サターラ、CAR-T細胞療法の発展を目指して世界的な癌センターとの共同研究を発表

Certara

サターラとメモリアル・スローン・ケタリング癌センターがCAR-T細胞療法開発を支援するバイオシミュレーションプラットフォームを共同開発

2022年7月28日:ニュージャージー州プリンストン - バイオシミュレーションのグローバルリーダーであるサターラ(NASDAQ:CERT)は、本日、メモリアル・スローン・ケタリング癌センター (MSK) と2年間のソフトウェア共同開発契約を締結したことを発表しました。 サターラはMSKイノベーション・ハブ(  https://www.mskcc.org/research-advantage/support/digital-health-projects/msk-innovation-hub  )と協力し、キメラ抗原受容体 (CAR) T細胞療法バイオシミュレーションプラットフォームの開発に取り組みます。 CAR-T細胞療法は、免疫系のT細胞に特別な改変を加える免疫療法として、一部の血液がんの治療に実用化されています。

サターラ のQSP部門シニア・バイスプレジデントの Piet van der Graaf博士は、「革新的ソリューション開発の加速と、がん患者さんにとって意義のある成果を生み出すため、世界的ながん専門病院としてがん研究をリードする MSK と提携できることを非常に喜ばしく思っています。 CAR-T細胞療法で体内に投与された改変T細胞は増殖を繰り返すため、正確かつ個別化された投与アプローチが不可欠です。私たちはバイオシミュレーション技術が、in silicoにおける仮想的な試験によって治療戦略を最適化し、仮想、そして実際の患者さんに対する精密投与の実現に貢献できると期待しています。」と述べました。

この新たなバイオシミュレーションプラットフォームの開発では、まず、多発性骨髄腫患者に対するCAR-T細胞療法の用法用量最適化に関する課題に対処することを目標として、MSKが保有する非識別化された臨床データを活用する予定です。 サターラは、このCAR-T細胞療法バイオシミュレーションプラットフォームの用途を拡張し、併用療法の評価や次世代CAR-T細胞療法の製造工程の学習強化につなげたいと考えています。

MSKの腫瘍内科医を務め、本プロジェクトの共同研究チームメンバーであるSham Mailankody博士は、「多発性骨髄腫治療に対して承認されているCAR-T製剤は確かに有効ですが、再発が多く治療を最適化するためにはさらなる努力が必要です。この取り組みにより、持続的な奏効に寄与する因子の特定や併用戦略に関する今後の方向性の理解など、本治療法の有効性を高める重要な知見が得られると期待しています。」と語りました。

MSKイノベーションハブは、デジタル技術を活用した革新的な企業とMSKの研究者、臨床医、デジタルヘルス専門家のコミュニティを結びつけることで、がん治療や管理に目に見える貢献を果たす革新的なコラボレーションを実現する枠組みを提供しています。


【サターラについて】
サターラは、独自のバイオシミュレーションソフトウェア、テクノロジー、コンサルティングサービスを通して、従来の創薬・医薬品開発に変革をもたらすことをミッションとしています。世界62カ国にわたる2,000社の製薬企業、主要学術機関、世界各国の規制当局がサターラのソフトウェアやコンサルティングサービスを利用しております。
 

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