サターラ、医薬品開発早期段階を支援する新製品 Simcyp(TM)ディスカバリー・シミュレーター 発表
リード化合物最適化、ファーストインヒューマン試験投与量予測、製剤開発の推進
2022年6月28日:ニュージャージー州プリンストン - バイオシミュレーションのグローバルリーダーであるサターラ(NASDAQ:CERT)は、本日、低分子化合物の創薬研究やトランスレーショナル・リサーチに携わるお客様を対象としたソフトウェア新製品、Simcyp(シムシップ) ディスカバリー・シミュレーターのリリースを発表しました。業界標準であるSimcyp シミュレーターから派生したSimcyp ディスカバリー・シミュレーターは、生理学に基づく薬物動態(PBPK)モデリング&シミュレーション手法を駆使することで、開発早期段階における意思決定の信頼性を向上します。サターラCEOのWilliam Feehery博士は、「最も有望な新薬候補の特定とさらなる研究の進展を支援するため、Simcyp ディスカバリー・シミュレーターをお客様に新たに提供できることを嬉しく思います。前臨床から臨床段階への移行は成功率が低く、臨床試験に進むことができる新規化合物は全体の3分の1に過ぎません。 Simcyp ディスカバリー・シミュレーターは、開発早期段階からのPBPKモデルの利用を促し、重要な意思決定に対するより多くの情報提供と開発計画の失敗リスク低減に貢献します。」と述べました。
Simcyp ディスカバリー・シミュレーターにはマウス、ラット、イヌ、サル、ヒトの PBPK モデルが搭載され、 FIH (First-in-Human) 試験に向けたヒト薬物動態の予測や、開発品の生体内における振る舞いを治験実施前から理解することが可能となります。本製品は、早期段階における剤形検討のシミュレーション機能や、米国食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)および日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)のガイドラインで推奨される静的モデルの計算結果に基づく潜在的な薬物相互作用(DDI)のフラグ追加機能を搭載します。さらに、高速バッチ処理や開発候補化合物のスクリーニングにも対応します。
サターラ のSimcyp部門プレジデントの Robert Aspbury博士は、「創薬および医薬品開発においてモデリング&シミュレーションが果たす役割は拡大と進化を続けています。当社では、医薬品開発ライフサイクル全体を通じてお客様のニーズに応えるため、自社の技術向上に努めています。Simcyp ディスカバリー・シミュレーターによって、トランスレーショナル・リサーチが推進され、より優れた安全性と有効性を有する新薬が患者さんに届けられると期待しています。」と語りました。
サターラのSimcyp ディスカバリー・シミュレーターに関する詳細はホームページをご覧ください。
https://www.certara.com/simcyp-overview/simcyp-discovery/
【サターラについて】
サターラは、独自のバイオシミュレーションソフトウェア、テクノロジー、コンサルティングサービスを通して、従来の創薬・医薬品開発に変革をもたらすことをミッションとしています。世界62カ国にわたる2,000社の製薬企業、主要学術機関、世界各国の規制当局がサターラのソフトウェアやコンサルティングサービスを利用しております。