性を減らしますが、今後の研究とテストを通じて、機能拡張をしていきたいと考えています。
コラボレーションを促進する

新たなコードベースやツールを使い始めると、実際には非常に苦労することがあります。正しい依存ライブラリをすべてダウンロードし、環境を設定し、ハードウェアが適切かどうかを確認する作業自体がプロジェクトに匹敵します。そして、私たちはそうした作業を容易に実行する環境を整えています。Codespacesと新たな検索・ナビゲーション機能により、フローを維持するために必要なものを容易に見つけることが可能です。
  • いつでも使用開始可能:今から、個人ユーザーは毎月最大60時間のCodespacesを無料で利用(https://github.com/features/codespaces)でき、数秒でビルドを開始可能
  • ブラウジングをより快適に:コード検索とコードビューにより、GitHub.com からコードを素早く検索、ナビゲート、理解することが可能
    コード検索は、強力かつ新たなインターフェースを備えています。開発者が検索する際に候補の提案やオートコンプリート、そして結果を解析することができるようになり、関連する結果を驚くべきスピードで提示します。
創る場所で、仕事の計画やトラッキングをする

昨年、新たなGitHub Projectsを発表して以来、100を超える新機能の追加とアップデートを実施しました。

計画およびトラッキングは、優れた開発チームが活動するための中核的な作業です。開発者は開発者を中心に据えた計画ツールを保有するべきだと、私たちは考えています。既存のワークフローとシームレスに統合されているだけでなく、より重要なこととして、開発者自身が実際に使って楽しいと感じるツールであるべきです。そのため、GitHub Projectsは開発者優先で、真に柔軟性のあるものに仕上げました。GitHub Projectsは、皆さまの現在の計画プロセスに適応するだけでなく、皆さまが進化し、イテレーションすることを奨励し、力を与えてくれるのです。
  • 組織の相棒:Roadmapは、作業のタイミングや進捗を可視化し、誰とでも共有できる力を与える
  • Markdownを再構築:Tasklistsは課題をタスクに分解、もしくはタスクを課題に変換し、GitHub Projectsとの関係を可視化、より洗練された新たなUIで提供
    新たなTasklists UI(https://docs.github.com/en/issues/tracking-your-work-with-issues/about-tasklists)では、担当者やラベルなどのメタデータが表示され、作業を素早くサブタスクに分解、クリックでGitHub Issuesに変換することが可能です。TasklistsはGitHub Projectsと深く統合されており、"tracked by"や"tracks"といった新しいフィールドを用いて、親と子の課題を俯瞰的に確認できます。RoadmapとTasklistは近日公開予定です。
  • ポケットの中のプロジェクト:Projects on GitHub Mobileは、GitHubのパワーを手のひらサイズに収め、どこからでも作業、コラボレーションを可能
より大規模なスケールでビジネスの原動力に

GitHubは、GitHub Enterprise Serverを自前でホストしてもGitHub Enterprise Cloud(https://github.com/enterprise)を利用しても、組織全体でより高い可視性を持って安全にソフトウェアを構築するための基盤です。
  • クラウドでのエンタープライズ:GitHub Enterprise Cloudなら、最新機能がリリースされ次第すぐにアクセス可能
  • ベストな状態で実行:GitHubがホステッドランナーでは、より強力な計算リソース、固定 IPレンジ、ワークフローの並行性(concurrency)向上が可能
  • CI/CDの移行を容易に:GitHub Actions Importerは、従来のCI/CDツールからGitHub Actionsへの移行を計画、実行することで、より早く立ち上げ可能
  • きめ細かな配慮:組織の管理者は、開発者と同様にパーソナルアクセストークン(PATs)を保有し、権限やリポジトリへのアクセスをきめ細かくコントロール可能
  • トークンをタップする:GitHub Enterprise上の監査ログで認証トークンデータを監査ログイベントに表示するために有効化を
  • IoTソフトウェア開発に革命を起こす:GitHub Actions内でArmの開発ツールがネイティブに利用可能
  • 創り続ける:70の新機能を備えたGitHub Enterprise Server 3.7が公式リリース、GitHubのセルフホスティングを望む開発者向け
    本日、GitHubのパワーを自前のデータセンター内から利用したいお客様向けに、GitHub Enterprise Server 3.7の一般提供が開始されました。本リリースでは、すべてのエンタープライズ顧客が利用可能となったSecurity Overviewダッシュボードや、再利用可能なGitHub Actionsワークフローのネストサポートなど、70以上の新機能が含まれています。また、新たなエンタープライズインナーソースポリシーにより、リポジトリを組織のみに制限することや、単一組織内でリポジトリの複数フォークを許可するなど、あらゆる企業のチーム間でのコラボレーションが容易になります。

    最新のバージョンに関してはこちら(https://github.blog/2022-11-08-github-enterprise-server-3-7-is-now-generally-available/)をご覧いただくか、無料トライアルをお試しください。

    無料トライアルは下記よりご体験ください。
    https://enterprise.github.com/trial?ref_cta=Start+a+free+trial&ref_loc=hero&ref_page=%2Fenterprise&source=pricing-card-enterprise
ソフトウェア開発ライフサイクルの安全性を確保

世界はオープンソースで動いており、ソフトウェアのサプライチェーンは現在最大の攻撃経路の一つとなっています。コードに対するインサイトがなければ、依存関係で脆弱性があると検知することができないかもしれません。しかし、セキュリティ対策に講じるのは非常に労力がかかると思われているかもしれません。GitHub は、ソフトウェア開発ライフサイクルをエンドツーエンドで保護するためのツールやテクニック、ベストプラクティスを提供し、それを容易に実現します。
  • オープンソースリポジトリのメンテナーは、コミュニティからプライベートな脆弱性レポート(Private vulnerability reporting)を受け、解決策を共同で検討可能
  • Rubyの安全性を維持:CodeQLのRuby言語対応が公式リリース、デフォルトでGitHub.comのコードスキャン、CodeQL CLI、およびVS CodeのCodeQL拡張機能で装備
  • 際限のない保護:Security Overviewにおける、新たなセキュリティカバレッジおよびリスクに関するビューは、GitHub Enterpriseユーザーに対してより高いセキュリティの可視性を提供

Security Coverage View

Security Risk View

コミュニティへの投資

皆さまはソフトウェアの開発をすべて一人でやっているわけではありませんし(そのように感じることもあるかもしれませんが)、私たちも同様です。オープンソースは、世界中に存在するソフトウェアの屋台骨になっています。私たちは、皆さまがコーディングのどの段階に取り組んでいようと、オープンソースに参加することは可能であることを明確にしたいと思います。私たちは皆、オープンな働き方から学び、組織内の隔たりを解消し、オープンソースとインナーソースのチームを成功に導くことができるのです。

オープンソースの開発者は、私たちのためにツールを構築します。ですから、私たちの仕事は、彼らの成功に向けて、必要なツールを構築することです。私たちの最新の取組みの中で楽しいもののひとつとして、私たちの代表的なフォントであるMona SansとHubot Sansをオープンソース化(https://github.com/mona-sans)しました。この2つの可変フォントは、皆さま自身のプロジェクトで使えます。この一年間、私たちは、開発者の日々のコミュニティ体験を本当に素晴らしいものにするべく、懸命に働いてきました。
  • Octoverse10周年記念:2022年のオープンソース開発の世界はどうなっているのか?コミュニティ、組織、企業がどのようにコラボレーションし、オープンソースに投資していくのかを探求
GitHubは多くのイニシアチブを作成し、オープンソースの規範構築や、オープンソースの仕事を受託する開発者の教育、およびオープンソースプロジェクトで働くための報酬の支払いを実施しています。こうした取り組みは、私たちをホームと呼ぶ、活気あるオープンソースコミュニティに投資をし続ける、という私たちのコミットメントを示しています。
  • 未来へのコミットメント:GitHub Acceleratorは、20名のメンテナーやチームに対し、フルタイムのオープンソースキャリアを開始するための奨学金とメンター制度を提供
  • オープンソースは永遠に:M12と提携し設立した、新たな1,000万ドルのGitHub Fund、オープンソースが必要な資金を確保し続ける
  • 全てを一つに:GitHub Sponsorsは、支援対象とするメンテナーのリストとスポンサーシップの金額をアップロードすることで、依存関係のあるパッケージを一括で支援可能
GitHub Accelerator、GitHub Fund、GitHub Sponsorsの三つのプログラム目標は、開発者の生計と情熱的なプロジェクトの両立を可能にする、オープンソース経済の繁栄を継続させることです。


GitHub Blog
英語
https://github.blog/2022-11-09-everything-new-from-github-universe-2022/
日本語
https://github.blog/jp/2022-11-10-everything-new-from-github-universe-2022/ 

GitHubに関する情報は、こちらからもご覧いただけます。
Blog:    (英語)  https://github.blog     (日本語)  https://github.blog/jp
Twitter: (英語)  @github( https://twitter.com/github )   
          (日本語)  @GitHubJapan( https://twitter.com/githubjapan )


【GitHub について】https://github.co.jp
GitHub(ギットハブ)は世界で9,400万人以上にのぼる開発者および400万以上の組織に利用されるソフトウェア開発プラットフォームです。プログラミング環境にオープンな会話と協調を重んじるコミュニケーションによって、コラボレーションを促進する開発環境を提供しています。これらの開発を実現するワークフローで必要となるコードレビュー、プロジェクトおよびチームマネージメント、ソーシャルコーディング、ドキュメント管理などに、これまで以上の効率性と透明性をもたらし、より高速かつ品質の高いソフトウェア開発を支援しています。
GitHubは多様なユースケースに適した開発プラットフォームを用意しており、オープンソースジェクトから企業における機密性の高いソフトウェア開発までに対応できます。無料で利用できるパブリックリポジトリは、オープンソースプロジェクトにて多く利用されています。プライベートリポジトリが利用できる有償サービスとして GitHub Enterprise や GitHub One などのプランも提供しています。2008年に米国サンフランシスコで創業したGitHub, Inc.は、初の海外支社として、2015年に日本支社を開設しました。

【製品/サービスに関するお問い合わせ先】
ギットハブ・ジャパン営業およびサポート窓口 
Email: jp-sales@github.com
 

その他のリリース

話題のリリース

機能と特徴

お知らせ