アルプスアルパイン、MBD(モデルベース開発 )推進センターへの参画について

アルプスアルパイン株式会社

ものづくりの輪を広げ、日本の自動車産業の発展に貢献

 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO 6770、代表取締役社長執行役員:栗山 年弘、本社:東京、以下「アルプスアルパイン」)は2月14日、MBD(Model-Based Development:モデルベース開発)(※1)を全国の自動車産業に普及するための組織である「MBD推進センター(※2)」に、パートナー会員として参画しました。
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 MBD推進センターは、全体最適で高度なものづくりを手戻りなく高効率で行える、モビリティ社会の最先端の開発コミュニティの実現を目的として発足しました。活動内容は、2015年度より経済産業省主導のもとで「自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会(※3)」として実施し、とりまとめてきた、「SURIAWASE2.0(※4) の深化 ~自動車産業におけるMBDの産学官共同戦略的プロジェクトの方針~」を民間主体で継承したものとなります。

 アルプスアルパインは2月14日に、パートナー会員としてMBD推進センターに参画。各社と連携してMBDの普及促進およびモデルの流通促進に取り組みます。

参画の背景と狙い
 MBDを導入することで、設計開発において実機による試作が不要となり、コスト削減、開発スピード向上などを実現できます。アルプスアルパインではこれまでも、一部製品群の開発において、社内に限定してMBDを取り入れた設計開発を行ってきました。一方で、CASEの技術革新を背景に、自動車業界ではソフトウェアの開発比重が高まるとともに、開発コストもかつてないほどに増加しており、企業の枠を越えて他社ともモデルベースで設計活動を行うことによる、製品開発のさらなる効率化が求められています。

 アルプスアルパインはこの度、自動車メーカーおよびそのサプライヤーが運営するMBD推進センターに参画することで、社内に留まらず同センターに参画する自動車業界の取引先各社ともモデルベースで試作品のすりあわせができるようになり、設計開発のさらなるコスト削減、開発スピード向上、加えて提供品のオーバースペック回避といった設計最適化が可能となります。
 
今後の取り組み
 MBD推進センターに参画する各社と連携して、日本自動車業界のグローバル市場での競争力向上に貢献してまいります。また、同センターにおける活動を通じて最先端のMBDに関する情報をいち早く社内へ取り込むことで、社内人材の育成や開発力向上も狙います。さらに将来的には、自動車以外の事業領域へのMBDの活用も目指します。

※1  設計開発活動において、実物の試作部品ではなくコンピュータ上で再現した「モデル」にその軸足を置いて活動を進めることで、性能構想、設計、部品試作やテストにかかる時間と手間を大幅に短縮・削減し、開発の効率化を目指す開発スタイルのこと。
※2 MBD推進センターの発足に関するプレスリリース(同センターより2021年9月24日に発信)
   https://www.jambe.jp/uploads/20210924a.pdf
※3 2015年11月に経済産業省が設置。活動内容や参加企業など詳細は下記をご参照ください。
   https://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180404003/20180404003.html
※4  エンジニアリングチェーン全体で、企業間及び産学間のすりあわせ開発の高度化をMBDによって進める構想のこと。
以上
 

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