大阪を拠点に活動する木彫り作家の北浦和也さんは、見る人の心を和ませるような不思議な世界観のある作品を生み出す人気の作家さんです。

  その作品は、見ているだけで楽しい気分にさせてくれる温かみが魅力。「ありえないモノ同士をトーテムポールのように組み合わせて、コラボさせるのが好き」という北浦さん。お土産の熊の上にテディベアが乗っている作品や、映画「ラ・ラ・ランド」に感激して作った招き猫の上で男女が踊る作品など、子供から大人まで楽しめる木彫り作品の数々は全国の個展でも大評判です。

  　北浦さんのアトリエは大阪の西中島南方にあるレトロなビルの２階にあり、同世代の作家３人でシェアしています。そこから生まれる作品は１つの丸太を使った一刀彫。こだわりの制作過程を紹介します。
　大阪で生まれ育った北浦さんは大阪芸術大学に進学し、空間デザインを勉強。しかし、芸大の教授であり、彫刻家としても有名な川島慶樹先生に出会ったことをきっかけに、木彫り作家の道へ。独自のスタイルを築き上げ、個展でファンを獲得。作品の世界観が評判を呼び、全国のギャラリーからオファーを受けるようになりました。

  今では大型イベントの出展のほか、ショップの看板や雑貨店に並ぶ小ぶりな作品も手掛ける北浦さん。なかでも、イベントで行う「似顔絵木彫り」は毎回予約で一杯になるほどの人気ぶり。依頼してくれた人の似顔絵をこけしのような形の木に彫刻するもので、結婚の記念や愛犬まで様々な依頼があります。このイベントを続ける理由とは？

  そんな北浦さんが新たなコラボ展に挑みます。京都精華大学が主催するイベントで、大学の先生であり、デジタルアート界で様々な賞を受賞するアーティストのやんツーさんとのコラボレーション。アナログな彫刻とデジタルアートがコラボした作品とはどんなものになるのでしょうか。初の試みに模索する北浦さんの作品作りに密着します！

 

 

 

1月22日(土)午前11時～11時30分
ナレーション：佐々木蔵之介